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April 2005

April 25, 2005

グロース・グロックナーを越えて

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オーストリアの山岳地帯で「ハイライト」といえば、グロース・グロックナーの「ホッホアルペン街道」でしょう。私も今までにレンタカーで何回か走っています。
「ホッホアルペン街道」は1935年に開通した有料道路で、山岳と氷河の雄大な眺めを楽しむことができます。事実上の観光道路だけに、景色の良い場所には必ず駐車スペースが設けられています(よく考えられています)。この峠道は昔から使われていたようで、道路工事中にローマ時代の遺物などが発掘されたとか…。歴史を感じさせます。私は通常、ザルツブルク方面からツェル・アム・ゼー、ブルックを経由して「ホッホアルペン街道」に入ります。この、ブルックも楽しい強烈な思い出があります。

「ホッホアルペン街道」のハイライトは、グロース・グロックナーをのぞむ、フランツ・ヨーゼフ・ヘーエでしょう。街道の最高点はホッホトアと呼ばれる場所で、何と標高は2505メートルもあります。ザルツブルク方面からは、この最高点ホッホトアを過ぎて、右の脇道にはいると、終点がフランツ・ヨーゼフ・ヘーエです。大規模な立体駐車場が完備されており、駐車場で困ることは、まずありません。展望台からは、パステルツェ氷河を隔てて、グロース・グロックナーの勇姿を見ることができます。天気の良い日は、本当に引き込まれる雄大な景色が広がります。また、この周辺で有名な動物が「アルペン・マーモット」です(以前、このブログでご紹介した「山ラッコ」です)。

普通、フランツ・ヨーゼフ・ヘーエで、ザルツブルク方面に折り返してしまう人も多いようですが、そのままハイリゲンブルート方面に向かうと、また楽しい旅になります。とくにハイリゲンブルートは山間の美しい村です(最近は日本の団体客も宿泊するようになりました)。

と、これまででは、単なる旅行記で面白くありませんね。
そこで、こぼれ話。
ホッホアルペン街道での思い出は色々あるのですが、その中で強烈な印象に残っているのは、「自動車のギヤチェンジ」です。ホッホアルペン街道から途中の展望台へ向かう脇道は、結構勾配がきつい箇所があります。初めて友人と訪れた際、小型乗用車に3人で乗っていたのですが、脇道に入ったとたん、速度がどんどん低下していきました。当然、エンジンのうなりは高まります。日本の教習所では、あまり低速ギアの使用は勧めませんが、この時は日本の常識である2速(5段シフト)を使っていたのですが、正直、「エンストするのではないか?」と焦りました。後続車も多く、急な坂道でのエンストしてしまえば、迷惑をかけてしまいます。友と顔を見合わせて、即、1速にシフトチェンジを敢行しました。
この時、初めて、1速が「始動ギア」だけではなく、「トルクが必要な場合に使うギアであること」を実感しました。実は、ヨーロッパ車の多くは、日本と異なり、トルクが必要な場合は低速ギアで引っ張るという運転方法をとります。つまり、ギアレシオが日本車とは違っているようです。まさに、この話を実感した出来事でした。

このホッホアルペン街道での経験が、その後のドライブに大きな影響を与えたのは、言うまでもありません。

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April 22, 2005

新シーズンからフォルクスオパーの料金、値上げ

先日、秋からのオペレッタ、オペラ公演の日程が発表されました。

ところが、新シーズンからチケットの料金が値上げになります。具体的には、カテゴリーⅠが70ユーロ(従来65ユーロ、以下、同じ)、カテゴリーⅡが50ユーロ(44ユーロ)、カテゴリーⅢが33ユーロ(29ユーロ)、カテゴリーⅣが19ユーロ(17ユーロ)、カテゴリーⅤは6ユーロで変わらず…となっています。

しかし、低価格帯の席ほど、値上げ幅が狭い点で、劇場側の配慮がうかがわれます。もっとも、日本国内で高額なチケットに「慣らされてしまっている私」としては、70ユーロでも「安い」と思ってしまいます。何しろ、邦貨換算9800円(1ユーロ140円として)。1万円以下で、見ることのできる本格オペレッタは、日本ではありませんからねぇ。

なお、詳細はフォルクスオパーのサイトをご覧ください。
http://www.volksoper.at/Content.Node2/index.php

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April 18, 2005

2005・2006シーズン公演プログラム発表

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待望のシュターツオパーとフォルクスオパーの2005・2006年公演プログラムが発表されました! この時期は、正直、ワクワクします。プログラムを見て、「おっ、これは必見」、「今年は、これが入ったか」と一人で一喜一憂しています。
まだ、詳細は見ていませんが、話題の公演、いつくかピックアップして、ご紹介しましょう。

まず、私のホームグラウンド、フルクスオパーから…
オペレッタで注目されるものは、レハールの作品、「ルクセンブルク伯」でしょう。あまりなじみのないオペレッタですが、ブダペストでは良く上演されています。初演は10月1日が予定されています(トークショーは9月28日)。この他、オペレッタのプログラムを見ると、2004・2005シーズンで新演出となった「メリーウィドウ」や「こうもり」、「ウィーン気質」などの「定番」が目立ちます。年明けからは、「シカゴの公爵夫人」や「チャールダーシュの女王」なども加わりますが、全体的に寂しい感じがします。

また、オープニング初日の9月7日には、「Ich hab mich tausendmal verliebt-ROBERT STOLZ GALA」が行われます。この「ROBERT STOLZ GALA」は、9月の3回行われます(9月17日・22日・27日)。プルミエ関係では、「ソフィーの選択」(SOPHIE´S CHOICE、10月26日)、「TSCHAIKOWSKI IMPRESSIONEN」(11月19日)、「魔笛」(新演出、12月17日)などがあがっています。

地元では評判が今ひとつの「サウンド・オブ・ミュージック」ですが、こちらは公演回数が飛躍的に増えています。ただし、お値段はカテゴリーDで、「お買い得公演」になっています。このことからも、観光客向けのミュージカルとの位置づけられているのかもしれません。なお、「サウンド・オブ・ミュージック」の地元評については、お世話になっている「あんだんてさん」のサイトに詳細が紹介されています(http://www3.starcat.ne.jp/~nisak/)。
この他、月1回程度の休演日が設定されるようになりました。

一方、シュターツオパーでは、「劇場再建50周年記念公演」が、前半の目玉でしょうか(11月5日、FESTKONZERT 50 JAHRE WIEDERERÖFFNUNG)。
個人的にはエディタ・グルヴェローヴァさんが登場する「ナクソス島のアドリアネ」に注目しています(11月から12月にかけて3公演)。指揮は、ご主人のハイダーさんが予定されています。エディタ・グルヴェローヴァさんは、この他、2006年3月に「清教徒」(5公演)での出演が予定されています。

ちなみに私は、両劇場の公演を比較できる一覧表を作って、最も効果的なウィーン訪問日程を決めています(閑人といえば、それまでですが…)。これから楽しい「悩み」が続きそうです。

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April 15, 2005

クロースターノイブルク修道院

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今日は、ウィーン近郊の「穴場」(というほどでもないですが)をご紹介しましょう。

ウィーンからは、フランツ・ヨーゼフ駅または、地下鉄U4に接続するハイリゲンシュタット駅からクレムス行の近郊列車で向かいます。ちなみにハイリゲンシュタット駅からは約15分です(クレムス行)。ウィーン方面から、クロースターノイブルク駅へ到着する直前、向かって左側の丘に修道院が見えてきます。

駅前には小さなホテルもありますが、ウィーンから15分とは思えないほど、のんびりとした空気が流れています。修道院を訪問するとわかるのですが、街の中心は修道院のある丘にあります。大きな広場を中心に、市庁舎や商店がならぶ、典型的なオーストリアの街を形成しています。駅から修道院までは、車の場合ですと、遠回りになりますが、徒歩の場合、階段を登っていくことができます。修道院まで15分ほどでしょうか。

さて、クロースターノイブルク修道院ですが、独特の形に圧倒されます。また、オーストリアの修道院としては、変わった形をしています。というのは、聖堂の建築が始まったのは1114年で、以来20世紀にいたるまで、様々な時代に増改築されたものだからです。「増改築を繰り返した」という説明を聞いて修道院の建物を見ると、納得するデザインです。
現在は、一部は博物館にもなっていますが、はやり修道院らしい見学場所があります。とくに名高いのは12世紀末にできたロマネスク式のヴェルダン祭壇と、15世紀の後期ゴシック式のアルブレヒト祭壇です。これらの祭壇を見るためには、修道院の内部に入る必要がありますが、日曜と祭日の午前中をのぞき、毎日公開されています。ただし、係員が見学者をまとめて案内する方式です。見学の受付は、修道院の外にレストランや売店を併設したビジターセンターで行っています。売店のカウンターで見学を依頼すると時間を指定してくれます。集合時間にビジターセンターに集まり、そこから係員に誘導されて、修道院へと向かいます。説明は、ドイツ語と英語で行われていました。なお、見学時間は45分ほどです。面白いのは見学コースです。もちろん、有名な祭壇は必ず見学コースに入っていますが、その時の状況によって見学場所が変わることがあります。私も2回ほど訪問しましたが、2回目には修道院併設のワイン工場跡を見ることができました。

また、欧米の観光客の多くは、宗教施設であるため祭壇では写真撮影をする方がほとんどいらっしゃいません。はじめは「写真撮影禁止なのかな?」と思いましたが、案内の方に確認したところ、写真撮影は問題ないとのことでした。祭壇以外にも、構内にはステンドグラスのきれいな回廊などもあり、一見に値する修道院です。これだけ見事な修道院ですが、日本の観光客はほとんど見かけることはありません。

この他、この修道院は広大なブドウ畑を保有し、ワインの醸造でも知られています。現在では、修道院の敷地外にワイン専門の売店があり、ここに立ち寄って名産のワインを買うのが一般的な見学コースのようです。
ウィーンの中心部からも距離が近く、半日時間が空いたときには絶好のスポットと言えるでしょう。

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April 04, 2005

こっそり、ひっそり、目立たない場所に…

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サンクト・マルガレーテンの野外オペラですが、私の手違いから2004年は地元のチケットオフィスまで取りに行くことになってしまいました。住所を見ると公式チケットオフィスはサンクト・マルガレーテンの町中にあるようです。

宿泊先のルストからはすぐ近くなので、朝食後、ドライブをかねてサンクト・マルガレーテンへ向かいました。実は、街はオペラ会場の石切場よりもアイゼンシュタット側にあります。ルストから10分ほどでサンクト・マルガレーテンへ到着しましたが、車でオフィスを探すのは、さすがに「無謀」なので、路上にレンタカーを止めて、徒歩でオフィスを探すことにしました。オーストリアでは小さな街でも、案内がしっかりしています。まず、街の地図を探すと、案の定、交差点近くにありました。そこで、住所から該当する通りを探しだし、いざ、オフィスへ…

地図のあった場所の近くに該当する住所はありました。が、それらしいオフィスが見当たりません。普通の民家風の建物があるだけです。恐る恐る近づくと、民家風の建物が実は野外オペラのチケットオフィスだったのです(写真がその事務所)。幸い、事務所の入口が開いていました。さっそく入ると、女性の係員が対応してくれました。インターネット予約画面のハードコピーを渡し、チケット入手の旨を伝えると、さっそく奥の木製ロッカーを探し出しました。どうも公演日ごとにボックスがあるようです。しばらくして、私の名前の入った封筒を持って、カウンターへやってきました。そこで、公演日と座席の確認をした上で、「受け取り」のサインをして、チケットは手元にやってきました。お時間はわずか10分ほどです。

この間、オフィスの中をちょっと見たところ、パーソナルコンピュータの端末が何台かあり、どこかのサーバで管理していることがわかりました。

思いの外、早くチケットオフィスが見つかったので、時間に余裕ができてしまいました。せっかくなので、サンクト・マルガレーテンの街を歩きましたが、正直、いわゆる産業がない街でした。すぐ近くのルストがコウノトリとワインで、有名観光地になっていることを考えると、そのギャップにとまどいます。逆に、オーストリアの「普通の街」といった趣です。街道からちょっと奥まった場所に市庁舎がありました。その前に広場があるのですが、平日の午前中にもかかわらず、ほとんど人が通ることなく、ひっそりとしています。
野外オペラを始めた理由も、ちょっとだけわかったようなサンクト・マルガレーテン訪問でした。

なお、05年の公演は「カルメン」ですが、すでに完売となっている公演日も多いようです。さて、どんな舞台になるのでしょうか? 本物の牛は出てきそうですが…

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