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October 23, 2004

ビアは汽車でやってくる

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オーストリアは山が多いこともあり、ハイキングが盛んです。
ウォルフガングゼーに隣接したシャーフベルクや、ウィーンから近いシェーネベルクなどを訪れると、ハイキングをしている人を、たくさん見かめます。皆さん、服装は軽装ですが、靴は本格的な登山靴をはいていることが特徴です。

登山鉄道やザイルバーン(ロープウェイのこと)が完備していることもあり、「登りは、この手の交通機関を使い、下りでハイキングを楽しむ」という楽しみ方が増えているようです。

このようにハイキングをする人が多いこともあり、山には、ハイキング客に食事や飲み物を提供するヒュッテなど施設が、充実していることもオーストリアの特徴です。
ヒュッテは、山の中腹や頂上付近にあるため、食材料や飲料を運ぶのが大変なはずです。一部はヒュッテまで、自動車が通ることができる道路(といっても居住者専用道路のような感じですが)が整備されているところもありますが、高い山の場合、さすがに車が通ることができる道路は厳しいようす。

ある時、登山鉄道でシェーネベルクの山頂まで行ったときのことです。山頂駅で、到着した列車を見ると、客車からビアや食材を下ろしているシーンを目撃しました。山頂駅からヒュッテまで若干距離があるため、人力トロッコで運んでいました。結構手間のかかる方法で搬入しているので、正直驚きました。なお、シャーフベルクでも、同じようなシーンを見たことがあります。

このほか、ザイルバーンしかないところでは、山頂までザイルバーンで運び、ここから荷物運搬用のリフトなどを使っているところもあるようです。

いずれにしても、手軽に飲んでいるビアですが、山頂まで運ぶのには、大変な労力がかかるということです。
私が、毎年オーストリアに行って感心するのは、これだけ手間がかかるにも関わらず、ビアのお値段がリーズナブルなことです(シェーネベルクの場合、山麓のガストホフで30シリングだったとき、山頂ヒュッテで38シリングでした。古い話で恐縮です)。
さらに、「こだわり」があるのか、ビアの多くが「生」という点も驚かされます(もちろん、瓶のところも多いですが)。

日本の場合、とんでもない値段になってしまいますが、この点、オーストリアの姿勢は見事の一言に尽きます。
だから、山頂でのビアややめられません。

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