Grüss Gott! ようこそ

「オペレッタにはまっている男」ことFeriのブログ「オーストリアこぼれ話」へようこそ

このブログは、2004年秋から、ウィーンを中心にオーストリアに関連する話題を扱っています。オペレッタやオペラといった音楽の話題から、街角で見かけた(現地の方もあまり知らない)話題まで、幅広い内容を 写真入りで、原則として毎日、お届けしています。

当ブログの記事は、お陰様で5000件近くになりました。「過去の記事」をお探し場合、左下にある「Categories」で、ご興味のあるジャンルを選択すると、カテゴリー毎に記事を絞り込むことができます。どうぞご利用ください。また、会場や公演情報といった継続的にご利用いただける情報については、Austria-fan.comさんにお願いして、情報を掲載してもらっています。合わせてそちらもご覧いただけると幸いです。

なお、最近、SPAMコメントが増えているため、画像認証方式を採用しています。コメントをお寄せになる皆さまにはお手数をお掛けしますが、ご協力をお願いいたします。

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April 06, 2020

謎のピクトグラムシリーズ シャワー禁止

20200405001_20200405192801今までマスクをする習慣がなかった欧米ですが、新型コロナウイルスの蔓延にともなって、感染拡大を防ぐため、マスク着用に方針転換した国が増えています。

これは、マスクをする習慣がある日本をはじめとするアジア諸国で感染爆発が、比較的、抑えられていることが背景にあるようです。

オーストリアでもSebastian Kurz首相、自らマスク姿で登場しています。しかし、3月上旬、日本の首相ならまだしも、オーストリアの首相がマスク姿で登場するとは、想像もできませんでした。

また、Sebastian Kurz首相は、新型コロナウイルスのワクチンが開発されるまで、オーストリア人の「旅行の自由」は制限される旨の発言をしています。

ワクチンの開発には1年近くかかると言われていますから、バカンスの制限など、日常生活にも大きな影響を与えそうです。

20200405002さて、今日は「謎のピクトグラムシリーズ」をお届けしましょう。ピクトグラムの多くは、利用者に「禁止」や「注意」を促すものが多いのが特徴です。

元々、文字を読むことができない方をそうしているものですから、当然かもしれません。

今日、お目にかけるピクトグラムは、多くの方がご覧になればすぐに解ると思いますが、「シャワー禁止」です。ちなみに右側は「本」のようなピクトグラムですが、これは「使用説明書を読むこと」というピクトグラム。

さて、これはどこで見かけたものだと思いますか? 20200405001勘の良い方はお気づきかもしれません。バスルームで使用する器具に取り付けられていたもの。実は、家主さんが持っていたヘアドライヤー(Haartrockner)についていたものです。

通常、バスルームが単独の場合、電源はありませんが、洗面所が併設されている場合、電源がありますので、ヘアドライヤーの使用は可能です。

さすがにシャワーを浴びた直後にシャワーブースで使う人はいないと思いますが、濡れた状態で使ったら感電に危険性がありますからね。

最近では、メーカーが想定外の使い方をするユーザーが増えているらしいので、一見、当たり前思える注意が必須なのでしょう。

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April 05, 2020

Starbucks(スターバックス)

20200404006今日は「カフェハウスの話題」です。皆さま、ご存じのように現在、オーストリアでは「第2の居間」と呼ばれるカフェハウスは営業休止中です。


Feriが40年前に初めてウィーンに行った頃は、ほとんどが伝統的なカフェハウスでした。McDonald’sなどのファストフード店は進出し始めた頃だったと思います。当時は、地元の人も利用していましたが、主に外国人観光客の利用が多かったと思います。


20200404001その後、北米大陸で新しい業態のコーヒーショップが誕生し、ヨーロッパにも進出するようになったのは、皆さまもご存じのとおりです。


その代表は日本でもおなじみのStarbucksでしょう。アメリカ合衆国・シアトルに本社を置く、同社は、現在、世界90の国と地域に展開しており、店舗数は2万店を超えているようです。


ウィーンでも現在、20店舗以上、展開しています。冒頭の写真はウィーン国際空港到着ロビーの店舗。こちらはオープンスペースです。


20200404004ウィーンにお越しになった方は、ご存じかと思いますが、旧市街で展開している店舗に関しては、伝統的な建物に入居しているケースも多く、ファザードには、それなりの配慮が見られます。


3枚目の写真はウィーン子で賑わうNeubaugasseのお店。ファザードはガラスを多用したスターバックスらしいデザインです。


20200404003 最近はスーパーマーケットでもコーヒーの「To Go」(テイクアウト)が増えてきことからも、ペーパーカップでコーヒーを飲むという習慣も、定着しつつあるのでしょう。


Operのはす向かいKärntner Straßeの入り口にもスターバックスがありましたが、最近、場所が移転しました。新しい場所は、以前、別のコーヒーショップが入っていたところで、Hotel Bristolの入っている建物の1階です。


20200404002なぜ、移転したのかはわかりませんが、以前の場所は、インテリア用品を扱うZara Homeになっています。


4枚目と5枚目の写真は、以前の場所にあった頃のスターバックスです。伝統的な建物に入っているため、ファザードは控え目でした。


そう言えば、場所柄なのか、外国からお越しになった観光客の皆さまがよく利用していた気がします。

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April 04, 2020

新型コロナウイルス雑感 オーストリアの状況

20200403006ディープな地下鉄の話題が2日間続いたので、今日は新型コロナウイルスに関するオーストリアの状況をお伝えします。

外出制限が開始されて17日を経過し、感染者は1万人を越え、10967人(4月2日、15時現在)となりました。ただ、感染者の拡大率は10%を割り込み、政府の強力な対策が効果を上げつつあることがわかります。

政府の追加対策発表を受けて、色々な動きがあります。オーストリア医師会会長は、一部の薬局で行われている簡易検査キット販売の中止を訴えています。これは簡易キットによる検査は精度が低く、陰性になった人に誤解を与える恐れがあるというのが理由です。

一方、政府は人的接触が多い職業の人(スーパーマーケットの従業員、医師、看護師、介護スタッフなど)、1500名に対してPCR検査を実施しました。

これは自覚症状のない感染者の割合を調べるためのテストだそうです。テスト方法の詳細や結果については、発表されていません。

20200403002イタリアでは治療に当たっていた医師69人が死亡、救急隊員1万人が感染しているため、このような事態の発生を防ぐための対策を立案するデーターとするのでしょう。

なお、オーストリアではスーパーマーケットは営業中ですが、お客さまは入店時、入り口でマスクの着用が義務づけられました。ただ、専門機関は、マスクの着用義務づけには懐疑的なコメントを出しています。また、開店から1時間を高齢者などの買い物優先時間に設定しています。

現在、国外への移動は原則禁止されていますが、国外に滞在しているオーストリア人も多く、政府は4月8日にトルコ在住のオーストリア人の帰国を支援するためオーストリア航空の緊急臨時便をイスタンブール-ウィーン間に運行することを発表しました。定期便については、全面運休が5月3日まで延長されています。

20200403004ヨーロッパでは各国で感染者の増加にともない、医療崩壊が進んでいますが、皆さまは、その理由の一端が保険制度にあることをご存じでしょうか。

一時期、日本ではヨーロッパの保険制度を高く評価している識者がいらっしゃいました。

オーストリアだけではありませんが、ヨーロッパでは国民皆保険制度で、高額な社会保険料を強制的に徴収される代わりに、公立病院での各種治療は入院費も含めて無料です。

一見すると、理想的な制度で、受給のバランスがとれているうちは問題ありません。しかし、無料故に患者が大量に来院し、診察・慎重までに長時間、待たされるのが当たり前です。

要するに予約がなかなか取れない‥という訳です。場合によっては、急患でも長時間、待たされるケースがあるようです。

更に原資が社会保険料であるために、今回の新型コロナウイルスに限らず、高齢化や移民の増加なので、患者数が増えてくると資金不足に陥ります。

20200403005とくに低所得者の場合、保険料は低額ですから、人口は増えても原資が余り増えないという事態になっています。

その結果、医療設備やスタッフの増強が難しく、日本では信じられないほど、貧弱な設備で治療しているようです。

日本では、中規模病院でも導入しているCTやMRIなどの数が少ないというのも、このような背景があるようです。数が少ないですから、検査のための順番待ちも長くなります。検査待ちの間に手遅れになるケースも‥

これは、以前、友人から聞いた話ですが、胆石で某公立病院へ行ったところ、日本で増えている「内視鏡による除去」や「体の外から衝撃波を胆石に照射して胆石を砕く方法」(体外衝撃波胆石破砕療法)に使用する機器がないようで、開腹手術しか選択肢がなかったそうです。

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April 03, 2020

幻のU2/U4乗り入れプロジェクト(後編)

20200401001今日は昨日に引き続き「幻のU2/U4乗り入れプロジェクト」をお伝えします。

1981年8月31日、U4の路線がMeidling-HauptstraßeからHietzingまで延伸され、Heiligenstadt-Hietzing間になりました。それに合わせる形で、1981年9月7日から、U2のU4乗り入れが始まります。

乗り入れに伴いU2の運転区間は、右の図のようにKarlsplatz-Schottenring-Hietzing間となりました。つまり事実上の環状運転になったのです。

雰囲気としては、東京の大江戸線のような感じです。

20200401011Feriは、この事実をウィーン交通博物館(Verkehrsmuseum Remise)HALLE1で開催中の「地下鉄建設50年、運用開始40年」(50 Jahre U-Bahn-Bau, 40 Jahre U-Bahn-Betrieb)で、初めて知りました。

トップの写真は、展示されていた乗り入れ時の路線図(イメージ図)です。ただし、単純化するためにHeiligenstadt-Schottenring間は省略されています。

Wiener Linienが当初、難色を示した理由ですが、U2とU4を結ぶ短絡線の分岐器(ポイント)は、営業運転を考慮していないため、最高速度が25km/hに抑えられていました。

当初から環状運転を考えていれば、短絡線の構造も違っていたのでしょうが、このあたり「詰めの甘さ」がオーストリアらしいところかもしれません。 20200401005また、U4はすでにHeiligenstadtまで開業していたため、U2の列車が、U4の途中駅であるSchottenring で割り込む形になります。

U2とU4を結ぶ分岐器の位置がプラットホームに近いところに設置されていたため、分岐器がU2側に切り替えられている時、保安上の関係でU4の列車はプラットホームに進入できず、構外で一時停車せざるを得ませんでした。

当然、ラッシュ時を中心にダイヤの乱れが多発し、逆に利用者には不便を強いる結果になりました。

20200401009当時、U2は路線が短く、お客さまが少ないため2ユニット(4両編成)の列車を使用していましたが、U4はすでにラッシュ時は3ユニット(6両編成)が中心でした。

困ったことにU4の列車がU2に乗り入れることは、当時はU2の設備上の関係で不可能でした(当時のU2は6両編成に対応していませんでした)。

そのため、U2の列車がU4へ乗り入れる「片乗り入れ」という形でした。

20200401006アイデアとしては面白かったのですが、短絡線が営業運転を前提に建設されていなかったことが災いし、テストプロジェクトは失敗。

何とわずか3週間で「U2/U4プロジェクト」は中止。乗り入れ期間は1981年9月7日から9月25日という短い期間でした。

現在もU2とU4を結ぶ短絡線はありますが、U2の延伸に合わせて、変更され、配線図のようにU2からU1には直接乗り入れることは可能ですが、U4へ乗り入れるにはHeiligenstadt方面に向かう必要があります。当時のように、Hietzing方面へ直接乗り入れることはできません。

202004020012008年、EURO2008(サッカー欧州選手権)がオーストリアとスイスの共催で開催されましたが、Stadionへの観客輸送のため、同年5月10日、U2はStadionまで延長開業します。

20200401030Feriは延長開業直前(5月3日)にSchottenring駅を訪問したことがありますが、まだ、U4と同レベルのプラットホームを使っていました(左の写真)。

これは、U2のSchottenring新駅では、折り返しができないため、延長開業と同時に新駅に切り替えたようです。

そのため、U2の延長開業後、中央にあったU2の路線を塞いだようです。現地に行ってみると変わった構造になっています。

現在U4のSchottenring駅は事実上、大きな島式ホームなのですが、Heiligenstadt方面(Glies1)とHütteldorf方面(Glies2)がつながっているのは、U2への乗り換え口があるHeiligenstadt方面だけ。

20200401017左の写真はGlies1とGlies2がつながっているHeiligenstadt側の様子です。奥にはU2への乗り換え口が見えます。

Hütteldorf方面やプラットホーム途中にはGlies1とGlies2を結ぶ通路はありません。Salztorbrücke側の地上へ出ないとプラットホーム間の移動ができません。

右の写真はプラットホームからSalztorbrücke側へ出るための階段。左側が壁になっているのがわかると思います。

ただ、この駅でGlies1、Glies2間を移動するお客さまはいないので、不便はありませんが‥

20200401020このような構造になっているのは、現在の広いプラットホームの間にU2の線路が敷かれていたためなのです。今は壁になっているので、U2の線路は見ることはできません。

なお、U2の乗り換え口になっているHeiligenstadt方面には、現在、大手ベッカライチェーンStröckの売店がU2の元プラットホーム上に設けられています。

しかし、U2の線路がないのであれば、壁を取り払ってGlies1とGlies2を結ぶ通路を作る、もしくはプラットホームを拡幅しても良さそうなのですが、実は、それができない理由があります。

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April 02, 2020

幻のU2/U4乗り入れプロジェクト(前編)

202004010023月の当ブログですが、最もアクセス数が多かったのは3月3日でした。読まれた記事の上位は新型コロナウイルス関連でした。当ブログもしばらくは、かつて仕入れた話題で対応することになるので、アクセス数が伸び悩む可能性があります。

こんな時期なので、恐らく、ウィーン子でもご存じない人が多いディープな話題をお届けしましょう。今日のテーマは「ウィーン地下鉄秘話」。

ウィーンの地下鉄はU1、U2、U3、U4の4系統は全て同じ車両を使用しており、各線区で運用することが可能です。また、車両の検査などで、通常、走らない路線を使って工場まで回送させるケースがあり、営業列車が通らない短絡線も設けられています。

現在、U1、U2、U3、U4はいずれも単独で営業運転されており、相互乗り入れは行われていないのは、皆さまもご存じのとおり。

20200401023ウィーン地下鉄で「異色の存在」はU2。現在、Karlsplatzと郊外のSeestadtを結ぶ17km弱の路線に成長しましたが、1980年8月末の開業から2008年5月8日までは、Ringの半分にあたるKarlsplatz-Schottenring間を結ぶ3.5kmの短い路線でした。トップの写真は開業当初のU2(Wiener Linienの公式写真)。

ご存じのように、この区間にはRingを走る路面電車の路線も多数あり、地下鉄の方が所要時間が短いとは言え、わざわざ地下鉄を利用するメリットは少ないと思います。

なぜ、このような「短い路線」が建設されたのでしょうか。

実は、当時、ウィーンではドイツのミュンヘンなどに対抗して、近代都市をアピールするため、積極的に地下鉄建設を進めていました。その結果、誕生したのがU2‥という訳です。

20200401031U1、U3、U4が、開業後、順調に路線を延伸してきたのとは対照的に「取り残された路線」というイメージがありました。

さて、そんなU2ですが、2000年代に入ると状況が一変します。2008年5月にStadion、2010年10月にAspernstraße、2013年10月にSeestadtまで、それぞれ路線が延伸され、新興住宅地とウィーン旧市街を結ぶ重要な路線に成長しました。

かつてはウィーン地下鉄最短路線だったU2も、現在ではU1に次ぐ路線長を誇っています。ただ、当初から郊外延伸を視野に入れて建設された路線ではなかったようです。

20200401022それが、今日、ご紹介するエピソード。

U2開業から1年後の1981年8月、U4への乗り入れが実施されたのです。

U2とU4は、KarlsplatzとSchottenringの両駅で乗り換えが可能ですが、線路がつながっていたのはSchottenring。

現在、U2のSchottenring駅は、同線のStadion延伸に合わせて2008年5月に完成したもので、ドナウ運河の下にシールド工法で建設されています。

左の写真は、現在のU2 Schottenring駅です。ドナウ川をトンネルでくぐり抜けるため、地下深い場所にシールド工法で建設されています。

20200401021しかし当時は、U4と同じレベルにプラットホームがありました。具体的にはU4のプラットホームの間にU2が入る形になっていたのです。なお、U2のSchottenring駅は折り返しを考慮して単線でした。

そのため、乗り入れ前から、同一プラットホームでU2とU4は乗り換えができました。当時の写真を見るとプラットホーム上の仕切りがラインカラーに塗り分けられています。

乗り換えを伴いますが、U2とU4を合わせるとRingに沿って走る環状線になります。実際、当時の写真を見ると、Schottenring駅に到着したU2は両側の扉を開けて、U4に簡単に乗り換えができるようになっていました。

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April 01, 2020

世界が変わった2020年3月に思う

20200331010今日から4月になりましたが、2020年3月は、Feriにとっても正に「激動の1ヶ月」でした。

こちらでも2月に中国での新型コロナウイルス蔓延が大きく報じられ、同時に日本でのクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の隔離がニュースになりました。

正直、オーストリアを含むヨーロッパの人たちは、これらのニュースに接しても“アジアで変な病気が蔓延している。大変だねぇ”という捉え方をしていました。

実際、新型コロナウイルスがアジアで蔓延したころから、日本人を含むアジア系の人に対する蔑視傾向が強くなったようです。実際、現地の方から、暴言を受けた日本人の方もいらっしゃるようです。

イタリアでの新型コロナウイルス感染が報告されてからも、2月20日には、伝統のオペラ座舞踏会も盛大に開催され、チロルで感染者が発生した後も、各地の舞踏会は予定どおり行われていました。

202003310132月23日、ドイツ人感染者が乗車していた疑いがあるÖBBの国際列車がブレンナー峠で運行停止になった時から、オーストリアでも若干、危機感が高まりましたが、何となく、まだ「他人事」のような雰囲気が漂っていました。

実際、2月下旬から3月上旬にかけて、街中は平穏そのもの。シーズン終盤の市庁舎前スケートリンクも、冒頭の写真のように大勢のお客さまで賑わっていました。今年は暖冬傾向だったこともあり、Mariahilfer Straßeなどの繁華街は人が多く、ショッピングセンターをはじめ、レストラン、カフェ、ホイリゲも賑わっていました。

当時は、皆さん、平気で握手をしていましたね。実際、Volksoperの「ジプシー男爵」PremiereでFeriがRobert Meyerさんにお目にかかった際も、普通通り握手をしました。

20200331014ただ、2月26日から四旬節に入り、教会のミサに参列した際、通常、ミサの後半、参列者が神父の案内で握手をする場面がありますが、この時、初めて“握手を避けてもよい”といったメッセージが出ました。

それでも、神父の助言をあまり気にしない信者の方も多く、全員が握手を拒否していた訳ではありませんでした。

その後は、このブログでもお伝えしているように、イタリアに接しているチロルから感染者が広がり、3月16日には政府が非常事態を宣言する事態に陥ります。

グラフをご覧になるとわかるように3月10日時点の感染者は157名ほどでした。それが20日間で9300名を越えるほどに拡大しています。

20200331002この結果、わずか2週間で市民生活、経済活動は一変。まさしくオーストリアの皆さんも「世の中が変わったこと」を実感したようです。

これはオーストリアに限ったことではなく、ヨーロッパの各国で首相が国民に向けて、新型コロナウイルスに関連する演説を行った際、悲観して涙した人も多かったという話を耳にしました。

こちらは、日本と異なり、ストレートな表現を使いますからね‥

3月前半と3月後半では「世界が変わってしまった」というのが偽らざる気持ちです。

実際、Feriまだ外出制限が発表される前の段階から、ウィーンの友人と会っていません。メールなどで連絡をとっているものの、直接、会って話をすることは、お互いに避けています。とくに友人の中には音楽関係の人も多いのですが、仕事が全てキャンセルになってしまい、途方に暮れています。

これ、オーストリアの皆さんも同じだと思います。各種の店舗が強制的に営業停止になったため、失業者が急増しています。こちらも大きな問題。

20200331003そして、皆さん、口にはしませんが、“もう、以前のような生活は戻らないのではないか…”と思っているような気もします。

ウィーン市では、住民の不安を解消するため、相談窓口の開設や生活必需品のデリバリーに加えて、ウィーン市内で野菜を生産している農家から新鮮な野菜が供給されていることなどをアピールしています。

3月30日、Sebastian Kurz首相は、記者会見を行いましたが、その際、現在のオーストリアの状況は「嵐の前の静けさ(die Ruhe vor dem Sturm)に過ぎない」と発言しており、長期化と同時に、対策が更に強化されることを示唆しました。

20200331004現在、感染者の増加率は11%ですが、政府は1%以下にすることを目標にしています。そして、ついにマスクの着用を推奨するようになりました。

もちろん、マスクの着用により、感染を完全に防止できる訳ではないことは強調されていますが、感染リスクが若干、軽減できるためです。

現在も営業を継続しているスーパーマーケットで買い物をする場合、従業員がお客さまからの感染を防ぐため、利用客は入り口でマスク着用することが義務化されました。

ただ、一般の人がマスクをする習慣がないため、在庫が少なく、皮肉なことに中国から供給を受けているようです。

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March 31, 2020

変わったお店シリーズ170「東京レトロ」

202003300012020年3月は新型コロナウイルス蔓延で、世界的に大変な変化が起こった「歴史に残る月」になりそうです。激動の3月、最後の話題は、気分を変えて「変わったお店シリーズ」をお届けしましょう。

日本では、「外国語の屋号」は意外と多いですよね。やはりお客さまにスマートな印象を与えるためでしょうか。

こちらでは、日本ほどではありませんが、時々、外国語の屋号を関したお店を見かけます。飲食店の場合、提供するお料理にちなんだ屋号なので、アジア料理や日本料理の場合、それを連想させる屋号になるのは必然でしょうか。

しかし、物販店の場合、外国語の屋号は、日本よりも少ないような気がします。もちろん、ウィーン市内をくまなくチェックした訳ではありませんので、あくまでもFeriの個人的な印象です。

20200330003

3月上旬、所要があってMariahilfer Straßeに行った時、とあるビルディングの2階に「東京レトロ」なる文字を見つけました。昨年は見かけた記憶がありません。

場所はKirchengasseの交差点近くです。1階には「Intimissimi」というブティックが入っています。その時は、時間がなかったため、気になった2階の「東京レトロ」を訪問することはできませんでした。

窓のディスプレイも含めて、かなり立派な造りなので、後日、訪問しようと考えていた訳ですが、その後、外出制限に加えて、物販店は臨時休業を余儀なくされて、今回はお手上げ。

写真から、予想するしかなかったのですが、記事をまとめるにあたって写真を拡大したところ、店内にはスポーツシューズが展示されていることがわかりました。

20200330004また、窓に貼ってある文字が、いわゆる「外国人が勝手に制作したもの」よりは、書体の洗濯も含めて、体裁が良いので、日本人が関与している可能性があります。

結論を申し上げると、その筋では有名なブランドなので、ご存じの方も多いかもしれませんがアシックスが、過去の東京からインスピレーションを受けデザインにおとしこんだシューズとアパレル「RETORO TOKYO PACK」(レトロトウキョウパック)」」の販売店でした。

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March 30, 2020

今年の四旬節雑感

20200329005日本の東京でも新型コロナウイルスの感染者が増える傾向にあり、心配です。また、29日は関東地方で雪が降ったようですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

精神的に参ってしまっているFeri‥ 今日は「軽めの話題」でご容赦ください。街中を自由に散歩できるのが「当たり前」と思っていただけに、今回の「事実上の外出禁止令」はこたえます。厳寒期でも散歩が大好きなウィーン子は、皆、感じていることでしょう。

20200329001例年ならば、四旬節も中盤を迎え、3月27日頃から各地でOstermarkt(イースターマーケット)が始まる頃です。キリスト教では、クリスマスよりも復活祭の方が重要な行事であるため、四旬節も大切な期間。

各店舗でもイースターを前に「春の訪れ」を告げる店頭ディスプレイに切り替えて、街は華やかな雰囲気に包まれます。

しかし、今年は、生活必需品を扱うスーパーマーケットなどを除いて、全面営業禁止ですから、ディスプレイを一新する余裕もないと思います。

20200329002ウィーン旧市街では、カラフルなイースター・エッグが沢山並ぶフライウング広場の「Altwiener Ostermarkt」は人気がありますが、今年は「Ostermarkt Am Hof 2020」、「Ostermarkt Schloß Schönbrunn 2020」も含めて、早々に中止が決まりました。

観光客の皆さんはもとより、地元の皆さんも楽しみにしている「Ostermarkt」だけに、その気持ちは察するに余りあります。

20200329004ご存じのようにウィーン子にとってカフェハウスは「第二の居間」。

私たちが考えている以上に、日常生活に密着した「なくてはならない場所」。地元密着のホイリゲも同様ですが、「友人や家族との語り合いの場」が全面的に閉鎖されて利用できない事態は、想像を絶すると思います。

それ以上にキリスト教徒の方がショックなのは、ミサが中止になっていることです。

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March 29, 2020

歌劇場の動向

20200327011オーストリアでは、今日から「夏時間」に移行しました。オーストリア航空ですが、新型コロナウイルス感染拡大と各国の入国制限を受けて、全便の運行停止を4月19日まで延長しました。フライトをキャンセルした方が、赤字が出ないと思うので、ある意味、賢明な決断と言えるかもしれません。

ところで、コメント欄で興味深い情報をご提供いただきましたが、オーストリアでも医療崩壊を防ぐため、検査は基本的に発症者に絞っています。

それ故に、外出を事実上、禁止し、接触感染を防止してる訳です。28日、15時現在、感染者数は7995名、死者は68名です。感染者の増加は、若干、低くなってきているようです。また、先日、年代別感染者数が発表されました。

これを見ると、45歳~54歳が最も多く、次に多いのが64歳以上です。逆に5~14歳、5歳以下は非常に少なくなっています。やはり成人で経済活動を行っている人は、色々な人と接触するため、感染者が増えているのかもしれません。

各種の規制により経済活動も制限を受けているオーストリアですが、劇場関連の話題をお届けしましょう。

3月27日の時点では、オーストリア劇場連盟所属の各劇場は4月13日まで休演となっています。ただし、現在、4月と5月の全公演はCulturallでもチケットの販売が休止されています。

20200327001これは公演中止が継続された場合、チケットの払い戻し対応が負担になることを考えているのだろ思います。つまり、状況が流動的であることを物語っています。

さて、チケットの販売も関係するので気になる来シーズンの予定ですが、4月24日に予定されていたVolksoperWienの2020/21シーズン記者会見は中止が決まりました。新しい日程は未定です。

一方、Wiener Staatsoperについては、4月26日11時(現地時間)に2020/21シーズン記者会見が実施される予定です。

それを受けて、Culturallでは4月29日、14時から2020/21シーズンのチケット予約を開始する予定になっています。ただ、これは劇場側が来シーズンのプログラムを予定どおり発表した場合の対応なので、4月26日の状況次第と考えた方が良さそうです。

先日もお伝えしたように、現在、各劇場のボックスオフィスは閉鎖されています。

20200327002なお、グラーツでは4月13日以降の公演については、チケット販売を継続しているようですが、変更や休演の場合があることが明示されています。

なお、休演したチケットを持っている方は、キャンセル以外に別の公演(2020/21シーズンを含む)への振替もできるようです。また、グラーツは、2020/21シーズン記者会見についての情報は、現時点では入手できませんでした。

今シーズンの公演がどうなるかが決められないため、状況によっては来シーズンの公演プログラムにも影響が出ると思います。例えば、公演休止になった期間中に実施予定だったPremiereの扱いなのです。その関係で、通常は4月上旬に記者会見が延期されているのでしょう。

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March 28, 2020

謎の家電製品「Smart Grow」

20200326001自宅での引き籠もりが強要されているオーストリア。今日は「インドアで楽しめるグッズ」をご紹介しましょう。

外出が禁止される前、Mariahilfer StraßeにあるBOSCHのお店で興味深い商品を見つけました。名付けて「Smart Grow」。最初はアロマを発生させる加湿器か何かと思ったのですが、回りには植物が‥

という訳で、改めて同社のサイトを確認したところ、「室内ガーデニングシステム」であることがわかりました。

20200326101栽培するのは、こちらでは料理などによく用いるハーブ類。BOSCHが特許を取得している特殊光線と灌漑システムにより、室内でハーブを栽培するというシステムです。

スーパーマーケットなどで販売されているものと異なり、一年を通して新鮮なハーブが使える上に、味が置く、長持ちするというのが同社のアピール。

この装置ですが、Feriが、あえてシステムと呼んだのには訳があります。

20200326100というのは「ハーブの種」が専用カプセルに入っており、これを本隊にセットした上で、専用の栽培液を使用するのです。

傘の部分に特殊な光線を発する素子が取り付けられています。本体下には栽培駅と水を補給します。そして、ハーブの生育にともなって、屋根を上げることができるようになっています(自動ではなく、手動のようで、延長スリーブを販売しています)。ドイツらしいと言うか…

20200326002そして、最近のシステムだけあって、スマートフォンの専用アプリと連携しています。スマートフォンのアプリで、ハーブを使った料理レシピや、ハーブについての情報を提供するほか、水を補給するタイミングを通知する機能も付いているそうです。

こちらでは、日本よりもハーブを使った料理が多いですし、実際、家庭菜園でハーブを栽培している方も多いようですが、室内で、人工的にハーブを栽培するというのは、なかなか斬新な発想。

当然、害虫の被害を受けるリスクもないので、農薬も使う必要がありません。また、本体のデザインも、観葉植物のようにインテリアになるように工夫されています。

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