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July 2005

July 25, 2005

興味深い産業技術博物館

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日本では夏休みに入り、各地の施設が混み合っています。最近では日本の博物館もおもしろいところが増えていますが、ウィーンは「博物館の街」と行って良いほど、様々な博物館があります。かなり、専門的な博物館も多く、「その筋」の方にはたまらない場所になっています。
さて、比較的一般向けの博物館の一つに「産業技術博物館」があります。場所は西駅の近く、というかシェーンブルン宮殿に近いところです。日本人の観光客は余り見かけませんが、結構、興味深い博物館です。工学系に興味のある私は、改装前と改装後に訪問しています。

改装前は、屋外に実物の鉄道車両が多数展示されていました。しかし、150周年に合わせてウィーン郊外に「鉄道博物館」(Eisenbahn Museum Strasshof)が開設され、実物の鉄道車両は、そちらに移転してしまいました。そのため、現在は、鉄道関係の展示は寂しくなりました。ちなみに、かつて蒸気機関車を中心とする車両が展示してあった場所(ターンテーブルの周囲に車両が配置されていました)は、今流行のアイマックスシアターになっています。一見すると「オーストリアと産業技術」は、結びつかないような気がしますが、そこは歴史ある国だけあって、意外な発見があります。例えば土木工事(山岳地帯なのでトンネルや橋梁の工事は古くから盛んですね)などには興味深いものがあります。また、実物の多くは鉄道博物館に移ったとは言え、車両の大型模型や駅の模型などは、引き続き展示されています。スポーツ航空が盛んな国だけに、メインホールの天井には、グライダーがつり下げられています。

この「産業技術博物館」ですが、基本は「体験型の博物館」で、色々な展示物を操作することで、機械の仕組みなどが理解できるようになっています。特に「水力の仕組み」に関する展示は、おもしろいですね。そのため、学生・生徒の「課外学習の場」として活用されているようです。また、「音楽の都」(ありふれた言い方ですが)らしく、楽器のメカニズムを紹介したゾーンもあります。

このほか、他の博物館と同様、企画展示ができるホールもあり、最近訪問した際には、自転車に関する展示を行っていました。オーストリアの博物館では「定番」となっているカフェもあり、軽食(もちろんビアなどのアルコール飲料も販売されています)をとることができます。このカフェですが、二階(日本式の二階)中央にありますが、天井が高く、なかなか落ち着いた場所です。

入り口の近くにはミュージアムショップもありますが、“これは!”という「一品」は少ないのが、残念なところです(最も、何をもってして「一品」というかは、意見が分かれるところでしょうが…)。何度か立ち寄ってみましたが、書籍関係が比較的充実しているようです。
天気の良い日には、正直、もったいないですが、雨の日や寒い日などには、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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July 18, 2005

“ビストロサービス”って何?

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今日は機内食のお話です。国際線のフライトでは、機内食を楽しみにしている方も多いと思います。

ところが、最近、ヨーロッパ内では格安航空会社の躍進にともない、従来の航空会社の経営が非常に厳しくなっているようです。その結果、コスト削減の一環として、国際線であっても距離の短いフライトの場合、エコノミークラスでは機内食の省略や有償化に踏み切る会社が増えています(これは格安航空会社に対抗して、大手航空会社でも格安のエコノミークラスのチケットを販売するようになり、収益性が悪化しているためと言われています)。
オーストリア航空グループも例外ではなく、現在、飛行時間が1時間40分までのフライトでは、「ビストロサービス」という名称で、飲み物を含む機内食が有償でサービスされています。

ウィーン発着のフライトでは、 アルテルンハイン、 ベオグラード、 ベルリン、ボローニャ、ボローニャ・フィレンツェ、ケルン、ドレスデン・ライプツィヒ、デュッセルドルフ、フランクフルト、ジュネーブ、ハノーバー、ハンブルク、コシツェ、ミラノ(リナーテ、マルペンサ)、ニュルンベルク、ポズナン、ローマ、サラエボ、シュツットガルト、ヴェニス、ワルシャワ、チューリッヒ等が該当します。フライト時間が短いため、支払は現金ですが、20ユーロを超える場合は、クレジットカードも使えるようです(私は、使っている人を見たことがありません。つまり、高いものは食べないということです)。

現在、オーストリア航空グループのエコノミークラスで、無料で提供されるものは、カフェとテー、200ミリリットルのミネラルウォーター1本です。この他、小さなお菓子も無料で提供されます。さて、お値段ですが、朝食メニューが5ユーロ、オーストリアでおなじみのGösser Beerが330ミリリットル缶(写真)で、1本3ユーロです。ちなみに、日本の国内線でも最近はアルコールの有料販売が行われていますが、こちらは「おつまみ付き」で500円です。オーストリア国内の市価よりも高いのは仕方がないとしても、「ビストロサービス」のビアは高いなぁと思ってしまいます。というわけで、私が利用する便では、余り利用している人はいないようです。

ちなみにビジネスクラスでは、短距離国際線であっても、ちゃんとした機内食が無料で提供されています。当然、アルコールも無料です。ヨーロッパ内ではビジネスクラスでも、座席は、基本的にエコノミークラスと同じ(ただし、3席+3席を2席+2席等にしている場合はあります)なので、これが最大のサービスなのかもしれません。

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July 13, 2005

水門体験が楽しいドナウ川・ミニクルーズ

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ウィーンも暑い時期を迎えているので、今日は、これからの季節にピッタリのお話です。
日本人で、「運河の水門」というと、「パナマ運河」を思い出す方が多いのではないでしょうか(何となく歳がわかりますが…)。大きな船が運河を通過中に、水門を閉じて、上下する…。私も写真等を見て、よく覚えています。以前、あの運河で大きな船を曳航する機関車が日本製だと聞いて、何かうれしくなり、覚えているのかもしれません。

さて、ウィーンでも「水門」を通過する体験をすることができます。
さて、19世紀にドナウ支流を運河に改修した際、水門が作られました。19世紀末のウィーンを代表する建築家であるオットー・ワーグナーが設計した水門があります。重厚な石造りの水門です。第二次世界大戦後、ダム部分は当初の手動式から、電動式に改造されたそうですが、「産業遺産」との位置づけから、水門本体と、その上にかかる鉄骨の橋、傍らの水門監視棟は、そのまま残されています。ウィーンを洪水から守る水門の上には、ライオンの像が置かれています。

実際にクルーズ船は、この水門を通過することはありませんが、近くで見ることはできます。さて、クルーズ船の水門体験ですが、巨大なゲートが開いて、船は水門に入ります。その後、ゲートが閉鎖されます。そしていよいよお楽しみの「船のリフトアップ」(またはリフトダウン)になります。水がどんどん水門内に入り、船がどんどん上がっていきます。最初はデッキよりも遙か上にあった岸壁が、どんどん近づいてきます。そして、最終的には船のデッキよりも下になります。水門の幅がかなり狭いため、船から簡単に岸に渡れそうです。そして、反対側の水位と同じレベルになったところで、ゲートが開いてクルーズ船は出発です。

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この「水門体験」、子供のみならず、大人でも結構楽しめます。現在、フランツ・ヨーゼフ・カイのところから、出発しているミニ・クルーズは2社で運行されていますが、コースは右回り、左回りという違いはあるものの、基本的には同じルートです。短時間のクルーズの場合は、旧市街に面した運河だけを往復します。しかし、周遊コースの場合、一旦、ドナウ川に出てライヒスブリュッケの船着き場を経由して、フランツ・ヨーゼフ・カイに戻ってきます。途中、ライヒスブリュッケで下船することもできますが、お時間があるときは、周遊コースの方が面白いでしょう。もともとゆったりとした時間が流れているウィーンですが、このクルーズ船に乗って、川面を渡る風に吹かれると、気持ちもおおらかになります。なお、途中、名所をたくさん見ることができますが、その代表はオーストリアの芸術家フンデルトワッサーがデザインした清掃工場(シュピテラウの焼却工場)でしょうか。

なお、船会社の回し者ではありませんが、船内には軽食がとれるレストランがあり、デッキでもビアをはじめとする飲み物を楽しむことができます。これからの季節、おすすめのスポットですが、デッキに出ていると紫外線が強いので、対策をお忘れなく。

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July 04, 2005

レハール・ヴィラの思い出

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オペレッタにはまってから、ぜひ訪れてみたいと考えていた場所があります。これが、バードイシュルにあるレハール・ヴィラです。今までも何回かバードイシュル付近は訪問していました。しかし、ザルツカンマーグートの中心地であるにもかかわらず、湖がないというロケーションのため、今ひとつ気分が乗らず、本格的な訪問はごく最近のことです。カイザー・ヴィラと合わせて、レハール・ヴィラを訪問する計画を立て、ある年の夏、レンタカーでふらりと立ち寄りました。夏のツアーでは明確な目的(例えば、メルビッシュのオペレッタ)がない場合、宿は予約しない主義です。午前中に目的地に到着し、観光案内所に宿を紹介してもらうと、特別なイベントでもない限り、まず、宿の確保は可能です。ただし、午後遅くなると、宿が取れないこともあるのですが、その場合、車なので、次の街へ向かいます。これが、レンタカー最大のメリットです。
さて、本題のバードイシュル訪問ですが、まず、公設駐車場に車を止めて、観光案内所を訪れ、手頃なホテルを紹介してもらいました。

その後、さっそくカイザー・ヴィラを訪問しました。ヴィラの前庭までは、無料で入ることができるようになっているところが、オーストリアらしいところです。日本なら、前庭に入る段階から、入園料が必要になるでしょう。

大変きれいなカイザー・ヴィラのカフェでビアを一杯。いぁー、たまりませんね。おっと、今日はもう運転しません。
その後、川沿いにあるレハール・ヴィラへと向かいました。ちょうど、昼休みに到着してしまったため、次の入場は午後でした。というのは、このレハール・ヴィラは案内係が人数をまとめて案内する方式になっているのです。確かに、貴重な資料が数多く展示されているので、当然でしょう。

指定の時間が来て、係員の案内で室内に入ります。途中、ドイツ語と英語で説明がありました。また、各部屋ではある程度時間をとってくれるので、部屋の中で、自分で興味を持った場所を、じっくりと見ることも可能です。作曲をした部屋には、親しかった音楽家からの手紙なども展示されています。
当時、バードイシュルには多く音楽家が訪れていたことがわかり、興味深いものがあります。

ウィーンにも音楽家関係の歴史的建物がありますが、バードイシュルはリゾート地だけあって、雰囲気が違います。

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