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January 01, 2005

劇的だったオペレッタとの「遭遇」

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2005年、最初の記事は、私のバンドルネームにかかわるお話です。
私がオペレッタを本格的に鑑賞するようになったのは、実は、ごく最近です。という訳で「新参者」なのですが、亡き父親譲りの「凝り性」なもので、短期間で集中的に、本場のオペレッタを鑑賞したこと、インターネットを通じてすばらしい先輩に出会えたことで、急速に「はまって」しまいました。

では、その最初の鑑賞は…今から10年ほど前になりますが、突然元気だった私の父親が亡くなりました。膵臓ガンだったため、発見したときは、すでに手遅れ状態で、入院後、1ヶ月ほどで、神に召されました。キリスト教徒だった父親らしく神に召されたのが12月21日でしたが、葬儀は、クリスマスイブの24日になりました(23日は日本では祝日にあたるため、葬儀はできません)。熱心に通っていた教会で、クリスマスの飾りの中、葬儀が営まれました。まるで計算されたようなタイミングです。

急きょ、突然一人になってしまった母と一緒に暮らすことになりました。その後、母が街で転んだ際、足の骨を折るという事故に見舞われました。幸い、手術により、通常の生活に戻ることができたのは、不幸中の幸いでした。
しかし、何か、目標を持たせることを考え、オーストリア旅行を企画したのです。
すでに、70歳を超えていたので、無理がないように、私が「私設ツアーコンダクター」を努めることとし、スケジュールを考えました。
なぜ、オーストリアを選んだかって…もちろん、私の大好きな国、そして両親が好きなクラシック音楽とクリスマスの本場だから他なりません。

当時は、まだシュタットオパーやフォルクスオパーで、オペラやオペレッタを鑑賞したことがなかったのですが、せっかくなので(当時は、母親の「ウィーン詣」は、これが最初で最後の可能性があると勝手に思っていました)、本格的な劇場で、本格的なオペラを…と考えました。しかし、初心者にシュタットオパーは敷居が高く感じられました(実は、今から考えると、そんなことは全くないのですが…)。スケジュールを見ていたら、ウィーン滞在中、フォルクスオパーで「メリーウィドウ」が上演されることがわかりました。
両親には、今まで何度か来日公演のオペラ鑑賞をプレゼントしたことがあります。まぁ、母も気楽で良いだろうと勝手に考え、「メリーウィドウ」を見ることに決めました。
しかし、チケット入手方法がはっきりとわからず、クレジットカード会社の旅行部門(ウィーンに営業拠点があり、そこでチケットを受け取ることができます)にお願いしました(今から考えると、手数料などで、結構な金額になりましたが)。
さて、当日、リング沿いのホテルから、母と連れだって、U4、U6と乗り継いで、フォルクスオパーへ向かいました(このルートが、今から考えるとばかばかしい)。

席は、二階の前方で、舞台全体が見える「当時としては」比較的良い席でした(今は、その席では不満ですが)。
実は、母も本場のオペレッタを鑑賞するまでは、「オペレッタはオペラよりもレベルの低いもの」という誤解をしていたようです。これが、日本の現状なのです。
私も「メリーウィドウのワルツ」などは知っていましたが、どんな場面で、どのように使われるのか…お話の筋も含めて、当時は知りませんでした。
舞台が始まって、びっくり、仰天。楽しい曲やダンス、そしてコーラス、お芝居…楽しいの、何の。そして、気がつけば「女、女、女のマーチ」(ご存じ、リフレインと手拍子が盛り上がりの秘訣)で完全にオペレッタの世界にはまってしまいました。

帰りにクロークでコートを受け取ると、お客様のすばらしい笑顔が…オペレッタっていいですね。もちろん、母もオペレッタに対する認識が一変したのは、言うまでもありません。

しかし、今まで母と共通の話題がなかったのですが、オペレッタやオペラ鑑賞を始めてから、自宅でも“あの歌手はうまくなったね”“ちょっと、オケが迫力不足だよね”“バレーは上手だけれども、中音が苦手みたいだね”などとオペレッタ・オペラ談義に花が咲く、今日この頃です。
教訓1:最初からレベルの高い「本物」を見ることが、好きになる(はまる)コツ
教訓2:食べず嫌いにご注意(先入観ほど怖いものはない)

2005年からは原則として週1回の更新とします。ただし、里帰り中は別…

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