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October 12, 2004

交差点とロータリー

日本でも鉄道駅前の広場を通称「ロータリー」と言うことがあります。しかし、本来は、交差点を円形にして、回りながら違う方向へ向かう道路様式を指すようです。ご本家は、確かイギリスだと思います。

以前、イギリスをドライブしたことがありましたが、ほとんどの交差点がロータリー方式になっていて、戸惑った経験があります(日本ではあまり見かけない様式なので、勝手がわからず、地元のドライバーからブーイングを受けました…当たり前か…)。
また、規模の大きなロータリーの代表が、パリ凱旋門の下です。私は実際に車で行ったことはないのですが、作家の浅田次郎氏が、ある雑誌のコラムで、このロータリーに入ったきり、出られなくなり、地元タクシーの誘導でやっと抜けることができたと紹介していました(「その時は、永遠に回り続けるのではないかと思った」と書かれていますが、経験した方は、この感覚がわかると思います)。

さて、オーストリアでも今まではどちらかというと、日本と同じ交差点方式が中心だったように思います。ところが、ここ数年、私がレンタカーで訪問している町や、その周辺で「交差点をロータリー方式に変更する工事」が積極的に行われています。

確かにロータリー方式にすると、信号がありませんから、コツを飲み込めば、普通の交差点よりは早く通過することができます(とくに進路を変更する場合)。当然、信号待ちによる渋滞も、基本的には発生しません。
この他、ロータリーでは、かなり半径の小さいカーブを曲がるため、スピードを落とさざるを得ない、つまり、スピード抑止効果もあるわけです。
最近、ロータリー方式が増えている「真の理由」は存じませんが、法定速度を平気で上回る人が多いオーストリアなので、もしかしたら後者が「真の理由」かもしれません。

なお、ドイツでは、2001年に発効した新規交通規則で、「ロータリーに入る時にはウインカーを使ってはならない。ロータリーか出る時にはウインカーを(今まで同様)使用する」となったようです。私はオーストリアで車を運転する時は、周りに合わせていたように思いますが、もしかしたら、入る時にもウインカーを使っていたかもしれません。

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Comments

オーストリアに長年住んでいる者ですが、オペレッタにはまった男さんのご指摘通り、最近ロータリーが急増していますね。なんだか市町村が競って従来の信号式をロータリーに改造している感があります。

これにはいろいろな理由があるでしょうが、信号式交差点と比べて安あがりだからだとどこかで読みました。信号式だと工費や設備費、電気代などの維持費もかさむでしょうが、ロータリー式なら(道路管理費は別として)維持費は真ん中の島の花代ぐらい?

以前家族とイギリスの田舎をレンタカーでドライブしましたが、ロータリーが多くて苦労しました。いつ入ってどう出ればいいのか、慣れないので冷や汗ものです。後続車からつつかれるので思い切って入りましたら、大型トラックにぶつかりそうになり、驚いた運転手に大声で怒鳴られました。いまだにロータリーの標識が目に入ると、彼の声が聞こえてきそうでちょっと緊張します。

でもロータリーは慣れるとけっこう楽しいものです。標識が見えるとスピードを落とし、「10時」とか「15時」などと出口方向を見定め、隣りに同乗者がいると、まるで船長と操舵士みたいに、声を出しあって確認しています。

こぼれ話を毎日愉しく拝見しています。健筆をお祈りいたします。

Posted by: かずさ ゆうすけ | October 12, 2004 17:40

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