« おとなが楽しむこどものための街歩きガイド | Main | プラッツ・コンツェルト »

November 17, 2004

“雪山パン”

108-0881c.jpg


今日は登山鉄道に関するお話です。
私が「雪山パン」と勝手に名付けた「菓子パン」があります。
販売しているのは、ウィーンからも比較的近いリゾート地、シェーネベルク山の登山鉄道の「とある駅」です。

シェーネベルク鉄道は、ザルツカンマーグートのシャーフベルク鉄道と同じ歯車式鉄道で、軌間(線路の幅)も同じです。そのため、同じような規模の鉄道というイメージがあるのですが、実はシェーネベルク鉄道の方が、路線距離が遙かに長いという特徴があります。
逆にシャーフベルク鉄道は、距離は比較的短いものの、勾配がきつく、旧型蒸気機関車の場合、客車は1両を押し上げるのが精一杯でした。
それに対して、シェーネベルク鉄道は客車を常に2両押し上げていました。麓のプッフベルク駅(標高577メートル)から、山頂駅(標高1795メートル)までの所要時間は、現在、約1時間です。

当初は「国鉄」の路線でしたが、その後、ニーダー・エスターライヒ州営になり、現在に至っています。さらに、シャーフベルク鉄道が、スイス製の新型蒸気機関車を導入し、「蒸気鉄道」に「こだわり」を見せているのと対照的に、こちらは、あっさりとディーゼルカーを導入してしまいました(サラマンダーという愛称がついており、かなりどぎつい色をしています)。

さて、そんなシェーネベルク鉄道ですが、路線延長が長いこともあり、蒸気機関車時代は、中間の駅(Baumgartner)で20分程度の休憩がありました。これは、蒸気機関車に水を補給することが、主な目的です。給水時間が長いこともあり、「乗客も降りて一休み」が恒例になっていました。

この駅ですが、駅舎中にビュフェがあり、ここで「そのパン」を販売しているのです。大人も、子供も、列車が到着すると、買い求めて、食べている人が多いところを見ると「名物」なのでしょう。

雰囲気としては日本の「峠の力餅」のノリです。大きなパンを切って販売しているようですが、上に粉砂糖が乗っているところから、“雪山パン”と勝手に銘々しました。この“雪山パン”ですが、中に入っている「あん」により、二種類あります(ジャムとチーズ)。また、お値段ですが、私が最後に訪問した2000年には30シリングでした。

今はディーゼルカーの導入で、中間駅での停車時間も短縮できるのですが、昔の雰囲気を味わってもらうためか、いまでも休憩停車は続けられているようです(ただし、時間は10分程度に短縮)。

皆さんも、ご乗車の折りには、ぜひ、一度お試しください(別にビュフェから何もいただいておりませんが)。

http://www.schneebergbahn.at/

|

« おとなが楽しむこどものための街歩きガイド | Main | プラッツ・コンツェルト »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference “雪山パン”:

« おとなが楽しむこどものための街歩きガイド | Main | プラッツ・コンツェルト »