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July 13, 2005

水門体験が楽しいドナウ川・ミニクルーズ

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ウィーンも暑い時期を迎えているので、今日は、これからの季節にピッタリのお話です。
日本人で、「運河の水門」というと、「パナマ運河」を思い出す方が多いのではないでしょうか(何となく歳がわかりますが…)。大きな船が運河を通過中に、水門を閉じて、上下する…。私も写真等を見て、よく覚えています。以前、あの運河で大きな船を曳航する機関車が日本製だと聞いて、何かうれしくなり、覚えているのかもしれません。

さて、ウィーンでも「水門」を通過する体験をすることができます。
さて、19世紀にドナウ支流を運河に改修した際、水門が作られました。19世紀末のウィーンを代表する建築家であるオットー・ワーグナーが設計した水門があります。重厚な石造りの水門です。第二次世界大戦後、ダム部分は当初の手動式から、電動式に改造されたそうですが、「産業遺産」との位置づけから、水門本体と、その上にかかる鉄骨の橋、傍らの水門監視棟は、そのまま残されています。ウィーンを洪水から守る水門の上には、ライオンの像が置かれています。

実際にクルーズ船は、この水門を通過することはありませんが、近くで見ることはできます。さて、クルーズ船の水門体験ですが、巨大なゲートが開いて、船は水門に入ります。その後、ゲートが閉鎖されます。そしていよいよお楽しみの「船のリフトアップ」(またはリフトダウン)になります。水がどんどん水門内に入り、船がどんどん上がっていきます。最初はデッキよりも遙か上にあった岸壁が、どんどん近づいてきます。そして、最終的には船のデッキよりも下になります。水門の幅がかなり狭いため、船から簡単に岸に渡れそうです。そして、反対側の水位と同じレベルになったところで、ゲートが開いてクルーズ船は出発です。

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この「水門体験」、子供のみならず、大人でも結構楽しめます。現在、フランツ・ヨーゼフ・カイのところから、出発しているミニ・クルーズは2社で運行されていますが、コースは右回り、左回りという違いはあるものの、基本的には同じルートです。短時間のクルーズの場合は、旧市街に面した運河だけを往復します。しかし、周遊コースの場合、一旦、ドナウ川に出てライヒスブリュッケの船着き場を経由して、フランツ・ヨーゼフ・カイに戻ってきます。途中、ライヒスブリュッケで下船することもできますが、お時間があるときは、周遊コースの方が面白いでしょう。もともとゆったりとした時間が流れているウィーンですが、このクルーズ船に乗って、川面を渡る風に吹かれると、気持ちもおおらかになります。なお、途中、名所をたくさん見ることができますが、その代表はオーストリアの芸術家フンデルトワッサーがデザインした清掃工場(シュピテラウの焼却工場)でしょうか。

なお、船会社の回し者ではありませんが、船内には軽食がとれるレストランがあり、デッキでもビアをはじめとする飲み物を楽しむことができます。これからの季節、おすすめのスポットですが、デッキに出ていると紫外線が強いので、対策をお忘れなく。

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