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September 17, 2004

メルビッシュ余話

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「ウィーンなんでも情報」の投稿ページに、今年、メルビッシュで見た「伯爵令嬢マリッツア」の内容については詳しくレポートしましたので、ここでは、ちょっと違った角度からメルビッシュについてご紹介しましょう。

メルビッシュのオペレッタは、毎回、“派手な電飾がラスベガスのようだ”と厳しい批判が寄せられているようですが、湖上の屋外ステージという性格上、どうしてもやむを得ない面があると思います。
というのは、劇場では必須アイテムの緞帳とバックステージがないため、舞台装置を入れ替えると言うことが事実上難しいのです。3回の鑑賞である程度わかったことは、「舞台装置は左右にスライドさせることで、変化を付けている」ということです。また、舞台そのものも大きく、野球場のスタンドを相手にしているような感じなので、照明だけで変化を付けようと思っても、「退屈な舞台」になってしまう危険性があると思います。

ただし、電飾の色遣いは、確かにオーストリア的ではありませんが…
そして、エンディングの花火大会。花火大会は珍しくありませんが、オペレッタのメドレーが演奏される中での、花火大会は、ここメルビッシュだけでしょう。

ところで、先日、NHK教育テレビの「芸術劇場」で紹介されたので、ご覧になった方はおわかりかもしれませんが、会場は、ノイジードラーゼーにつき出した「島」にあります。この「島」、もちろん劇場がメインではありません。海水浴場(湖ですから、湖水浴場になりますが)やプールを中心とした一大湖畔リゾートです。街から車で、この島に入ろうとすると、しっかり駐車料金が必要です(定期バスもありますが、少ない)。
スタンド下から見ると、広い階段や回廊が目につき、劇場というよりは、競技場といった趣です。

さて、この会場ですが、ビュフェも非常に充実しています。そして皆が楽しみにしているお土産は、公演内容に合わせて作成されるワイングラスです。デザインは、プログラムの表紙をそのまま使っています。ワイングラスですから、荷物になるにもかかわらず、ついお持ち帰りしたくなる一品です。ちなみにデポジット制になっており、今年はワインが1/4リットルで3.5ユーロでしたが、グラスを返却すると1ユーロ戻ってきます。
また、「ワイングラスだけの販売」も行っており、6個セット(この場合、箱入り)で楽しそうにお持ち帰りになる女性も見かけました。私は、がんばっても2個が精一杯です。

また、ノイジードラーゼーというロケーションを活かして、会場まで各地から臨時の連絡船が運航されます。私はルストに宿泊することが多いのですが、このルストからも船が出ます。お客様が多い時は、二隻運行されます。今年、私が利用した時も二隻運行でした。世界遺産に登録されたノイジードラーゼーは、湖畔がアシに覆われた湿地帯なので、街の船着き場から、湖までは「運河」が設けられています。あまり広くないため、ゆっくりと進むこともあり、自動車で15分足らずの距離を、約1時間かけて進みます。この「運河」の両側には、ヨットを係留した別荘や、ヨットハーバーを見ることができます(ヨットの話はいずれ…)。

“何で、こんなのんびりしている連絡船に乗っているか”ですか? 実は、晴れているとノイジードラーゼーから見る夕日が、ものすごくきれいなのです(写真が、その夕日です)。というのは表向きで、船にはバーがついており、湖を渡る風を感じながら、ワインを飲める…これぞ、メルビッシュならでは! 一度体験したら、病みつきになります。オペレッタ好きの心理を見事に捉えた仕掛けは、憎らしいほどです。

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