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November 14, 2004

携帯電話事情

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最近ではウィーンのみならず、オーストリア全土で携帯電話が普及するようになりました。
地方都市でも、「電話機の安売り」が頻繁に行われています。また、携帯電話の普及は、「着信音(着メロも普及しています)がうるさい」という「オーストリアの静寂」を破る現象を引き起こしています。最近では、「日本より着信音がうるさい」と感じることがあります。
あれだけ、公共の場でのBGM等について神経質な国なのに、なぜ、携帯電話の着信音に無神経なのか、私には理解できない部分があります。また、日本では、電車やバスの中では、声高に話す人は減ってきましたが、ウィーンでは地下鉄や路面電車の中で、平気で通話している人を見かけます。

実は、携帯電話の普及にともなってもう一つ多く変化したものがあります。それは基地局のアンテナ設置にともなう問題です。
ご存じのように携帯電話の通話エリアを広げるためには、基地局を増設する必要があります。とくに山が多いオーストリアでは、山間部で携帯電話を使えるようにするためには、効率の良い場所に基地局を設置する必要があります。一番効率の良い場所…それは谷を見下ろすことのできる山の頂です。

毎年、夏に訪れるザルツブルク州の某町でも、昨年大きな変化がありました。定宿にしているホテルのテラスから見える向かいの山の頂上付近に、携帯電話の基地局が設置されたのです。麓から見ると針葉樹が生い茂るきれいな山。そこに突然現れた携帯電話の基地局(実際に目立つのはアンテナを取り付けたタワーですが)。違和感を覚えたものです。
その後、ドライブ中にも注意深く観察していると、谷のいたる所に基地局が設置されていました。また、一部は山の中腹にあるヒュッテや、農家の屋根にアンテナが付けられているケースもありました。日本でも都市中心部以外では、効率の良い大型アンテナを建てる傾向のようです(余談ですが、自宅の近くにも大型アンテナを持つ基地局があります)。
一方都市部では、ビルの屋上がアンテナ設置場所になっているのは、日本と同じです。
しかし、歴史を感じさせるビルの屋上に、新しいアンテナは…

確かに、公衆電話の少ないオーストリアでは、便利なことは、便利なのですが、大切な景観が損なわれるのは、残念でなりません。

<写真は牧草地に立つ携帯電話の基地局>

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