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December 2004

December 31, 2004

フォルクスムジーク

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2004年、最後の「こぼれ話」です。
以前、私の「オーストリア音楽の原点」はである「プラッツ・コンツェルト」についてご紹介しましたが、もう一つの原点である「フォルクスムジーク」について、今日はお話しましょう。「フォルクスムジーク」は、直訳すれば「民族音楽」(民謡)となりますが、オーストリアの場合、その実態は、非常に幅広いものがあるようです。

一つは、純粋なフォルクスムジークです。こちらは、男性コーラスやヨーデルなどが、代表でしょうか。その対極をなすのが、クインテットやカルテット形式のフォルクスムジークです。彼らは基本的が歌う曲は、基本的にはオーストリアやドイツで歌い継がれているフォルクスムジーク(民謡、現地の方は誰でも知っているものが多い)ですが、複数の楽器を使い分けるのが特徴です。基本はアコーディオンとクラリネット、バイオリン、ベースなどですが、トランペットやトロンボーン、ハーモニカ、最近ではキーボード、ドラムなどが入るケースもあります。従って、一人で複数の楽器を演奏しながら、歌うという、マルチタレントです。全国区の楽団もあるようですが、基本的には地域密着で活動している方が多いようです。とくに各地のフェストには、このフォルクスムジークは欠かすことができません。

毎年8月15日にシュタイヤマルク州のムーラウで、サムソン・フェストというお祭りが開催されます(サムソンについては、いずれご紹介しましょう)。この会場で会ったのが芸達者な“RineggerQuintett ”というバンドです。
彼らは各種フェストの主催者やホテルなどから招聘されているようで、1時間ほど演奏をすると、その後、30分「お休み」となります。「お休み」の時は、客席(といっても酒場状態ですが)で、ひいき筋とビアを飲んでいることが多いようです(全てのバンドがそうだとは言いませんが…)。
また、演奏中は、随時、招聘元やお客さんから、ビアの差し入れが行われます。そのため、ステージはビアマグだらけになってしまうことも…
当然、差し入れが行われるたびに、彼らは「乾杯の歌」(私は、これを「販促の歌」と名付けました)を歌い、音頭をとって、「乾杯!」となります。真夏のフェストですと、この「乾杯!」で、ビアの消費量が、ぐんぐん上がるのは言うまでもありません。
また、自分たちが演奏した楽曲が入ったカセットテープやCDも販売しています。
サムソン・フェストの見物に訪れるたびに“RineggerQuintett ”と会うので、「日本から来ている変なおっさん」として、彼らにも知られるようになりました(一度、酔った勢いでステージに上げられてしまいました…)。

そんなこともあり、後日、会場で撮影した彼らの写真を送ってあげようと考えました。そこで、彼らの絵はがきに書いてある住所を見て、びっくりしました。ムーラウからさらに奥に入った小さな町を拠点にしているのです。
おそらく、オーストリアには「この手のバンド」が、星の数ほどあるのでしょう。正統派のクラシック音楽とは違いますが、私は、彼らから「音楽は楽しむもの」ということを、肌で教わりました。
ある意味、「オーストリア音楽の奥の深さ」を感じさせる楽しいフォルクスムジークです。

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December 30, 2004

“ピンクの馬車”は誰が乗る?

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今日は、ウィーン名物、観光馬車のお話です。
外国人の観光客は、この観光馬車に乗っている人が多いですが、日本人は、照れくさいのか(私もその一人ですが)、あまり乗っているところを見かけません。
さて、そんな中、注目度抜群の馬車があります。
お菓子メーカーのマナーがPR用につくっている観光馬車があります。通常、馬車の車体は、黒が一般的ですが、このPR用馬車、何と写真のように、車体がマナーのシンボルカラーであるピンクに塗られています。それだけではありません。しっかり同社のロゴが車体に入っています。何台あるのか存じませんが、時々ステファンプラッツの観光馬車乗り場に止まっているところを見かけます。

派手なカラーなので、注目度は抜群でしょう。逆にちょっと恥ずかしい…と思う方もいらっしゃるかもしれません。私は御者に聞いたわけではないので、わかりませんが、お値段は普通の観光馬車と同じだと思います。
ちなみに写真の後ろ側が、ちょうど直営店の場所になります(このときは、宗教関係の商品を扱っているお店だったと思います)。

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December 29, 2004

ウィーンのロンドン・タクシー

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今日は、タクシーの話題です。
ウィーンのタクシーですが、ベンツが多いようです(これはドイツでも同様)。また、空港などでは荷物を持っている人が多いこともあり、ステーションワゴンが多く使われています。
また、日本車では「MAZDA」の車を多く見かけます。できるだけ日本車のタクシーは避けたいと思っているのですが、一度だけインスブルックで、MAZDA車(たしか、当時の“カペラ”だったと思います)に当たった(というか当たってしまった)ことがあります。
ドライバーさんが、「あなたは日本人か」と聞くので、「そうだ」と答えると、「これはMAZDAの車だ」といって、色々と話が始まってしまいました。

最近はウィーンでも、色々な車種のタクシーが増えてきましたが、ごく少数ですが「ロンドンタクシー」使われているようです。
普通は、例の黒色なのですが、形が目立つためか、こちらもPR用に白羽の矢が立つことが多いようです。
写真はT-Moboleという携帯電話会社のPR用タクシーで、同社のシンボルカラーである濃いピンクで塗られています。ただし、このピンク、ちょっとどぎついと思うのは、私だけでしょうか?
なお、私はT-Moboleの「回し者」ではありません。

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December 28, 2004

国会議事堂前工事中

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今日は軽い話題から…
「国会議事堂工事中」といっても、日本の地下鉄駅の話ではありません。

実は、ウィーンの観光名所である国会議事堂ですが、今、訪問するとがっかりすることでしょう。というのは、現在、アプローチ部分が完全に閉鎖され、大規模な工事が行われているからです。

さて、何をやっているのか? 国会議員が入ってくるところだから、「もっと立派にしろ」「車で円滑にはいることができるようにしろ」「テロリストが突入するかもしれないから、ガードを強化しろ」という声でも上がったのか?
日本から考えられますね。

実は、工事の内容ですが、地下に大規模な駐車場を設けるというものです。しかし、国会議事堂の地下に公共駐車場。日本ではちょっと考えにくいですね。なお、2005年9月完成予定です。それまでは、国会議事堂のシンボルである象の前で、記念写真を撮影することはできません。

ところで、この工事現場なのですが、けっこう工夫されていて、工事用の塀に動くコマーシャルと工事概要が掲出されています。また、一部ですが、「アクリルの窓」があり、工事現場をのぞくことができるようになっています。

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December 27, 2004

野外オペラの舞台裏…

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2004年に始めてサンクト・マルガレーテンのオペラ・フェスティバルを鑑賞しました。メルビッシュに近いこともあり、「掛け持ち派」も多いようです。このサンクト・マルガレーテンの会場は、メルビッシュと異なり、石切場を上手に利用したものです。もちろん、人工的に手が加えられていますが、巨大な石切場跡が「劇場」になっています。とくに舞台の背後は、大きな「石の壁」となっている点が特徴です。この点、人工的なスタジアム方式のメルビッシュとは、趣が異なります。もっとも「屋外」なので、どちらも座席は金属製なので、クッションの持ち込みは欠かせませんが…

メルビッシュの場合、ルストなどから臨時船が出ているので安心ですが、こちらサンクト・マルガレーテンは、公共交通機関がありません。つまり、付近の町からは自家用車で行く以外方法がないのです(ウィーンあたりからはバスツアーがありますが)。そこで、いきなり本番の夜に行くのも不安だったので、当日の昼、「偵察」に出かけました。もちろん、会場の中に入ることはできませんが、駐車場へのアプローチや入口などは確認できます。

あいにく駐車場に車を入れることはできませんでしたが、アプローチ道路に「路上駐車」することができ、付近を散策しました。同じようなことを考えている人も多いようで、けっこう人が来ていましたね。また、ここの丘からは、ノイジードラーゼーが一望できることもわかりました(展望台跡がありました)。

オペラが始まってしまうと、関係者以外立ち入り禁止になってしまうような舞台裏も、ちょっとだけですがのぞくことができました。写真は、舞台側から見ると最上部にある舞台装置です。遠くから見ると良くできていますが、裏側から見ると、いわゆる「張りぼて」です。おそらく他の舞台装置も似たり寄ったりでしょう。ただし、サンクト・マルガレーテンの場合、周りが石で、燃えるものがないことから、通常の照明に加えて、火をふんだんに使っています。実際に舞台をご覧になった方はわかりますが、2004年上演の「アイーダ」の場合、「土の舞台」上はもちろん、宮殿の至る所に「かがり火」が焚かれていました(舞台は像や馬が走り回るため土製です。ですからバレリーナなどは大変です)。

舞台裏に回ってわかったのですが、この「かがり火」の元、実はプロパンガスなんです。一箇所にガスボンベが集中して配置されており、ここから各装置にガス管でガスが供給される仕組みです。たしかにガスの場合、短時間で火を付けたり、消したりすることができますから、この手の舞台にはうってつけでしょう。当然、電気と違って近くには係員が常駐しているようです(詰め所もありました)。
ちなみに舞台裏の写真が、面から舞台では、一番上になります。以下に広いかがわかりますね。

この他、上演中は地元消防署のポンプ車が待機しており、万全の体制を敷いていることがわかります。

シュタットオパーにはガイドツアーがありますが、こちらには、そのようなものはなさそうなので、自分で勝手に行った「舞台裏ツアー」でした。

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December 26, 2004

ウィーンに輝く「★★」の看板

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今日は、ちょっと変わったお店の話です。
オーストリアに限らず、ヨーロッパでは各種の模型が「おとなの趣味」として市民権を得ています。
とくに鉄道模型は、歴史が古く、かつ自国のメーカーも多い(オーストリア、ドイツ、イタリア、フランスなど大抵の国にあります)こともあり、「おとなの趣味」として、しっかり定着しています。ただし、いわゆる模型専門店は少なく、おもちゃ屋さんの一部(例えば、1フロア)が模型専門コーナーとなっているところが多いようです。
逆に考えると、おもちゃ屋さんも「規模の大きな店」が多い…とも言えます。

さて、先日、「wien おとなが楽しむこどものための街歩きガイド」を片手に、紹介されているルートを回っていた時のことです。ふと、ある路地で派手な看板が目に飛び込んできました。日本の模型ファンなら、誰もが知っているプラスチックモデルのトップメーカーである田宮模型の看板です(現在、正式社名は株式会社タミヤですが、わかりやすいように、田宮模型としました)。

大きなショーウィンドウから中が見えたのですが、主に戦車などのミリタリーものと、ラジオコントロールものが中心のようでした。しかし、プラスチックモデルの専門店は、正直、ウィーンでは始めて見ました。

その後、プラスチックモデルに詳しい友人に聞いたところ、タミヤは海外での販売拠点をもっており、ヨーロッパではTAMIYA EUROPE GMBH.という会社(ヨーロッパ地域各国代理店の営業支援、販売促進を行う)がドイツにあるそうです。
音楽の世界では、ウィーンフィルにはかないませんが、プラスチックモデルでは、ウィーン人も一目置くタミヤの製品群。
ちょっとうれしくなった某ガッセでの一時でした。

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December 25, 2004

道路の電飾

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最近は、日本でも、この時期になると各地で電飾(イルミネーション)が盛んです。もちろん、ご本家はヨーロッパの方ですが…
今日は、電飾の「こぼれ話」です。

ウィーンでは、クリスマスの時期に多くの道路に電飾が施されます。実はとおりによってデザインが異なっており、これを見て回るだけでも、正直楽しいものです。最も有名なのは、皆さんご存じのケルントナーシュトラーセの「流れ星」でしょう(写真)。

ウィーンの電飾は、デザインは凝っていますが、システムはシンプルで、色が変わったり、点滅するものはほとんどありません(要は単純に電球を配置しただけ)。
この他、歴史的建物のライトアップは盛んですが、日本のように建物や街路樹に電飾を施す習慣はないようです。

余談ですが、私の「日本の自宅」付近には、一般家庭で電飾が盛んな地区があり、毎年、電飾がエスカレートしています。また、わざわざ、この電飾を見るために、自動車でやってくる人もいるとか…。いやはや。
ウィーンでは、旧市街周辺の一般家庭(集合住宅ですが)では、窓にワンポイントでイルミネーションをつけている程度ですね(周りが位だけにこのワンポイントが、決まるんですね)。

ところで、「なぜ、ヨーロッパでは電飾が盛んになったのか」ということですが、実は日本に住んでいると、ピンときません。
先日もウィーンに5日ほど滞在した時、一度も太陽が顔を出しませんでした。朝、8時位から、何となく明るくなり、そのまま昼を迎えて、午後4時位には暗くなる…そんな毎日でした。こんな日が毎日続く訳ですから、気が滅入ってしまうでしょう。
このような地理的、気候的な背景があって、電飾が生まれたようです。一方、日本では日本海側や北海道はヨーロッパに近い気象条件ですが、「電飾の本場」である関東地方などは、冬型の気圧配置がはっきりすればするほど、最も晴天率が上がってきます。

もちろん、気温は下がりますが、日中は太陽が「大きな顔」をしています。もちろん、日本の電飾も、きれいですが、ふと疑問に思うこともある今日この頃です。

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December 24, 2004

ザルツブルクのクリスマス・ミサ

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今日は12月24日、日本ではカップルが盛り上がる日らしいですが、本来、キリスト教では、大切な日です。
当然、ウィーン市内を含めて、夕方からは「とても静か」になります。
皆、ご自宅でクリスマスのお祝いをして、それから教会の特別ミサに参列するからです。

さて、以前、12月24日から25日にかけてザルツブルクに滞在したことがあります。
24日の日中、旧市街にあるドームを訪れたところ、午前0時からクリスマスのミサが執り行われることがわかりました。熱心な信徒では、ありませんが、せっかくザルツブルクに滞在していて、こんなチャンスは滅多にないと思い、駅に近いホテルから、出かけました。

1時間ほど前に行ったのですが、すでに座席は一杯で、「立ち見」となりました。しかし、ミサだからでしょうか、人が大勢来ているにもかかわらず、ざわついた雰囲気はありませんでした。
実は、カトリックとプロテスタントでは、通常、使う賛美歌が異なっています。私の父母は、日本でプロテスタント教会の信徒だったので、プロテスタント教会で使う賛美歌には馴染みがあります。しかし、カトリック教会の賛美歌は馴染みがなく、最初のうちは、戸惑った経験があります。
ところが、ドームのミサに参列して、クリスマス・ミサの時は、カトリック教会でも、クリスマスにちなんだ賛美歌を演奏することを始めて知りました。さらに、このときは通常の「オルガンと聖歌隊による賛美歌」から、本格的なオーケストラが伴奏に加わりました。これには、非常に感動した覚えがあります。

そして極めつけは、シュティレ・ナハト・カペレ(聖夜の礼拝堂)」の地元、ザルツブルクらしく、オリジナルの「きよしこの夜」の演奏が行われました。「きよしこの夜」のオリジナル版は、実はオルガンではなく、ギターの伴奏で歌われます。

「賛美歌なのに、なぜギター伴奏なのか…」。
さて、「きよしこの夜」は、オーベルンドフルの神父である、ヨーゼフ・モールの作詞です。作曲は、この教会のオルガン奏者だったグルーバーという方です。では、なぜ、オルガン演奏ではないのか…実は、この曲が生まれた年の秋、大洪水で教会のオルガンが使えなくなってしまったのです。そこで、使えないオルガンに代わって、ギターの伴奏となった…という訳だそうです。

約1時間のミサを終えて、ドームを出ると、空には満点の星が…
聖夜にふさわしい、そんな一時でした。

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December 23, 2004

マナーはMANNER

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今日は、お菓子屋さんのお話です。
1890年にウィーンで設立されたオーストリアの伝統あるお菓子のメーカー、マナー(JOSEF MANNER & COMP. AG.)の直営店が、ステファンプラッツにオープンしました。
このメーカーで一番有名なのが「Neapolitaner」というお菓子でしょう。これは、様々な風味のクリームをサンドしたウェハースです。ちなみに、マナーはオーストリアのウェハース市場で、シェア55%を占めているそうです。

実は皆さんがご存じの「モーツァルト・クーゲルン」も、実は、このマナーが販売しています。このほかにも、「チョコレートバナナ」(チョコレートでコーティングしたバナナスフレ) 、「ドラジェー」、「レープクーヘン」などを製造・販売しています。
また、マナーはブランド戦略も上手で、MANNER以外にも、CASALIという商品が有名です。さらに2000年からVICTOR SCHMIDTとILDEFONSOが新たに仲間に加わっています。ですから、知らないうちにマナーの商品を買っていた…ということがあるかもしれません。

さて、ステファンプラッツにオープンした直営店ですが、日本流に言えば、「アンテナショップ」となります。
このところ、路面電車の貸し切り、馬車を自社カラー化でと、マナーはPR活動に余念がありません。

ところで、このマナーのアンテナショップでは、マナーのお菓子はもちろん、グッズも売っています。私が見たところでは、マナー版「新型フォルクスワーゲンの模型」(某有名ミニチュアカーメーカー特性)、「マナー配送トラック」、「路面電車」などがありました。
そして極めつけは、「マナーカラーの自転車用ヘルメット」でしょうか。しかし、このヘルメット、目立ちますよ。何しろ、マナー・ピンクですから…
ちなみに、マナーの製品ですが、世界50ヵ国以上に輸出されているそうです。

http://www.manner.com/

ウィーンを訪れた皆様。ステファンプラッツに面していますので、一度、のぞいてみてはいかがですか?
ところで、この場所、以前は、キリスト教関係の品物を扱っていたお店が入っていたと思います。
変われば、変わるものです。

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December 22, 2004

ついつい手が出る「手作りオーナメント」

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今日も楽しいクリスマス市の話題です。
クリスマス市では、「本来の目的」であるツリーに飾る各種オーナメントが、沢山販売されています。真鍮を加工したもの、木製のもの、ガラス製のもの、プラスチック製のもの等々、様々な種類のオーナメントが並んでいます(実際には、軒先に、ぶら下がっているものも多いのですが)。
彼らは照明を上手につかうため、店頭に並んでいる時、本当にきれいに見えます(実際もきれいですが、それ以上に魅力的に映りますね)。

こんな中で、ちょっと変わったものが、スズを原材料に使ったオーナメントです。鋳型にスズを流し込んで造ったものに、ハンドメイドで、きれいな色が塗ってあるのが特徴です。ツリーに下げるというスタイル以外にも、クリスマスツリーの形をしたものや、天井から下げる「アドヴェントのろうそくスタイル」のものなど、変わったものもあります。
私も、思わず買ってしまう口なのですが、お値段が高いのが難点です。小型のものでも14ユーロ、ちょっと大きくなると30ユーロ近くになります。しかし、日本ではなかなかお目にかかれないデザインのものが多く、つい手が出てしまうんですね。

ところで、以前は、この手のスズ製の飾り(ピューター)は、クリスマス市でしか手に入らないと思っていました。ところが、最近、ウィーン市内の「専門店」を発見しました。もちろん、クリスマス用のデザインだけではなく、建物を輪切りにしたもの(これだけは、言葉で説明しても、わかりにくいのですが…)など、楽しいものがたくさんあります。
えっ、場所ですか。ステファンの近くなので、簡単に探すことができると思います(実は知っている人も多かったりして…)。

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December 21, 2004

運転台の「ろうそく立て」

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オーストリアでは、クリスマスの時期になると、色々な場所で“ろうそく”を見ることが多くなります。
平素から教会のミサでは、“ろうそく”を使いますが、この時期になると、ウィーンでも店頭に“ろうそく”を使ったディスプレイが見られるようになります。
電球と違って“ろうそく”は温かみがあって、良いですよね。

さて、以前、クリスマスの時期にムールタール・バーン(シュタイヤマルク州のローカル鉄道、今は州営鉄道です)に乗ったとき、何と運転台に火の付いた“ろうそく”が置かれているのを見ました。もちろん、“ろうそく”が立っているのではありません。専用のろうそく立て(ランタンのようなもの)に入っています。
でも、ムードがありますね。この運転台のろうそくですが、有名なオーベルンドルフ(Oberndorf、シュティレ・ナハト・カペレのある街)に向かうザルツブルク・ローカル・バーンという私鉄でも見たことがあります。
こういった「ちょっとした日常」にクリスマスが登場するところが、オーストリア好きにはたまりません。

余談ですが、このような「ランタン型ろうそく立て」が、どうしても欲しくなり、クリスマス市で探した。一昨年だったと思いますが、シェーンブルン宮殿のクリスマス市の「専門店」で、見つけることができました。金属製と木製があります。お値段は安いのですが、形が形だけに、日本までもってくるのが大変そうなので、購入を一瞬ためらいました。
しかし、今は、クリスマスの時期になると我が家の玄関に鎮座しています。

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December 20, 2004

クリスマス市あれこれ(その3)

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ウィーンでも、この時期ならではの「食べ物」があります。12月10日にご紹介したグリューワイン(Gluewein)は、その代表例です。

また、「焼き栗」などは、クリスマス市だけではなく、「冬の風物詩」ですが、クリスマス市をのぞいていると、「屋台」でしか食べることのできない、いわゆる「ジャンクフーズ」をたくさん見かけます。

今日ご紹介する「揚げリンゴ」(Apfelspltan)もその一つでしょう。生のリンゴをカットして、「衣」をつけ、油で揚げたものです。注文すると、粉砂糖をかけてくれます。揚げたてはおいしそうですが、なかなかタイミングがあわず、できあがってしばらくしたものが提供されるのが一般的です。そうなると、ちょっと油が…。リンゴの風味が生きた「素朴な味」です。この他にも、ピザ生地でブルストを包み揚げたもの(Debreziner)など、様々なジャックフーズを試食することができます。
これが、また、「クリスマス市」ならではの楽しみですね。

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December 19, 2004

自転車専用信号機がある街

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今日は自転車のお話です。
日本と異なりサイクリングが盛んなヨーロッパでは、自転車専用道路や自転車専用レーンが完備しています。ウィーン市内でも、自転車専用レーンをよく見ることがあります。この自転車専用レーンですが、いくつかのタイプがあります。

1.歩道のように車道と明確に区分してあるタイプ(車道、自転車道、歩道となります)
2.車道の一部を自転車専用レーンにしてあるタイプ
3.歩道の一部を自転車専用レーンにしてあるタイプ(主に歩道が広いリング沿いなど)

そのため、歩道を自転車が我が物顔で走り回る…といった光景はあまり見かけません。ある意味、共存できる環境が整っていると言えるでしょう。また、自転車に乗っている方も、しっかりとした教育を受けているようで、基本マナーの良い方が多いようです(とくに郊外のサイクリングでは顕著)。

なお、自転車専用レーンには、必ず「自転車のイラスト」が描かれており、専用レーンであることがわかるようになっています。

このほか、ユニークなものに自転車専用信号があります。写真はオパーリンクにある自転車専用信号で、イラストが自転車になっています。この自転車専用信号ですが、ちょうど、歩行者がわたりたくなるような場所にあるため、ついこの信号につられてわたってしまう…という人も多いようです。
しかし、このイラスト。なかなか、魅力的ですね。「正面」というのが、おもしろい。

このほか、歩行者+自転車という信号も見かけました。こちらは、つられて渡っても大丈夫なのは、言うまでもありません。

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December 18, 2004

ウィーンの地下鉄あれこれ

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ウィーンには現在、U1・U2・U3・U4そしてU6という5系統の地下鉄が運行されています。このうち、U6だけは名前は「地下鉄」ですが、実際には路面電車スタイルの車両を使用しており、毛色の違った路線になっています(実は、この路線が、一番歴史が長いのです)。それ以外のU1からU4までは、同じ車両が使用されています(最近は一部に新型車両が入っています)。日本と同じく路線ごとのラインカラーはありますが、車両にはラインカラーは入っておらず、同じ仕様になっているため、「車両の使い回しができる」という、非常に効率の良いシステムです(厳密には製造時期により型式が違うのでしょうが、実質的には一緒です)。

さて、そんなウィーンの地下鉄ですが、乗るたびに感心することがあります。それは「プラットホームの幅が広い」ということです。プラットホームは地上の状況により、中央にある「島式」と呼ばれるタイプ(上下線がホームを共用する)と、路線ごとにホームがあるタイプ(上下線で別々のホームを使用する)が混在しています。しかし、いずれもホームの幅が広いのが特長です。とくに島式では、顕著です。これは途中に階段があるためですが、日本のように階段のところだけ、狭くなっているというケースはほとんどありません。また、単独のホームでは、階段はホームよりも下がった位置に設置されているため、ホームの幅は変わりません(これは日本の地下鉄とほぼ同じ仕様)。

現状の利用状況をみると、ホームの幅は余裕がありすぎるように思います。建設時期が比較的新しいため、将来に対しての余裕をもたせる意味があるのかもしれません(まさか某国の地下鉄のように核シェルターを兼ねているとも思えませんが)。
また、多くの駅でエスカレーターに加えて、エレベーターを設置しています。おもしろいことに、運河沿いを走るU4のようにエレベーターだけを設置してある駅もあります(構造上、エスカレーターの増設が困難なため)。考えてみると、エレベーターの方がベビーカーを使っている方や、お年寄りなど、便利なのかもしれません。
現在、ウィーンの地下鉄で大規模な路線延長が行われているのがU2系統です。U2系統は他の路線が、都心部を貫いているのに対して、カールスプラッツからショッテンリンクまでという中途半端な路線です。ちょうどU4系統と合わせると、環状線になるのですが、特に乗り入れとかしていないため、便利さでは路面電車の1系統・2系統にかないません。しかし、現在、ショッテンリンクから、ドナウ運河を越えて路線を延長する工事が行われています。

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December 17, 2004

クリスマス銘菓「Stollen」

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現地情報の最後は、「クリスマス銘菓」のお話です。

クリスマスの時期になると、コンデトライやベッカライの店頭に並ぶお菓子に「Stollen」(シュトーレン)があります。長期保存ができるように作られた発酵菓子(焼き菓子)で、スライスして頂きます。中にはバレンシアオレンジ、くるみ、アーモンド(お店によって違うようですが…)などがちりばめられており、外側には粉砂糖がふんだんにまぶしてあります。また、シナモンをはじめとする香りが特長かもしれません。
「堅いパウンドケーキ」といったイメージでしょうか。ブロックで販売されますが、250g、500g、750gという3種類程度を準備しているお店が多いようです。

お店によって味が異なるのはもちろん、お値段も結構違います。とくにチェーン店のベッカライでは、結構お安いのですが、コンデトライでは250gでも5ユーロ程度はします。ただし、食べてみると、値段だけのことはあります。
スライスしたシュトーレンを1日1枚ずつ食べて、クリスマスを待つのが風習となっている地域もあるそうです。
私は、アドヴェントの時期にウィーンを訪問すると、必ずおみやげにシュトーレンを買います。ティータイムに、薄く切って食べるとウィーン情緒に浸れる…そんなお菓子です。

余談ですが、これも発音が難しい単語で、先日も、隣のおばさんに、言い方をしっかり訂正されてしまいました。
写真はウィーンの有名チェーン店にならぶシュトーレンです。屋号はウィーンに行った方ならピンとくるハズです。

ところで、最近、日本でもシュトーレンを販売するお菓子屋さんや、パン屋さんが出てきました。
しかし、知名度が低いため、販売は苦戦しているようです。実は、私の住んでいる町のパン屋さん(自家製のパンを販売しているベッカライですな)でも、この時期にシュトーレンを作っています。「ドイツのクリスマスには欠かせないお菓子」のようなキャッチフレーズがついていますが、本物を知っている人以外には、なかなか買い手がつかないのが、悩みの種です。

本場のシュトーレンと比べると、日本人向けに香りは控えめで、柔らかく作ってあります。しかし、私の家庭では、「密輸品」がなくなると、買いに行っています。

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クリスマス市あれこれ(その2)

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ウィーン市内のクリスマス市ですが、意外なことに午前中から営業しているところが多いのです。
しかし、昼間から誰が来るのだろうか…という疑問を持つ方も多いでしょう。

実は、午前中は「学童の冬季遠足」の会場となっているのです。幼稚園児や小学校低学年の学童が、先生の引率でやってきます。かわいいちびっ子がオーバーオールに身を包んでやってきます。にぎやかですね。午後からは、ちょっと大きい学童がやってきます。

さすがにグリューワインは飲んでいませんが、ノンアルコールのPUCHは飲んでいるところは見かけます。さて、引率の先生は、どっちなのでしょうね。マグカップだけ見ていると判断できませんので、詳細は不明です。

また、会場によっては、このような子供向けのイベントを開催しているところもあるようです。ウィーンの子供にとっては、「クリスマス市」は、「学校公認」の楽しいイベントなのでしょうね。

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December 16, 2004

教会運営が健全な秘密<その財源は>

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先日、アドヴェントの時期、教会が多くの信徒でにぎわっているというお話をご紹介しました。
その際、「これだけ多くの教会が、なぜ運営できるか」という疑問を投げかけましたところ、ドイツの教会に詳しい牧師さん(ドイツに留学して神学の勉強をされていた方)から、教会税(Kirchensteuer)という税金が投入されているという話をうかがいました。

オーストリアを始め、ドイツ、スイス、北欧諸国などには現在でも教会税という税金があります。これは所得税の3~9%にあたる、かなりの額の税金です。ドイツでは、新旧両教会のどちらかに属していると、必ず税金として納めることになっています。市町村の住民登録票に信教の記入欄があり、ここにキリスト教徒と記入すると、毎月の給料から教会税が徴収されます。そして、税務署は、納税者の居住区の各教会へ、会員数に比例して分配するとのことでした(教会が徴収するのではなく、国が徴収しているところがすごいですね。日本だったら政教分離で、できない話です)。

オーストリアでは、職種による標準年収に対して一定の税率で教会税がかかるようで、標準年収を巡って、いざこざが絶えないとか…。

つまり、信徒の献金が財政基盤ではなく、税金が財政基盤なのです。

この制度は古いもので、フランスではナポレオンが止めさせました。しかし、ドイツではヒトラーも止めさせることができなかったそうです。とくにドイツの教会は、「国家の中の国家」のように、地方公共団体なみの強い経済的基盤をもった機関となっています。これはオーストリアでも、同じでしょう。

なお、ドイツでは、教会の牧師さんは大学教授と並んで、高い尊敬を受けているそうです。
ところが、最近では、この教会税を逃れるために、教会から脱退する人が多いそうです(ドイツでは、最近教会離れが顕著とか)。とくに教会関連のスキャンダルがあると、その傾向が増長されるとのお話です。
しかし、世の中には、色々な税金があるものですね。

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懲りずに登場、ミニバス

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今日は旧市街を走る乗り物のお話です。
旧市街内を巡回する市交通局のバスは、現在1A系統から3A系統まで、3系統あります。最近では、乗客が増えたこともあって、一般の低床式パスが使用されています。

実は、以前は、ユニークな形をしたミニバスが使用されていました。このミニバス、運転席が飛び出したような形になっていて、近未来の乗り物のような雰囲気を漂わせていました。私が、最初にウィーンに来たときには、「現役」だったのですが、如何せん、客席が少ないこともあり、その後、普通のバスに置き換えられてしまいました。余談ですが、この当時のミニバスは、ウィーン路面電車博物館に保存されており、見ることができます(先日、久しぶりのご対面を果たしました)。

さて、12月に旧市街を散歩していたところ、写真のような新しいタイプのミニバスを見かけました。このときは3A系統に入っていましたが、以前のタイプと、現行の一般型の中間くらいの大きさでしょうか。

低床式にするため後輪が4輪になっている点が、ユニークです。乗る機会はなかったので、客席の状況はわかりませんが、見たところ、タイヤハウス部分は座席になっているようです(いわゆるロングシートでした)。デザイン的には、最近の超低床式路面電車と一脈通じるものがあります。

最近、旧市街内の道路も混雑が激しく、路線バスが円滑に運行できなくなっています。そのため、ミニバスの再登場になったものと思われますが、これが本格導入なのか、それともテストなのかは、わかりません。
ちなみに、このバス、フォルクスワーゲン製でした。
たまたま、走っているところを見たら、非常に静かでした。なにやら「仕掛け」がありそうな、「謎のミニバス」です。

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December 15, 2004

クリスマスツリー、売り出し開始

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ウィーンでは12月15日からクリスマスツリー(Christbaum)の販売が一斉に始まりました。前日まで、各地の「特設市」に配達されたツリーは、この日の朝、販売スタッフの手によって一斉に立てられ、販売が開始されました。
グラーベンなどは、さながら「植木市」の様相です。また、中心部以外では、教会の前が「特設市」の会場になっていることも多いようです。ツリーを見ると、枝に値段の入ったタグが付いており、お客様はそれを見ながら、品定めをしているようです。

今日から販売開始なので、家庭やホテルでも、今日からツリーの飾り付けを行うところが多いようです。私が宿泊しているホテルでも、朝、スタッフがツリーの準備をしていました。
詳しい方に伺ったところ、販売日が指定されているとのことでした。また、ウィーン市民の6割はツリーを購入し、飾り付けるとか… やはり伝統行事なのですね。

ところで、「クリスマスツリー、配達中」の中で、疑問に思った「役目を終えたツリーの処分方法」ですが、年明けの1月6日(この日は「三聖王の日」という宗教上祝日です)から一週間程度、市が指定する「クリスマスツリー廃棄場所」が、各地に設けられるそうです(教会の構内が多いとか…)。そこへ、皆さん、持ち込むとのことでした。
オーストリアでは、日本と異なり、12月26日になったら一斉にツリーを片づけるという習慣はありません。普通は、年末・年始を挟んだ「三聖王の日」までが、「松の内」になります。従って、1月6日まではクリスマスの飾りが残っています。この日を境に、ツリーを始め、サンタクロースもお役ご免となるようです。
また、集まったツリーは、単にゴミとして処分するのではなく、再資源化するようです。

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困ったときは駅へ行け

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ウィーンでは日曜日は、原則として商店は休業です。営業しているのは、飲食店と一部の土産物屋さんくらいです。そのため、日曜日は、食料品の購入はできません。

観光客はあまり困ることはありませんが、「ホテルのみにバーが高いからワインでも買っておきたい」「ちょっと、お菓子がほしい」といった時は、正直「お手上げ」になります。

こんな時は、駅へ行くことがお勧めです。駅と言っても、西駅、南駅など、長距離列車が発着する駅です。というのは、これらに駅には、表向き「旅行者向け」の小型スーパーマルクトがあり、日曜日でも営業しているからです。
ちなみに西駅にはOKAY SHOPという店があり、小型ながら生鮮食品、肉加工品、乳製品、歯磨きやシャンプーなどのトイレタリー商品、お酒、清涼飲料、ブロート、お菓子などを販売しています。お値段は、市内の大手スーパーに比べると高いのですが、まぁ、日曜日に営業している「特区」ですから、やむを得ないでしょう。

○教訓:競争のないところには、価格破壊は起こらない

先日も、日曜日に利用したところ、明らかに「旅行者」とは違う、地元の皆様が結構利用していました。土曜日に買い忘れると、この手のお店を使う以外、食料品や身の回り品は手に入りませんから、当然かもしれません。

しかし、近くに住んでいれば良いのですが、遠い場合は、電車賃がかかりますから、頭が痛いですね。観光客の皆さんは、こんな時、24時間チケットや72時間チケットが、威力を発揮します。

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December 14, 2004

クリスマスツリー、配達中

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ウィーンでは、なぜかクリスマスツリーはクリスマス市ではなく、別の「特設会場」で販売されているようです。
グラーベンやシュタットオパーの前を通りかかったら、ちょうど、クリスマスツリーを満載したトラックを見かけました。特設会場への配達便のようです。ナンバープレートを見ると、ウィーンではありません。おそらく木を伐採した州から直接、持ち込んでいるのでしょう(ニーダーエスターライヒ州などのプレートを見かけました)。オーストリアでは、まだ、「クリスマスツリー=生の木」という考え方が浸透しているようです。

ところで、日本ではお正月の松飾りを、「環境問題への配慮」との名目から、地方自治体が音頭をとって、一斉に廃止しているところが増えています(その代わりに、松飾りの絵が入った紙が配布されます)。しかし、この手の伝統的な風習を、簡単に変えてしまって良いのかどうか、疑問が残ります。
ところで、ウィーンでは、クリスマスが終わった後のツリーは、いったいどうなるのでしょうか? 仮にゴミとして処分されるとしたら、膨大な量になると思います。

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柿は“KAKI”

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ウィーンのスーパーマルクトは、天候不良時やありきたりの観光に飽きてしまった時には、好奇心を満たしてくれる「絶好のスポット」です。過去、色々なものを発見して、“ヘェー”を発したことか…
さて、今回の「ウィーン一時帰国」でも、オーストリアに染まっている友人向けの「おみやげ好適品」、「ズッペの元」(これについては、またご紹介します)を購入するためBILLAの某店を訪ねました。最近出店攻勢が目立つBILLAは、日本で言えばジャスコみたいな存在でしょうか(ウィーン市内の場合、土地が限られているので、店舗は小型ですが)。

お目当ての「ズッペの元」を買ってから、店内を目的もなくブラブラしていると、日本でもおなじみの形をした果物を見つけました。そう、「柿」です。「ヘェー、オーストリアにも柿はあるんだぁ。ドイツ語でなんて言うんだろう」とプライスカードをのぞき込みました。

ここで、二度目の「ヘェー」。何と、プライスカードには「“KAKI”2stück 1.-」…。「柿」の名称がそのまま使われていました。ホテルに帰ってドイツ語の辞書を引いたら、「柿」は「persimmon」という単語になっていました。なぜ、persimmonではなく、KAKIにしたのかを、急に知りたくなりました。

それにしても、ヨーロッパのどこで、柿を栽培している農家があるのでしょうか? また、食べる人が多いのでしょうか? 興味は尽きません。

なお、近くには「殻付き落花生」(Erdnuß)の量り売りも行われていました。実は、私が現在住んでいる千葉県の某市は落花生の産地が近いのですが、量り売りは行っていません。ウィーンの市民が、殻をむきながら、落花生(Erdnuß)を食べているシーンを思い出し、ほほえましくなりました。

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December 13, 2004

この機械は何でしょう?

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ウィーンでは、アドヴェントの期間だけ登場する「機械」があります。一見すると送風機のようにも見えます。実は、この機械、「クリスマスツリー用もみの木」をパッケージするものです。

グラーベンなどでは、「クリスマスツリー用もみの木」を販売する「屋台」が並んでいます。枝振りを確かめて買うお客様が多いのでしょうか、実際には枝を広げて立てた状態で販売されているケースが多いようです(あらかじめパッケージされているものもありますが…)。

そこで、お客様が選んだツリーを自宅まで持ち帰る際、自動車で持ち帰るにしても、枝がじゃまになります。広いところで見ているので、さほど大きくは見えませんが、意外と大きいサイズのものが並んでいます。従って、持って帰るといっても、大仕事です。そこで、この機械に通すと…。あれよ、あれよとネットでパッケージされて、持ち運びに便利なスタイルに…。

クリスマスツリーのお値段ですが、1.5~2メートルのもので、32~52ユーロとなっていました(2004年の例)。ホテルなどで使う4メートルのものになると、150ユーロとなります。

日本でも以前は「生のもみの木」が販売されていましたが、最近はあまり見かけなくなりました。ハイテク日本では、最近、光ファイバーとLEDなどを使った「人工ツリー」の方が、人気があるようです。

余談ですが、私が子供の頃住んでいた家の庭には、「もみの木」が植えてありました。父がクリスマスの時期に根の付いた「もみの木」を買ってきたことが始まりです。それ以降、クリスマスが終わると庭に戻し、アドヴェントの期間になると掘り起こして、居間に運び込むことが、我が家の恒例行事になっていました。ふと、そんな父の姿を思い出した「もみの木販売所」での一コマです。

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深夜のアドヴェント・コンツェルト

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この時期、各教会ではアドヴェント・コンツェルトが開催されています。一般的に、ミサとは別に有料で、コンツェルトを開催するものです。おそらく出演者は奉仕活動で、収益は教会の運営費や他教区への寄付などに使われるものと思われます。

12日の日曜日は、ステファン教会でアドヴェント・コンツェルトが開催されました。オペラのチケットがとれなかったため、夜の時間が空いてしまい、せっかくなので鑑賞することにしました。ステファン教会の前の特設チケット売り場で、チケットを買いました。席はいくつかのカテゴリに分かれており、最も高い席で35ユーロでした。祭壇前がステージになります。さて、チケットを購入して、開始時間をみてびっくり仰天。日曜日の夜だと言うのに、22時開演となっています。ホテルまで歩いて15分ほどなので、問題はありませんが、それにしても遅い時間のスタートです。また、入場は21時45分からとなっていました。

夕食を終えてから、21時過ぎにステファン教会に到着しました。中にはいると、なぜコンツェルトの開演時間が22時であるかが、すぐわかりました。というのは日曜日最後のミサを開催していたからです。さすがに日中ほどは、参列者はありませんが、夜のミサも、また雰囲気があって良いものです。21時30分頃、ミサが終わり、直ちに会場の設営に入ったようです。コンツェルトの入り口は、通常の正面ではなく、祭壇に向かって右側(司教館のある方)になります。自由席なので、21時40分頃には、列ができていました。

12日はウィーン・カンマー・オーケストラのメンバー(バイオリン3名、ビオラ1名、フルート1名)でした。この編成からもわかるように演奏曲目はバロック中心です。バッハやヴィヴァルディ、ハイドンに加えて、モーツァルトの曲も演奏されました。

教会のアドヴェント・コンツェルトらしく途中で、クリスマスにちなんだ曲も演奏されました。集まったお客様は当然観光客が多く、いわゆる「お手軽コンツェルト」の雰囲気です(私の隣はアメリカ人のようでした)。また、音楽に詳しくない方も多いようで、結果として「拍手のフライングがない」という奇妙な現象も体験しました(要するに、どこで拍手して良いのかが、良くわからない)。
ステファンでは、過去、オーケストラが入ったミサを経験したことがありますが、小編成のバロックも味があって良いものです。とくに広い礼拝堂なので、残響がすばらしく、魅せられた一時を過ごすことができました。
時間が遅いため、休憩なしで演奏され、23時15分にお開きとなりました。会場を後にすると、さすがに日曜日の深夜だけあって、人通りもまばらでした。
この時期、リートの入ったコンツェルトなども開かれているようで、興味は尽きません。

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December 12, 2004

クリスマス市あれこれ(その1)

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アドヴェントの季節、クリスマス市が大にぎわいです。さて、今日は、そんなクリスマス市からの話題です。
あなたは自家製ポテトチップスを知っていますか? 実は、私もごく最近まで、「ポテトチップス=袋入り菓子」というイメージを持っていたのですが、ウィーンのクリスマス市で、「自家製ポテトチップス」を発見しました。

写真が、その「工房」です。左側にある電動ドリルにジャガイモを取り付け、螺旋状にスライスします。そして、後ろに見える電動フライヤーで、揚げて、ザルツを振りかけると完成です。「出来たて」はパリパリとした食感があり、結構楽しめます。ただし、保存用に作ってある訳ではないので、時間が経つと、正直、おいしくなくなります(原材料のジャガイモを、ポテトチップス用に加工していないためだと思います)。まぁ、スナックですから、その場で食べるのが原則なのでしょうが…
揚げる工程を考えて、螺旋状に切っているところがミソです。実際には揚げている途中で、適度に切れるので、食べるときに困ることはありません。

なお、この「商品」。クリスマス市だけではなく、他の季節でも屋台で見たことがあります。製法は一緒でした。

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満席の教会にて…

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オーストリアは、今でもキリスト教(とくにカトリック)が、生活の中で中心をしめています。とは言っても、ウィーンには、いったいいくつキリスト教の教会があるのでしょうか。旧市街を歩いていると、簡単に複数の教会と出会います。ところで、これだけ多いと、教会の運営が心配になってしまいます。しかも、多くの教会は歴史的建造物の要素を持ち合わせていますから、建物の補修もたいへんだと思います。
さて、今日は、初めてアムホーム教会のミサへ参列しました。「9天使の合唱教会」という美しい別名があるだけに、聖歌隊は少年合唱団でした。

余談ですが、私は、正式な信徒ではありませんが、父母が信徒(プロテスタントですが)だったこともあり、子供の頃から、「クリスマス=単にプレゼントをもらうイベント」ではなく、「大切な宗教行事」と位置づけられていました(父が元気だった頃は、本物のもみの木を使ったクリスマスツリーを飾り、クリスマスにちなんだ賛美歌をレコードで流していました)。

さて、アムホーム教会に入ってびっくり仰天。何と、信徒の皆様が通路まで一杯ではありませんか。ステファン教会の場合、旅行者の信徒が多いのですが、こちらは地元の皆様のようです。比較的小さな教会ですが、それでも立錐の余地がない状態には、驚かされました。アドヴェントの期間だから…ということもあるのかもしれませんが、多くの教会が存続できる理由が、少しだけわかった気がします。
カトリックのミサで、いつもジーンとくるのが、献金が終わって、正餐式が始まる前に行われる「近くの方との握手」です。このときは、皆さん、本当に良い表情をされています。今日も10人近い信徒の皆様と握手をすることができました。
このような瞬間に立ち会うと、正式な信徒ではありませんが、「ミサはいいなぁ」と思ってしまいます。

ところで、オーストリアの教会には、ほとんどパイプオルガンが設置されています。しかし、日本の教会では、パイプオルガンを設置してある教会は少なく、また、設置してあっても小型のものです。しかし、日本は「パイプオルガン天国」でもあります。えっ、どこに置いてあるかって。それは、コンサートホールです。最近では、地方自治体(もしくは系列の公益法人)が運営するホールには、なぜか立派なパイプオルガンが設置されています。そして、あまり使われることがないまま、眠っています。オーストリアの教会では、ミサの都度、「道具」として使われていることを考えると、複雑な気持ちになります。
写真はミサが終わった直後のアムホーフ教会の出口。まだまだ中には信徒の皆様が大勢いらっしゃいます。

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December 11, 2004

シカゴの公爵夫人」プルミエ異聞

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12月11日は、フォルクスオパーで「シカゴの公爵夫人」プルミエが上演されました。ほぼ満席のお客様で、新演出(オリジナルの演出を知っている人がいない?)もおおむね好感を持って迎えられたようです。

ところで、最近、フォルクスオパーでミュージカル以外でも、マイクを使うようになってきました。私が知る限りでも「白馬亭にて」は、マイクを使っていました。今回の「シカゴの公爵夫人」も実は、マイクを使っていました。ただし、プルミエで録音等をしていましたから、その関係かもしれません。確かに主役のメアリーなどもダンスシーンが多く、歌唱力だけでは、担当できないことことも要因かもしれません。また、台詞が多いオペレッタの場合、台詞をベルカントで話すと、妙な感じになってしまいます。そこで、マイクを使って、自然にお芝居をできるようにしている可能性もあります。

今回のカーテンコールは、幕を開けた状態で、一人ずつ舞台の袖から出てくるという方式が採用されています。これは、プルミエだったからかもしれませんが、その際、音楽を演奏し続けていました。これは、ブダペスト・オペレッタ劇場が得意とするパターンです。フォルクスオパーでは、あまりないパターンなので、新鮮な感じを受けました。ちなみに、私はこのパターンの方が、終わりが華やかになるので、好きなのですが…

今回、盛り上がったのですが、花束は飛びませんでした。それ以上にびっくりしたのは、カーテンが下りてからの、カーテンコールが終わってから、1階客席を見ると、半分以上のお客様が帰ってしまっていました。私は1階客席前方だったのですが、同じ列の皆様も、カーテンコール中に席を立っていました。あっさりしていると言うか、何とも、不思議な木がしました。そういえば、最近は、特別な公演以外では、お客様の引きが早いですね。

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ウィーン発リアルタイムの話題

本日から、数日間、オーストリアに「一時帰国」します。
というわけで、リアルタイムの話題をご提供します。さて、11日は、「シカゴの公爵夫人」プルミエがフォルクスオパーで上演されました。イァー、楽しい舞台でしたね。
以前大ひんしゅくだった「伯爵家令嬢マリッツァ」に比べると、演出のセンスも良く、オーケストラものっていたような感じです。指揮者のカマンスキ女史は久しぶりですが、エネルギッシュな指揮ぶりが好感は相変わらずです。
詳細は、追ってお知らせします。

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December 10, 2004

クリスマス市とグリューワイン

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オーストリアやドイツのクリスマス市で、欠かすことのできないアイテムが、グリューワイン(Gluewein)です。クリスマス市では、グリューワインを売る屋台が並んでいます。
ご存知の方も多いと思いますが、「グリューワイン」「ヴァイナハツ(クリスマスの)プンシュ」とも温かい飲み物で、夜冷え込んでくると飛ぶように売れています。

このグリューワインですが、「温かい赤ワイン」なのですが、単にワインを温めただけでなく、各種のスパイスが入っているのが特徴です。いろいろなスパイスが入っているので、正直、好みが分かれます。「香りが鼻について、ちょっと」という方もいらっしゃるかもしれません。私は、最近は慣れてしまって、クリスマス市で、グリューワインを飲むのが、12月の「一時帰国時」の日課になっています。しかし、アルコールなので、飲み過ぎには注意が必要です(寒いので暖まりますが、結構、ききます)。アルコールが苦手な方は、ノンアルコールのプンシュもあります。
ウィーンの方も、クリスマス市で、グリューワインを飲みながら語り合うのが、この時期の「お楽しみ」になっているようです。

さて、ウィーンでは、このグリューワインを入れるマグカップが、また、楽しいのです。各地区のクリスマス市によって、専用のマグカップを使っています。とくに規模が大きい市庁舎前のクリスマス市では、毎年、デザインが代わるため、コレクションとしても最適です(写真はステファンプラッツのもの。なぜか、日本語が…)。
このマグですが、未使用のものを販売しているところもありますが、原則として、デポジット制になっています。市庁舎前のクリスマス市では、マグカップの預かり金込み、5ユーロで販売されています。マグカップを返却すると、2ユーロ返ってくる仕組みになっています。つまり、マグカップは2ユーロということですね。
返却は、同一のクリスマス市内ならば、どこの店でも可能な点も、助かります。

ところが、このマグカップ、「市庁舎前のクリスマス市では、毎年新デザインになる」とご紹介しましたが、実は、在庫品(過去のもの)も同時並行で使われています。従って、手に取ったら、去年のものだった…ということも多々あります。もちろん、オーダーするときに指定すれば良いのでしょうが…

知らないうちに、私の自宅には、グリューワインのマグカップが、10個ほど並ぶようになってしまいました。

このグリューワイン、自宅でも簡単に作ることができると思いますが、クリスマスの時期にはスーパーで便入りの完成品を売っていることもあります(ちなみにドイツ製のグリューワインは日本にも輸入されています)。また、ティーバック方式の「グリューワインの元」は年中販売されています。こちらは、赤ワインにティーバックを入れて、温めるというものです。

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December 09, 2004

コンビニはないけれど…

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オーストリアには、日本でおなじみのコンビニエンスストアはありません。これに近い存在は、大きな駅の構内にある小型スーパーマーケットでしょう。しかし、営業時間や営業日は、法律の規制をうけるため、日本のように24時間営業のお店はありません(休日営業の駅構内スーパーでも販売品目の制限もあるようですね)。ところが、最近、一部のスーパーに巨大な自動販売機が設置されるようになりました。

写真は大手スーパーBILLAの某店舗に併設された自動販売機です(写真をクリックすると拡大表示されるようになりました)。愛称は「NON STOP BILLA」。料金を入れて、商品の番号をキーボードから入力すると、リフトが商品のところに行き、商品をとってくるという仕組みです(自動倉庫の小型版ですね)。販売しているものは、飲料(ペットボトルやパックもあります)やお菓子類が中心のようです。写真は日曜日の昼前ですが、お客様が列を作っています(ただし、本当の利用者かどうかは、不明)。

しかし、自動販売機の普及が今ひとつのオーストリアで、この手の機械が普及しつつあるのは、興味深いことです。
たしかに週末に何かほしいときには、便利ではありますが、私は利用したことがありません。今度、チャレンジしてみましょうかね。
この巨大な自動販売機、日本でも「無人コンビニ」という形で導入されましたが、定着はしなかったようです。はやり、日本のコンビニでは、ファーストフード(お弁当やおにぎり等)が販売の主流なので、難しい面があるのかもしれません。

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December 08, 2004

この乗り物は何?

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今日はウィーンの市内を走る面白い「乗り物」の話です。

ロンドンにはバイクを使ったタクシーがあるようですが、ウィーンにも面白いタクシーがあります。

それはズバリ「人力タクシー」です。日本の人力車のように人が引くのではなく、3輪自転車になっています。お客様は後部座席に座る構造になっており、ドライバー(エンジンを兼ねる)は全席に乗り、ペダルをこいで走る仕組みになっています。一応、屋根がついているので、多少の雨ならば大丈夫でしょう。しかし、本格的に降り出すと…
また、前面が大きく開いており、ここにはガラスなどは入っておりません。

私はステファン・プラッツで見かけましたが、旧市街内で営業しているようです。実際にお客様乗っている「営業車」はあまり見かけませんでした。実際問題として、車幅が意外とあるので、車の間をすり抜けて走るのは無理ですし、自転車専用レーンを走ると言っても、旧市街ではあまりないし…。

今年の6月に訪問した際に、見かけましたが、果たして、この人力タクシーという試みは、成功するのでしょうか。

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December 07, 2004

ベンジン、ディーゼル

最初にレンタカーを借りて、一番戸惑ったのは「進行方向が日本と逆である」ことと、「セフルサービス方式のガソリンスタンド」です。

当時、日本ではセルフサービス方式のガソリンスタンドは存在せず、「ガソリンスタンド=フルサービス」という考えが「当たり前」だったからです。最初はガソリンスタンドに給油のため、立ち寄った際、係員が出てこないことに疑問を頂きました。周りを見回すと、他のお客様は自分でガソリンポンプのホースを手に取り、自分で給油しているでは、ありませんか。

日本でしたらスタッフに使い方を聞くこともできますが、如何せん、オーストリアでは、説明を聞いても理解できない…
そこで、おそる、おそる給油にチャレンジしました。まず、やはり一番不安だったのが、ノズルのグリップを固定し、タンクが一杯になるとストップする仕組みです(やった方ならわかると思いますが、燃料があふれそうで、怖いものです)。1回目は、結局グリップを握ったまま給油していました。

また、ベンジン(ガソリン)については、ノズルは一種類ですが、後日、ディーゼル車(オーストリアでは環境に優しいディーゼル車がレンタカーにも結構使われています)に乗った際には、二種類のノズルがあることを知りました。どうも大型車用は大口径ノズル、小型車用は小口径ノズルとなっているようです。最初、何も考えずに車を止め、ノズルを入れようとして入らずに、びっくりしたこともありました。

最近では、慣れてきて、オートストップの機能も使いこなせるようになりましたが、何事も経験ですね。
余談ですが、日本では燃料式カイロの燃料や染み抜き用溶剤を「ベンジン」と言いますが、それ以外では、「ベンジン」という言葉は、お目にかかりません。また、軽油をディーゼルというのも面白いですね。
最初にオーストリアのスタンドでベンジンを見たときは、正直、笑ってしまいました。

ちなみに私は自家用車は所有していないため、国内ではほとんど給油することはありません。

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December 06, 2004

マリアツェルの「門前商店街」

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ウィーンから日帰りで訪問できる名所に、マリアツェル(Mariazell)という場所があります。鉄道の場合、サンクト・ペルテンからから狭軌鉄道(狭軌鉄道としては珍しい電気式)に乗り換えて向かいます。所要時間は2時間40分ほどです。ただし、鉄道の駅は町外れにあるため、中心部までは歩くことになります。そう考えると自動車の方が便利でしょう。自動車の場合、ウィーンから片道140キロほどです。

さて、このマリアツェルは、オーストリア第一の聖母マリア教会があることで有名です。つまり、宗教的な色彩の強い名所と言えるでしょう。従って、各地から巡礼に訪れる信徒の方も、多数いらっしゃいます。
バジリカは14世紀にできてゴシック式の部分と、17世紀に増築されたバロック式の部分からなっています。しかし、見事に融合されており、熱心な信徒ではなくとも、一見の価値があります。バジリカの中心には、グナーデンカペレ(恩籠の礼拝堂)に、聖母マリア像が安置されており、銀製の天蓋が見事です。

さて、名所なので土産物屋さんも多数店を出しています。しかし、他の地域と違うのは「キリスト教関連の品」を扱っている店が軒を並べている…ということです。確かに、他の場所でも教会の近くや中に、キリスト関連の品を扱う店があります。しかし、マリアツェルの場合、その数が半端ではありません。とくに教会の周辺には、本当に軒を並べています。このお店を見て回るのも、マリアツェルの楽しみの一つです。ところで、雰囲気が何となく「日本の門前商店街」に似ていると感じることがあります。
皆様も、一度、訪問してはいかがでしょうか。

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December 05, 2004

ブタ君が好き!

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お正月のウィーンは、「ブタ君」に占拠されてしまいます。もちろん、本物の豚がウィーンの町を埋め尽くす訳ではありません。実は、ブタ君の置物やお菓子です。以前、「ウィーン何でも情報」でも紹介されたように、ブタ君と煙突掃除職人は「縁起物」なんですね(日本の干支飾りと同じですな)。

クリスマス市の屋台あたりから、ブタ君の置物が市場に出没しますが、はやり「ブタ君の繁忙期」はお正月のようです。

ベッカライのショーウィンドウにも「ブタ君」をかたどったお菓子や、「ブタ君」の置物とお菓子のセットなどが並びます。これを見ているだけでも、楽しいウィーンのお正月です。

ある年のお正月、ウィーンを訪れた際、私の体型が似ているから…という訳ではないのですが、個人的には「煙突掃除職人」よりも「ブタ君」が気に入ってしまいました。それ以来、年末・年始にウィーンを訪問すると、昼間は「ブタ君」探しに明け暮れるようになりました(夜は、オペレッタとオペラ鑑賞ですが…)。しかし、「ブタ君」の置物なら何でも買うという訳ではありません。やはり「全体のデザインが楽しい」「ブタ君の特徴が出ている」「ブタ君の表情が良い」といったものを「選んで」買っています(家族は正直あきれています)。

探していると、「同じ製造元」の製品が並んでいる場合もあります。しかし、意外と店ごとにデザインが異なっているケースが多く、「同じもの」を入手することが困難な場合もあります。

そこで、この手のグッズ購入の鉄則
1.見て気に入ったら、後送りにせず、即買う
2.良く下見をする

おかげさまで、自宅の玄関には、「ブタ君コーナー」ができてしまいました。日本では「ブタ君」が縁起物であるということを知っている人が少ないので、「何ですか? これ…」という質問をよく受けます。

また、ある時、会社の女性スタッフに、おみやげとして「ブタ君の置物」を買っていったら、「何で私たちのお土産は豚なの!」と怒りを買ってしまいました。もちろん、その後、由来をちゃんと説明したのは、言うまでもありません(天使にすれば良かった…)。いゃー、むずかしいですね。

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December 04, 2004

プラッツ・コンツェルトの「シュナップス売り」

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今日は、プラッツ・コンツェルトの話題です。
ブラスバンド方式楽団でプラッツ・コンツェルトが行われる場合、必ずと言って良いほど、リーダーの両側にシュナップスの小樽を抱えたディアンドル姿の女性が随伴しています。

そして演奏中は、観客の中を回って、樽からシュナップスを小さなグラス(錫製の場合もありますが)にとりわけ、販売しています。お値段は、0.5ユーロ程度です(実質的には、楽団への献金的な色彩が強いようです)。

シュナップス売りのお姉さんも、さすがに日本人には、あまり勧めませんが、私は、近くを通りかかるとリクエストして、頂きます。
さて、そもそも、なぜプラッツ・コンツェルトの楽団にシュナップス売りが随伴しているかというと、これは軍楽隊が起源になっているようです。つまり、負傷した兵隊さん向けの「気付け薬」としてシュナップスを携行していたようです。
シュナップスは蒸留酒の中でも、アルコール度が高いですから、1ccでも「一気飲み」するとお腹の中が、カーッとするのは、お試しになった方はご存じのとおりです。

ちなみにドイツなどでは、ビアばかり飲んでいると、味覚の感覚が弱くなるため、時々シュナップスでリフレッシュすると教わったことがあります。ただし、真偽のほどは確かではありませんが、何となく、納得できる説ではあります。

夏の夜、楽団の演奏を聴きながら頂く、シュナップスは、酒場で飲むそれとはひと味違います。ぜひ、皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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December 03, 2004

オペレッタ“白馬亭にて”の不思議

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今日は、私が大好きなオペレッタのお話です。
オペレッタの名作とは言えないかもしれませんが、私の好きな作品にラルフ・ベナツキーの「白馬亭にて」があります。お話自身は、「白馬亭」の女主人ヨーゼファーと、給仕長のレオポルトの恋愛模様を中心に、別の複数のカップルがからんだ「たわいないお話」です。

財団法人日本オペレッタ協会を主催している寺崎裕則氏によると、「白馬亭にて」は、1930年にベルリンのグローセン・シュウシュピール(5000名収容の大劇場)で初演されました。その後、ベルリンでは7年間ロングランで4000回以上、ロンドンで600回、パリでは4年間、ニューヨーク(1年間に昼夜2回公演で300万人の観客が訪れたと言われています)等でも上演されているオペレッタとしては大ヒットした作品です。

寺崎氏によると、「白馬亭にて」の作者のラルフ・ベナツキー(チェコ出身)になっていますが、“生みの親”は、オペレッタ映画の名作「会議は踊る」のプロデューサー、エリック・シャレルだそうです。これに、ベナツキーやローベルト・シュトルツ、ブルーノ・グラニッヒシュテッテン、キュンネッケ、ハンス・フランコウスキー、ローベルト・ギルベルト(作詞・作曲)らが、加わり創り上げられたオペレッタとのことです。ある意味で、今日のミュージカルなどにも通じる“プロジェクト”による制作方法であることが、うかがわれます。このあたりも、レハールやカールマンの時代とは、明らかに違っています。

また、ドラマの原作は、18世紀にイタリアの劇作家カルロ・ゴルドーニの性格喜劇「ミランドリーナ」だそうです。それを1897年に、ベルリンのレッシング劇場で、舞台をザルツカンマーグートに移し変え、同劇場の支配人 O.ブルメンタールと、ハンガリーの作家 G,カーデルブルクが脚色・上演して以降、人気を博していたお芝居が元になっているそうです。このお芝居を、ハンス・ミュラーとローベルト・ギルベルト(作詞)が、オペレッタの台本にし、それを、上記のメンバーたちが、オペレッタに仕上げたもののようです。

ところで、普通、この手のオペレッタでは、架空の国や、組織名を使うケースが一般的だと思います。例えば、有名な「メリーウィドウ」では、舞台はフランス・パリにあるポンテヴェドロ(Pontevedro)という架空の国の大使館です(バルカン半島の小国モンテネグロであるのは、見え見えですが)。まぁ、実名で登場するケースとしては、「チャールダーシュの女王」で出てくるウィーンのグランドホテル(これは、以前、某日系航空会社が所有していたことがありましたが、今は売却し、元のグランドホテルに戻っていますが…)くらいでしょうか。ただし、このケースでも、第3幕のフィナーレに近いところに出てくるだけで、物語の流れとは直接関係はありません(別に、ウィーンのホテルならば、どこでも良いわけです。事実、ホテル名を変えて上演しているケースもあります)。

しかし、「白馬亭にて」の場合、メインキャストのヨーゼファーとレオポルトは、白馬亭の関係者ですし、お話自体、基本的には「白馬亭」の中を中心に進みます。
ベルリンでの上演にあたって、舞台にザルツカンマーグートを選んだのは、当時から有名な観光地であったので、何となく理解できます。今でもそうですが、避暑のためオーストリアに訪れるドイツ人は多いので、ドイツ人にも、ピンとくる場所です(ドイツに比べて物価が安いことなどもあり、訪れる人が多い)。
しかも、オペレッタの舞台装置を見るとわかるように、「本物の白馬亭」で使われているホテルのロゴが、そのまま登場します。これを見ていると「白馬亭のPRオペレッタ」の様相です。
オリジナルは、先にご紹介したようにドイツのお芝居ですが、この時、「白馬亭」から、何らかの援助でもあったのでしょうか?

余談ですが、日本では私企業の名称がついた鉄道駅(○○前というものです)がありますが、この場合、駅名を付けた企業が資金提供をしているケースが圧倒的です。

なお、ご存じの方も多いかもしれませんが、白馬亭には、作者であるベナツキーのレリーフが掲げられています。しかし、今では観光客もあまり気づかないようです。
(日本オペレッタ協会発行の同協会公演「白馬亭にて」のプログラムを参考にさせていただきました)。

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December 02, 2004

冬のウォルグガング

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今日は、冬の話題です。
夏はザルツカンマーグートでも、最も華やかなサンクト・ウォルフガングですが、一度だけ12月に行ったことがあります。

さすがに冬は降雪の問題もあり、レンタカーでの移動は自信がありません(何しろ日本国内でも、雪道を走ったことはないもので…)。そこで、しばらくぶりにバスで、ザルツブルクからウォルフガングへと向かいました。夏は観光客も多い路線バスですが、さすがに冬ともなると、地元の方(主にご年配の方と学生さん)が中心でした。途中、シュトローブルで乗り換えて、サンクト・ウォフルガングに行きました。

この付近には、アルペンスキーを楽しむことのできるスキー場がないこと、さらに湖は凍結していないため、ウィンタースポーツを楽しむための拠点としては、中途半端な感じがします(オーストリアでも人気のクロスカントリースキーは楽しめますが)。

夏は活気にあふれるサンクト・ウォルフガングですが、冬はひっそりしています。しかし、にホテルやレストラン、土産物屋もしっかり営業しているのには、驚きました。あの「白馬亭」も営業していました。夏は、「白馬亭」に限らず、中心部は混雑が激しくて、飛び込みでは宿泊することが難しいのですが、冬は比較的容易に泊まることができます。私は、某スーパーの上にあるペンションを選びました。えっ、なぜ、選んだって… 例の「ツィンマー・フライ」の旗が下がっていたからです。荷物を置いてから、街に繰り出しました。

しかし、歩いている人が少ない上に、たまに出会う方も皆地元の方ばかり…観光客はほとんど見かけません。しかし、クリスマスの時期なので、目抜き通りには電飾がなされていました。あるコンデトライに入って、窓から雪が降る街を眺めながら、カフェを頂きました。夏では考えられない、ゆったりとした時間が流れています。
シャーフベルク鉄道の駅にも行ってみましたが、冬季運休なので、ひっそりとしています。さすがに湖沿いのカフェなどの中には、休業しているところもありましたが…

翌日、バスでザルツブルクに戻りましたが、途中、シュトローブルのバスターミナルで、乗換のバスをまっていると、地元の小学生たちが雪合戦をしていました。子供は、どこの国でも一緒ですね。

ウォルフガングは有名な観光なので、いつも着飾っている「外向きの顔」です。しかし、冬の時期は、「普段着のウォルフガング」を垣間見ることができます。そんな普段着のウォルフガングを、のぞいてみたい方は、冬の訪問は、面白いかもしれません。

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December 01, 2004

退廃音楽がいよいよ登場

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今日は、シーズンも佳境を迎えているオペレッタ、オペラのお話です。
「退廃音楽」(ドイツ語ではEntartete Musik)と言っても、普通の方は“何?”と思われるかもしれません。
実は、私も最近、「あんだんてさん」のホームページで、その実態を知ることができました。

一言で表すならば、「1930年代にナチスにより排除された作曲家たちの楽曲」ということになります(これは、美術関係にも及んでいるようです)。

私が「はまっている」オペレッタでは、カールマンの「シカゴの公爵夫人」も、この「退廃音楽」です。
そして、この12月、ついにウィーンフォルクスオパーに、この「シカゴの公爵夫人」が登場します。

ところが、CDも「廃盤」となってしまったため、全曲を聴くチャンスがありませんでした。
時々、有名なアリアだけは、ガラ・コンサートなどで、演奏されますが、全体の曲構成がどのようなものか、よくわからない状況です。
ところが、最近,
デッカから「退廃音楽シリーズ」としてCDがリリースされ、手に入るようになりました(写真はCDのジャケットです)。
これは、幸運と言わざるを得ないでしょう。そして、先日、やっと、このCDを入手しました。一言で表現すれば、“うーん、カールマンらしい。「伯爵令嬢マリッツァ」が進化したメロディーライン”という印象です。全編にカールマンの個性が、良く出ています。味付けにチャールダーシュのフレーズがちりばめられているのは、もちろん、中国のメロディーも使われています。レハールの「微笑みの国」ほど、洗練されていないので、「寄せ鍋」的な感じはしますが、オペレッタらしい魅力あふれる作品になっています。今から、フォルクスオパーの上演が待ち望まれます。なお、プルミエは12月11日で、さすがに今回は満席になっているようです。

このほか、フォルクスオパーでは、オペラである「鳥たち」や「カンダウレス王」が、一方、シュタットオパーでは「死の都」が、それぞれ12月に上演されます。まさに「退廃音楽ラッシュ」の様相です。

ただし、日本では、今ひとつ注目を集めていない点が、惜しまれます(先日行われたNHK芸術劇場のフォルクスオパー100周年ガラ・コンサートの紹介でも、「今シーズンは原点回帰です」と紹介されていました。実は、今シーズンのテーマは「退廃音楽の復権」です)。
なお、退廃音楽についての詳細は、「あんだんてさん」のホームページに詳しく紹介されています。

http://www3.starcat.ne.jp/~nisak/entartete.html


政治的な背景や、当時にナチスの考え方、さらに「退廃」という言葉の意味するところまで、深くご紹介されています。

なお、余談ですが、フォルクスオパー上演の「シカゴの公爵夫人」では、私の好きな女性指揮者、カレン・カマンスキさんが振る予定なので、こちらも楽しみです。

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