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May 2005

May 23, 2005

国民歌劇場が欲しい

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先日、秋からのオペレッタ、オペラ公演の日程が発表されました。きっと、ウィーンでも話題になっていることでしょう。

ところで、ウィーンフォルクスオパーは直訳すると「ウィーン国民歌劇場」となります。シュターツオパー(国立歌劇場)が「上流階級および外向き」といった雰囲気があるのに対し、「地元住民の娯楽の殿堂」(日本ですと、パチンコ屋さんのキャッチフレーズみたいになってしまいますが)といった位置づけなのでしょうか。

このことは、チケットの料金のシュターツオパーに比べて、お手頃価格になっていることからもわかります。何しろ最も高い料金の席でも65ユーロ(約9000円)ですから、「オペラのチケット=高額チケット」との感覚がある私たちからすれば、格安です(フォルクスオパーも2005/2006シーズンから、値上げになります)。

また、日本からウィーンを訪問すると、「現地では高額なチケット」であるシュターツオパーですら、安いと感じてしまうから、恐ろしいものです。何しろ、外国歌劇場の来日公演は最高カテゴリーでは60000円以上になることもあります。また、30000円程度の席だとかなり上層階になってしまいます。ただし、これは来日公演特有の事情があるようです(舞台装置は日本公演限定、スタッフの移動・宿泊等の費用、日本は物価が高い)。

従って、ある種、仕方がないと感じるのですが、国内組の公演が高いのにも、正直、閉口します。例えば、新国立劇場主催のオペラ公演は、普通、1階・2階の正面という席で21000円が標準です。さすがに、シュターツオパーのカテゴリーA(プログラム1の場合)で178ユーロ(約25000円)よりは安いですが…

それにしても、日本国内でも気軽にオペラやオペレッタが楽しめる環境が整う日は来るのでしょうか? 最も、オペレッタの場合、チケット代金よりも、上演自体が極めて少ないという問題の方が切実ですが。

こんな日本に、気軽に楽しむことができる「国民歌劇場」が欲しいと感じるのは、私だけでしょうか?

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May 16, 2005

「大きなお世話」の2パック販売

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今日はスーパーマーケットのお話です。
日本でもスーパーマーケットは特売でお客様を集めています。特売にはいくつかのパターンがあります。代表的なものは、

1.通常の売価よりも下げる(○%オフ)
2.まとめて買うと安い(3個でいくら)
3.タイムサービス(時間帯によって値段を下げる、または賞味期限が迫ってきている商品の値段を下げる)
などでしょうか。

さて、先日、ウィーンを訪れた際、とあるスーパーの販促ポスターが目にとまりました。“2個で42%引き“というものです。確かに、お買い得な感じはします。ウィーンでも「まとめ買い」を奨励しているようです。

その後、ウィーン在住の方にお会いしたとき、この話が出ました。日本ですと割高になりますが、1個でも買うことができるケースが大多数です。しかし、このスーパーでは、「セットでないと販売しない」とか…ひぇーっ。そんな…。

で、その方がレジで「私は、そんなにいらないから…」と言ったところ、「なぜ、2個でも1個分と値段がほとんど変わらないのに買わないのか」と言われたとか…
ここまでくると、大きなお世話のような気がしますが…さて、あなたのご意見は?

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May 09, 2005

“犬のガソリンスタンド”?

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さて、今日は、ペットのお話。
ウィーンに限らず、オーストリアでは犬を連れている人を多く見かけます。ザルツカンマーグートなどの保養地では、家族旅行に愛犬も連れてきています。以前、山間のロッジで昼食をとっているとき、ふと足元を見ると、お隣のご家族が連れていた大型犬が、ちょっこり座っていたことがあります。

ウィーンの中心部では集合住宅が多いため、さすがに大型犬は少ないようで、中型ないしは小型犬を連れている人が多いようです。カフェなどにも犬を連れてきていますが、どこかの国と違い、躾が徹底しているため、ほえたり、暴れたりする犬はほとんど見かけません。
だいたいご主人の椅子の下に座って、休んでいます。これからの時期は暑くなるので、犬も大変です。そこで、大型の灰皿を借りて、そこに水を入れて飲ませている飼い主を見かけることもあります。また、レストランなどでは、犬専用のボウルを用意しているところもあるようです。

さて、先日、ウィーンを訪れた際、ユーデンプラッツ近くのカフェで、写真のような「もの」を見かけました。ごていねいに水だけではなく、ドッグフードも準備されており、カフェを利用する飼い主の便宜を図っています。

あいにく私が通りかかったときには、利用している犬はいませんでした。ところで、これには“HUNDE-TANKSTELLE”というドイツ語が書かれています。さて、その意味は… 直訳すると「犬のガソリンスタンド」となります。ユーモアのセンスを感じるネーミングではありませんか

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May 05, 2005

「臭い怪獣」はショーウィンドウの中に居た

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2004年11月に「wien おとなが楽しむこどものための街歩きガイド」という本をご紹介しました。この本は、主にウィーン旧市街を徒歩で散策するための「ガイドブック」なのですが、オリジナルは、オーストリアで発行された絵本(当然、ドイツ語版)なので、日本のガイドブックにはない「こだわり」が随所に見られます。基本的に「おすすめコース」が五つ紹介されており、各コースの見どころが、イラストと文章で紹介されています。

先日、ウィーンを訪れた際、時間が中途半端に余ってしまったこともあり、本書の「おすすめコース5」を回ってみました。
結論は「散策のおもしろさが倍増」、数々の発見で、楽しい一時を過ごすことができました。

詳細を紹介してしまうと、本の売れ行きにも影響してしまいますが、コース5はシェーンラテルンガッセからグリーヒェンガッセまでを歩くというものです。

このコースには、見どころが結構あるのですが、その代表が伝説の「臭い怪獣 バジリスク」(basilisk)でしょう。伝説では、この怪獣の顔を見たり、その臭いをかいだものは死んでしまうことになっていました。そこで、勇敢なパン職人が、怪獣が住む井戸に入り、バジリスクの前に鏡を差し出し、退治したというお話です。7番地にあるレストランのショーウィンドウには、このシーンを再現したジオラマがあります。また、この辺りの路地は狭く、門が多いのも特徴です。また、有名なレストラン、グリーンヒェンバイスルの壁には、何やら怪しげな人物が…この人物こそが有名な「愛しのアウグスティン」です。
なぜ、有名なのか? この続きは、いずれご紹介しましょう。

よく、「ウィーン観光は1日もあれば十分」という方がいらっしゃいます。確かに、主立った観光名所を見るだけでしたら、1日でも何とかなるかもしれません。
しかし、歴史と伝統の街ウィーンでは、路地裏にこそ、楽しい発見があるのです。ウィーンを再訪する予定のある方は、ぜひ、同書をご持参の上、散策をすることをおすすめします。町歩きにはまること、請け合いです。

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May 04, 2005

アスパラガスの季節

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5月頃ウィーンに旅行すると、季節限定の大変おいしいお料理をいただくことができます。これが「野菜の王様」との異名を持つアスパラガスです。とくにホワイトアスパラは、絶品です。今回の旅行では、最終日の昼食にアスパラガスを食べたいと思い、グリッツィングまで出かけました。某ホイリゲの入り口には「Spargel spezialitäten」の文字が…
さっそく、入りました。ところが、外国人用のメニューには定番のお料理しか掲載されていません。ドイツ語メニューをお願いしたところ、「今日のお勧め」にしっかりとアスパラガスのお料理が掲載されていました。さっそく、“Solo Spargel mit Sauce Hollandaire”をお願いしました。これはホワイトアスパラのオーソドックスな食べ方で、濃厚なオランダソースが、アスパラガスの素材を引き立てます。この料理、ソースがくせ者で、野菜料理の割には高カロリーとか…
本当においしい!! よくウィーンにはおいしい料理が少ないという人がいますが、この時期、アスパラガスに巡り会えたら、大げさですが価値観が根底から覆されます。

私がいただいたのは、11ユーロ強と「野菜料理」にしては決してお安い金額ではありません。しかし、季節限定に弱い私としては、十分満足のいく昼食でした。

アスパラガスそのもは、スーパーの店頭にも並んでいます(しっかりオランダソースの元と関連陳列されているスーパーもあります)。しかし、旅行者は、生を買ってもどうしようもありません。
皆様も、この時期にお出かけになったら是非、探してみてください。

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May 03, 2005

ペスト記念柱リフレッシュ工事中

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ウィーンの中心、グラーベンのペスト記念柱と言えば、観光客の皆さんが、一度は訪れる名所でしょう。

なかなか凝った彫刻が施された柱ですが、現在は、見ることができません。というのは、リフレッシュ工事が行われているため、台座部分を含めて周りが囲われているためです。

ただし、観光名所なだけに囲いには、ペスト記念柱の由来や当時の模様を紹介したイラストが描かれています。そういえば、今、ウィーンでは随所で歴史的建造物や記念碑の修復工事が行われているようです。国立歌劇場でもファザード上部の彫刻の修復が行われています。酸性雨の影響で腐食が進んでいるとしたら、残念なことです。

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May 02, 2005

フォルクスオパーの「サウンド・オブ・ミュージック」

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プルミエから色々と話題を提供してくれるフォルクスオパーの「サウンド・オブ・ミュージック」ですが、たまたま鑑賞する機会を得ました。というのは、4月下旬から公演プログラムの一部が変更となり、当初、鑑賞予定だった「チャールダーシュの女王」が「サウンド・オブ・ミュージック」になってしまったためです。
私は舞台版を見るのが初めてなのですが、映画版と異なり、途中のエピソードを省略し、テンポの良い演出に仕上げられています。たとえば、「ドレミの歌」が、マリアがトラップ大佐の家に着いた直後に入れるなどの工夫が見られます。また、映画では雷の晩、マリアの部屋に集まった子供達を勇気づけるために「私のお気に入り」が歌われますが、ここが「羊飼いの歌」に変更されていた。ちょっと、違和感がありました。というのは、この場面でマリアが「私のお気に入り」を歌いながら、カーテン生地を使って子供達の遊び着を作るというアイデアを思いつく場面なので…
舞台装置ですが、半透明のスクリーンを上手に使い、変化をつけるという手法が採用されていました。
以下、オーストリアにはまるきっかけをつくった映画「サウンド・オブ・ミュージック」に思い入れのある私が見た感想です。

○完全ドイツ語版
私は当初、英語上演、ドイツ語字幕だろうと予想していました。しかし、実際には、ドイツ語版(英語字幕上演)になっていました。台詞だけならわかりますが、よく英語向けに作られた歌をドイツ語に訳したと思います。私が聞いている限りでは、不自然さは感じませんでした。このことからも、総監督のルドルフ・ベルガーの気合いが感じられます(「地元の人に見てもらいたい」とのインタビュー記事があります)。

○マリア役Sandra pires
マリア役のSandra piresは小柄で、チャーミングなのでマリア役にぴったりの雰囲気を持っています。若い頃のジュリー・アンドリュースに雰囲気が似ていると感じる人もいるかもしれません。これは、たぶんに髪型も影響しています(映画のジュリー・アンドリュースに似せてある)。お芝居の方の演技力は水準なのですが(一生懸命さが伝わってきます)が、問題は、プルミエでも話題になった彼女の歌唱法でしょう。共演者は、基本的にクラシック系の発声を基本としている中で、彼女が唯一ポップス系の発声法なのです。フォン・トラップ大佐役のMicael Krausが見事なクラシック系の発声をするだけに、デュエットの部分では、多少気の毒な感じがします。ただし、熱心なファンが生まれているようで、実際の公演では私が予想した以上に声援が多くかけられていました。
ただし、フォルクスオパーの「良き伝統」とも言えるのかもしれませんが、脇役に重量級歌手を配置して、「ポイントを締める」という手法を採用しています。今回のケースでは、修道院長にGabriele Sima(プルミエの時はHeidi brunner)が登場しましたが、第一部と第二部の最後に歌う「すべての山を登れ」で抜群の歌唱力を披露し、舞台を引き締めていました。このあたりは、オペレッタでも見られるフォルクスオパーの手法なので、ベルガーは歌唱法には、目をつぶって、雰囲気優先でSandra piresを選んだのかもしれません。

○人気の子供達
やはり、事実上の主役となる子供達の人気は、抜群です。長女リーサ役のDagmar Bernhardがクラシック系の発生をしているため、マリアと一緒に歌う場面ではSandra piresが見劣りするシーンが見られました。

○ナチス・ドイツ
演出で驚いたのは、後半のナチス・ドイツに関する演出です。ドイツでは「御法度」になっているハーケンクロイツや、ナチス式敬礼が舞台上とは言え、再現されている点、違和感を覚える人もいるでしょう。なお、ナチス・進駐後、悪役となる行政官のThaddäus Podgorskiは、元ORFの総裁とか(ただし、歌手ではなく役者さんです)。

○カーテンコール
カーテンコールは「ドレミの歌」の演奏の中、メンバーが一人ずつ出てくるというスタイルでした。そして、全員が揃ったところで、「エーデルヴァイス」のアンコール。客席も歌うように舞台から案内があり、それなりの盛り上がりを見せていました。

物語の設定からオーストリアの皆さんには不評なのはわかりますが、外国人には受けるような「つぼを押さえた演出」になっていると実感した「サウンド・オブ・ミュージック」でした。
特に若い客層が通常の公演より多く、ルドフル・ベルガーの戦略をかいま見た思いがします。日本人にはオーストリアはなじみがなくとも、「サウンド・オブ・ミュージック」は人気があるので、今後、観光客の定番コースになる可能性を秘めていると感じた次第です。

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スマートのパトロールカー登場

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以前、フォルクスワーゲンの新ビートルを使用したパトロールカーを紹介しましたが、今回、メーデーの会場周辺をブラブラしていたところ、何と、それよりも珍品「メルセデス・ベンツ・スマート」のパトロールカー仕様車を発見しました。

「百聞は一見にしかず」なので、写真をご覧ください。発見した場所は新市庁舎向かいのブルグ劇場です。その他の警察車両と一緒に並んでいました。もちろん「本物」のパトロールカーで、ドラマ用の「劇用車」ではありません。さすがに小型車だけあって、紗那家待機している警察官も、ちょっと窮屈そうです。しかし、この「スマート」のパトロールカーがサイレンを鳴らして追跡をしているシーンを思い浮かべると、まさに「劇映画」になってしまいます。

メーデーの警備には各種の警察車両や警察官(雑踏警備用の装備を身につけた日本で言うところこの機動隊)が警備についていますので、警察ファンの皆様にはたまらないかもしれません。

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May 01, 2005

メーデーのビアガルテン

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日本では最近、メーデーの行事が4月下旬に行われる傾向が強くなっていました。理由は5月1日がゴールデンウィークの真っ直中になると、「組合員の動員」が困難になるためだとか…ずいぶん、趣旨が変わったものです。
ここウィーンではゴールデンウィークがありませんから、その名の通り、5月1日に行事が行われます。午前中はリングを全面通行止めにして、デモ行進(といってもおとなしいですが)が行われます。

中央会場は新市庁舎前の広場で、ここで演説などが行われます。今年は11時頃には行事が終わり、集まった「労働者」の皆さんも、解散となりました。

実はブルグ劇場の裏手に組合(SPÖ)の本部があるのですが、たまたま今年は、その前を通りかかりました。行ってびっくり。何と広場が通行止めになり、飲み物や軽食の屋台が出ているではありませんか。飲み物はビアを中心に、ワインやゼクト、もちろんソフトドリンクも販売されています。軽食はポンフリットやブルストが中心です。集会を終えた「労働者」の皆さんを中心の多くの市民でにぎわっており、まるでフェストの雰囲気です。また、この一角では組合グッズを販売する売店もあり、結構人気を集めていました(SPÖのロゴの入ったTシャツやマグカップ、旗などが販売されていました)。しかし、今の日本では組合グッズは売れないでしょうね。

この会場にいる限り、オーストリアでよく見かけるお祭りの様相です。まぁ、それだけ時代が変わったと言うことなのでしょうか。

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