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September 15, 2004

フェストとビア

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夏が短いヨーロッパでは、夏の間、各地でお祭りが行われます。
オーストリアも例外ではなく、7月下旬から9月上旬(地方の町では8月が多いのですが)に各地で“フェスト”が催されます。
フェスト開催の趣旨ですが、宗教的な色彩の強いもの、古くから地元に伝わる言い伝えにまつわるもの、単に町の皆さんが集まって騒ぐ(ちょっと失礼な言い方ですが、夏に感謝といったところでしょう)といった趣向のものなど、多種多様です。

しかし、いずれも欠かせないアイテムが、音楽とビアでしょう。フェストの音楽については、いずれご紹介しますが、今日は、必須アイテムの「ビア」のご紹介です。
基本的にビア会社が地元の飲食店と共同で、会場となる広場(通常は市庁舎前広場が多いのですが)に臨時のスタンドを出します。ただし、スタンドが一ヵ所ということは少なく、往々にして広場全体が巨大なビアホールと化してしまいます。提供されるのは、当然、「生」で、ディスペンサーがついたカウンターや、折りたたみ式のいすやテーブルもビア会社が提供しているようです。中にはトレーラー式のバーを持っている会社もあります。電源を入れ、排水溝の手配さえできれば、あっという間に、本格的なバーのできあがりです。
そんな中で、生バンドの演奏があるわけですから、天気が良ければビアの消費は、鰻登り(日本的な表現ですが)。

このビアですが、屋外のフェストにもかかわらず、ガラス製のビアジョッキで提供されます。日本でも、この手のイベントでビアが提供されることがありますが、まず間違いなく紙コップか、プラスチック製のコップです(多くはビールメーカーの名前が入っていますね)。

当然、屋外なので、ビアの消費があがるほど、ジョッキの回転も速くなります。とてもストック品だけでは、供給が追いつかなくなります。そのため、わざわざ食洗機を屋外に設置して、洗っています。“わざわざ面倒なことをするなぁ”と思ったこともありますが、これがビアに対する「こだわり」なのかもしれません(もう一つは、分別収集が徹底しているオーストリアですから、ゴミ問題があるのかもしれません)。ガラス製ですから、フェストが盛り上がり、酔っぱらいが増えてくると、翌朝には広場に壊れたジョッキが散乱していることもあります。

この「こだわり」にはまっている私ですが、今年の夏、シュタイヤマルク州の「ある谷にある街」のフェストでのこと(このフェストには、数年間連続で行っています)。
何と、ビアジョッキが一斉に姿を消し、日本でもおなじみのプラスチック製のコップに変わっているのです。これも合理化の一環なのでしょうか。ちょっと寂しさを感じたフェストでした。
ところで、ウィーンの「夏の風物詩」、ラートハウスプラッツの「フィルムフェスティバル」ですが、ここでは、今年もビアグラスで、おいしいビアが提供されていました。
<写真はザルツブルク州の某町で開催されたフェストのオープニングを飾るビア樽開き。ご担当は市長さんです>

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