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October 14, 2004

個性的だったラウダ・エア

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オーストリアの新興航空会社にラウダ・エア(Lauda-air)という会社があります。元F1レーサーのニッキー・ラウダ氏(日本ではニキ・ラウダという読み方が一般的ですね)が創業した会社です。

1986年に航空自由化を受けて、本格的に運行が始まりました。チロリアン航空が、インスブルックをベースに短距離路国際線や国内線から始まったのに対して、ラウダ・エアは、最初からオーストリア航空への対抗心からか、国際線も積極的に運行していました。日本には就航していませんでしたが、ボーイング767-300などの機材を使って、バンコク、香港、シドニー方面に路線を持っていました(ただし、チャーター便としては飛来しています)。その後、1994年頃から、ボンバルディアCRJ(カナダ製)という小型のジェット旅客機を使って、バルセロナ、マドリード、ブリュッセル、ジュネーブ、マンチェスターとストックホルムのヨーロッパなどへも路線を広げています。

オーストリア航空がエアバス製の機材に切り替えている中、ラウダ・エアはボーイング系の機材を使っているのがおもしろいところです(B777-200やB737シリーズを使っています)。

しかし、航空自由化は、逆に過当競争を招き、多くの航空会社が経営危機に陥ります。ラウダ・エアも例外ではなく、1997年に、生き残りを賭けて、それまでライバル関係だったオーストリア航空と提携を始めました(その頃、オーストリア航空も大変だったようです)。そして、2000年には、ニッキー・ラウダ氏が、持っていた株式をオーストリア航空に譲渡し、経営権を手放してしまいました。本人は、F1チーム(確か、ジャガーだったと思います)のコーチに就任しています。

さて、客室乗務員ですが、ディアンドル姿のチロリアン航空に対して、ラウダ・エアは、カジュアルな服装が特徴です。アメリカでは、サウスウェスト航空という新興エアラインが、斬新な経営で高い業績を納めていますが、この考え方をまねた感じがします(イギリスのヴァージンアトランティック航空ほどではないですが)。客室乗務員の服装も好対照で、全員ジーンズに赤のベースボールキャップが制服というのも珍しいですね。この帽子ですが、正面の刺繍が凝っていて、音符がデザインされています。

私は、1997年にザルツブルク-フランクフルト線(機材はCJR)で搭乗しましたが、当時、この路線にはチロリアン航空も就航していました。そのため、ライバル関係にあるチロリアン航空と差別化を図るために、機内食もホットミールが提供されていました(フライトタイムはジェット機なので、1時間を切っています)。食器も写真のような三角形のユニークな形で、フォークやナイフも本格的なもので、当時、感激したことを覚えています。

オーストリア航空傘下に入ってからは、一体経営となり、最近では便名からもラウダ・エアという名称が消えています(ラウダ・エアの機材を使って運行する便も、オーストリア航空の便名になっています。いわゆる「この便は、ラウダ・エアの機材と乗務員で運行します」というやつですね)。私は、結局1回しか乗ることがなかったのですが、現在でも、三角形の食器は使っているようです。

ところで、日本のコミューターエアラインであるフェアリンク(現在はアイベックスエアラインに名称変更)が使用しているボンバルディアCRJという小型ジェット旅客機は、ラウダ・エアから購入したものです(2機を購入)。

また、ニッキー・ラウダ氏ですが、その後、F1チームのコーチを辞めて、2003年に新しくNIKIという航空会社を興しています(本拠地はウィーン)。ご本人、よほど飛行機が好きなのでしょうね。
ちなみに、NIKIという航空会社のサイトは、以下のアドレスです。ご興味のある方は、ご覧になってみてください。

http://www.flyniki.com/

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