« 番外編:ウィーン国立歌劇場日本公演始まる | Main | ここは音楽鑑賞専用席? »

October 04, 2004

隣に列車が走っている!?

341-4191_IMG.JPG


以前は、オーストリアだけではなく、ドイツやスイスを鉄道で回っていました。便利なパス(ユーレールパス)が発売されていて、これを購入すると、その都度乗車券を購入する必要がなく、乗り降りも便利なので、もっぱらこれを愛用していました。
だいぶ前になりますが、インスブルックからクーフシュタインへ向かう途中の列車での出来事です。
そのときは、パスを持っていたので、追加料金の心配がないため、長距離特急列車に乗車しました。ご存じのようにオーストリア国鉄は、「原則」として、右側通行です。なぜ、「原則」なのか…これが、今回のお話と関係があるのです。

さて、インスブルックを出発するとき、外がよく見えるように、進行方向右側の座席を確保しました。ある駅を通過してから、ふと、窓の外を見ると線路が見えるではありませんか。「はて、引き込み線か何かかな?」と思っていると、列車の姿が…。普通列車が走っているではありませんか。そう、私の乗った特急列車は、本線上で普通列車を追い抜いていったのです。私の乗った特急列車は、次の駅から、再び、本来の線路(進行方向右側の線路)に戻っていました。

「本線上で、先行する普通列車を追い抜く」。日本では考えられないことなので、あっけにとられてしまいました。その後、日本に帰って詳しい方にお話を伺ったところ、ヨーロッパの国鉄では、「単線並列方式」という仕組みを採用しているとのことでした。
ちょっと専門的な話ですが、「単線並列方式」とは、線路が複線のように、二本あるのですが、実は厳密に上り線、下り線と分けるのではなく、「単線が二本並んでいる」方式のことです。つまり、一つの線路を、いつでも状況に応じて上り線にも、下り線にも使用できるシステムです。
もともと、一本の線路を閉鎖して保守をすることを前提としたシステムのようです。もっとも、列車の運行密度が日本のように高いと、一本の線路を閉鎖して保守をすると、ダイヤが大幅に乱れてしまいますが… なお、日本でも、山陽新幹線で当初夜行列車(東京―博多間)の運転が計画された際、単線並列方式が検討されたとのお話も伺いました。

その後も注意深く観察していると、一つの線路を閉鎖して、大々的な工事を行っている場面に出くわしました。また、信号についても、「上下線対応」になっているところもありました。

このシステムを使えば、ダイヤが乱れているとき、追い越し設備のある駅まで待たなくとも、本線上で先行する列車を追い抜くことができるため、便利なのかもしれません。

しかし、本線上で、列車が列車を追い抜くシーン、上空から見たら、さぞかし壮観でしょうね。
ところで、日本の某テレビ局の人気番組、「○○○○の泉」だったら、「走っている列車を走っている列車が追い抜くことがある」は、「何ヘー」でしょうかね。

|

« 番外編:ウィーン国立歌劇場日本公演始まる | Main | ここは音楽鑑賞専用席? »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 隣に列車が走っている!?:

« 番外編:ウィーン国立歌劇場日本公演始まる | Main | ここは音楽鑑賞専用席? »