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January 24, 2005

拍手のフライング

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ごく、当たり前のことですが、オペレッタやオペラに拍手はつきものです。しかし、本来は拍手のタイミングで、聴衆の成熟度がわかると言われています。

というのは、本来、拍手をしてはいけない「間」というものが、オペレッタやオペラには存在します。とくにオペラは、お芝居の箇所がないだけ、拍手のタイミングが微妙で、妙なタイミングで拍手をしてしまうと、演奏と重なってしまうことがあります。
この話題は、以前「ウィーン何でも情報の掲示板」でも話題になったことがあります。
私は、音楽鑑賞の大先輩から、「オペラでは、アリアが終わったからといって拍手をすぐ、行うのは良くないよ。というのは、総合芸術なので、演奏が完全に終わって、残響が消えるまで待つのが、マエストロや演奏家にとっての礼儀だから」と教えられました。
確かにシュターツオパーに代表されるすばらしい劇場で鑑賞すると、この「残響」が絶妙で、思わず引き込まれてしまう瞬間があります。

また、これはオペレッタやオペラに限らず、管弦楽でも同様で、以前、楽友協会のゴールデン・ザールでウィーンフィルのコンサート(芸術週間のコンサートでしたが)を鑑賞した時も、ホールの残響のすばらしさには、感動を覚えました。

ところが、最近は、この残響が終わる前に拍手がバンバン飛び出すケースが増えています。
とくにシュターツオパーの「有名な演目」では、その傾向が顕著です。「椿姫」あたりになると、本来、拍手をしてはいけないタイミングで、拍手をしている観客がいます(代表的な場所は、「乾杯の歌」の直後)。おそらく、観光客が増えてきている証拠だと思います。観光客の増加は、観光立国のオーストリアにとっては結構なことだと思いますが、観客の質の低下は、残念でなりません。

ところで、逆に「拍手のフライング」が全くと言っていいほどない演目もあります。さて、どんな演目でしょうか?
実は、あまり上演されることのない「通好みの演目」の場合です。えっ、皆さん、通なのですかって… 確かに通の方が、通常の演目よりも多いのは事実ですが、実は「どこで拍手をして良いのかわからない」という方が多いとのウワサもあります。
あくまでもウワサですが…
ところで、海外の歌劇場が日本へ引っ越し公演をする際、プログラムの中に時々、以下の一文を見かけることがあります。
“上演途中での拍手は、ご遠慮ください”

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