« 幻のザルツブルクで冬季オリンピック | Main | いまだ健在、街頭記念写真屋さん »

October 19, 2004

軍事史博物館

dsc00034.jpg


ウィーンには多数の博物館や美術館がありますね。とくに博物館には特殊なジャンルを扱った施設もあり、興味深いものがあります。例えば、エスペラント博物館、拷問博物館、シュナップス博物館など、いわゆる「専門系博物館」が数多くあります。今回は、その中から、「軍事史博物館」をご紹介しましょう。

一般的に第二次世界対戦の戦勝国には、戦争博物館や軍事博物館が多数あります。しかし、第二次世界大戦の敗戦国には、その経緯から軍関係の博物館はあまり見かけません(余談ですが、イギリスには王立戦争博物館や空軍博物館など軍事関係の博物館が多数あり、その充実ぶりには目を見張るものがあります)。

ウィーンで数少ない軍事関係の博物館が「軍事史博物館」です。ある年の冬、ウィーンを訪れた時、日中の時間をもてあましてしまい、興味半分で「軍事史博物館」をはじめて訪問しました。このときは、エピソードがあって、たまたま手持ちの地図をもって出かけたのですが、路面電車の最寄り停留所名が変わってしまい、いつまで経っても目的の停留所に着きませんでした。とりあえず、終点まで行き、手持ちの地図を見てから、停留所にある路線図から、最寄り停留所の名称が変わったことを発見しました。

「教訓:地図は新しいものを入手すること」

さて、その「軍事史博物館」ですが、重厚な煉瓦造りの建物です。歴史のあるオーストリアだけに、展示エリアを見たときは、正直驚きました。というのは、ナポレオン時代の武具や軍旗などが、展示されているのです。よく、このように古いものが残っているものだと、感心しました。当然、その後の各種戦争に関わる歴史的資料も多数展示されており、オーストリアと戦争の関わりが、大変よくわかるようになっています。
もちろん、近代戦争である第一次世界大戦の資料も多数展示されていますが、「軍事史」の名前が示すように、兵器よりは戦争にかかわる遺品の方が多いという印象を受けました。
また、第二次世界大戦の展示ゾーンでは、ナチス政権下の各種プロパガンダ・ポスターや軍服や階級章、軍用品なども展示されています。ドイツでは、ナチスのシンボルである「ハーケンクロイツ」は見ることができませんが、ウィーンの「軍事史博物館」では、ポスターなどがオリジナルのままで展示されているため、ハーケンクロイツも見ることができます。このほか、ウィーンの博物館らしく、企画展も時々行われています。

屋外には比較的新しい戦車は装甲車も展示されています(ただし、冬季は屋外展示場には出ることができません)。兵器の展示を期待して訪問すると、期待はずれになるかもしれませんが、歴史の一面を見ることができ、色々と考えさせられます。

なお、ウィーンの博物館の定番である「ミュージアムショップ」や「ビュフェ」も完備しています。「ミュージアムショップ」では、これまた定番の展示品絵はがきやポスター、各種書籍などが販売されています。場所柄、オーストリア国防軍の広報資料なども置いてあります。

ビュフェでは軽食もとることができます。私は、たまたま昼食時にかかったため、はじめて訪問した時は、このビュフェでフランクフルターとビアを頂きました。
すべての人にお勧めできる博物館ではありませんが、ちょっと違った歴史にふれたい方は、ぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。

なお、下記のサイトから詳細な情報が入手できます。

http://www.bmlv.gv.at/hgm

|

« 幻のザルツブルクで冬季オリンピック | Main | いまだ健在、街頭記念写真屋さん »

Comments

今回、軍事史博物館も行きました。
ホテルが南駅の近くで、博物館が9:00am から開いているので寄ったしだいです。小学生2グループが(1グループ15人位)が歴史教育を受けていました。歴史を勉強しない日本の教育からしたらうらやましくも思いました。
 また、質問なんですが、よく考えると、オーストリアがナチに併合されたわけですから オーストリアと日本は同盟関係にあったわけで、日独同盟について、オーストリア人は、どのように思っているのでしょうか?
     27.MAY.2009

Posted by: 平兵衛 | May 27, 2009 01:48

平兵衛さま、コメント、ありがとうございます。

オーストリアは、本当に歴史を大切にしている国ですね。ご質問の件ですが、今度、調べて見ることにします。ただ、当時は日本まで気が回らなかったかもしれません。

ただ、全般的に日本には好意的な方が多いようです(これは、今でも)。

Posted by: Feri | May 27, 2009 15:45

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 軍事史博物館:

« 幻のザルツブルクで冬季オリンピック | Main | いまだ健在、街頭記念写真屋さん »