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October 20, 2004

いまだ健在、街頭記念写真屋さん

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日本では見かけなくなりましたが、オーストリアの某所では、街頭記念写真屋さんが健在です。
街頭記念写真屋さんとは、観光地などで、カメラマンが観光客の写真を撮り、それを短時間で、現像・プリントして、その場で販売するというものです。

色々なシステムがあるようですが、私が知っているものは、あらかじめオーダーをとってから、販売するシステムではなく、「台紙付きのプリントを並べて、写真に写っている本人が買うのを待つ」という結構リスキーな商売です。カメラが普及する前は、結構あったようですが、最近は少なくなりました。

さて、私がよく知っている街頭記念写真屋さんは、ウォルフガングゼーのシャーフベルク登山鉄道山麓駅で営業しています。カメラがこれだけ普及した現在、15年以上も営業しているのは、大げさですが「現代の驚異」と言えます。
なぜ、シャーフベルク登山鉄道の山麓駅で、この商売が長く続けることができるかというと、考えられる理由が、いくつかあります。

その1 登山鉄道で山頂へ向かったお客様が山麓へ戻るまでに時間がある(その間に現像、プリントが可能)

その2 ハイキングのお客様は別として、登山鉄道で往復するお客様が多い(写真を買ってくれる可能性のあるお客様が多い)

その3 純粋な観光地なので、「せっかくだから記念に…」というお客様が多い

その4 山頂へ上った時間別に掲示することができるので、人数が多くても比較的自分の写真を探しやすい(自分の写真を探す楽しみが、販売につながる)

ただ、それだけでは、買ってくれるお客様は増えません。実は、写真撮影に工夫があるのです。というのは、カメラを意識していない自然な表情を撮るようにカメラマンが工夫しているのです。以前は、片手で握ることができる日本製カメラを使っていました。そして、改札口から入って、列車に向かう乗客を正面から、移動しながら撮影していました。これから登山電車で山頂に向かうという楽しい旅であるため、老若男女、皆、楽しそうな表情をしています(カメラマンが本人に気づかれないようにとっているため、いわゆるポーズをとる人はいません)。たしかに、自然な表情の写真というのは、意外と少ないものです。

私が、このカメラマンに気づいたのは、2回目にシャーフベルク登山鉄道を訪問したときです。その後、友人と列車で山頂へ向かうとき、カメラマンの存在がわかっていたので、意図的に「カメラ目線」を送ってしまいました。もちろん、そのときは、1枚購入したのは、言うまでもありません。

なお、現像所は出口に隣接したログハウスにあり、できあがった写真は山麓駅の出口に掲出されています。

2004年の夏にのぞいたところ、まだ、営業をしているようでした。もし、皆様もシャーフベルク登山鉄道に乗車する機会がありましたらぜひ、街頭記念写真屋さんを探してみてください。ただし、商売のじゃまはしないようにしましょう。

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