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December 16, 2004

教会運営が健全な秘密<その財源は>

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先日、アドヴェントの時期、教会が多くの信徒でにぎわっているというお話をご紹介しました。
その際、「これだけ多くの教会が、なぜ運営できるか」という疑問を投げかけましたところ、ドイツの教会に詳しい牧師さん(ドイツに留学して神学の勉強をされていた方)から、教会税(Kirchensteuer)という税金が投入されているという話をうかがいました。

オーストリアを始め、ドイツ、スイス、北欧諸国などには現在でも教会税という税金があります。これは所得税の3~9%にあたる、かなりの額の税金です。ドイツでは、新旧両教会のどちらかに属していると、必ず税金として納めることになっています。市町村の住民登録票に信教の記入欄があり、ここにキリスト教徒と記入すると、毎月の給料から教会税が徴収されます。そして、税務署は、納税者の居住区の各教会へ、会員数に比例して分配するとのことでした(教会が徴収するのではなく、国が徴収しているところがすごいですね。日本だったら政教分離で、できない話です)。

オーストリアでは、職種による標準年収に対して一定の税率で教会税がかかるようで、標準年収を巡って、いざこざが絶えないとか…。

つまり、信徒の献金が財政基盤ではなく、税金が財政基盤なのです。

この制度は古いもので、フランスではナポレオンが止めさせました。しかし、ドイツではヒトラーも止めさせることができなかったそうです。とくにドイツの教会は、「国家の中の国家」のように、地方公共団体なみの強い経済的基盤をもった機関となっています。これはオーストリアでも、同じでしょう。

なお、ドイツでは、教会の牧師さんは大学教授と並んで、高い尊敬を受けているそうです。
ところが、最近では、この教会税を逃れるために、教会から脱退する人が多いそうです(ドイツでは、最近教会離れが顕著とか)。とくに教会関連のスキャンダルがあると、その傾向が増長されるとのお話です。
しかし、世の中には、色々な税金があるものですね。

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