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August 15, 2005

夏のオペレッタあれこれ

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夏の間、オーストリアでは各地でオペレッタ大会が行われます。メルビッシュはその代表ですが、その他にもバードイシュル、ウィーンのプラター、バーデンなど、屋外・屋内を問わず盛んに行われます。今や「オペレッタは夏の風物詩」といった感がありますが、その中からランゲンロイスのお城で行われたオペレッタをご紹介しましょう。

ランゲンロイス(Langenlois)はクレムス(Krems)の北部にある小さな街ですが、ワインの産地として有名です。街の中にはワインの醸造所が数多く存在しています。また、ワイン用のブドウ畑の中に、奇妙なスタイルのワイン博物館もあります。事実、ワインを買いにこの街にいらっしゃるお客様も多いようです。

さて、この街の外れにあるSchossHaindorfが会場です。今年で10周年を迎え、今までも「オペレッタの定番」を数多く上演してきました。今年は「白馬亭にて」だったので、思わず行ってしまいました。会場はお城の中庭で、ここが舞台になります。また、観客席は仮設スタンド方式なので、メルビッシュなどに比べると小規模です。また、上演回数も10公演と少なくなっています。

今回の「白馬亭にて」では、主人公のヨゼファにはMartinaDorak、相手役のレオポルトにはAdorfDallapozza、フランツヨーゼフⅠ世にはHeinzHolecekが起用されていました。
お城を借景とするため、演目によって効果もずいぶん違うと思いますが、「白馬亭にて」はホテルが舞台となっているため、正に打って付けと言えるでしょう。中庭が、そのままホテルのテラスとなり、雰囲気を盛り上げます。メルビッシュが物量作戦で観客を圧倒しているのに対し、こちらは合唱団の人数も少なく、こぢんまりとしており、手作りの温かさが感じられます。また、観客席から舞台までが近いのも特長で、カテゴリーⅠを選べば双眼鏡なしでも十分楽しむことができます。

今回はオーケストラ(よく来日するオペラ舞踏会管弦楽団でした)の他に、フランツヨーゼフⅠ世が白馬亭に来場する際の演奏はブラスバンドが担当しました(こちらは、ランゲンロイスからほど近い街の市民バンド)。
演出は、ほぼオリジナルに近いものでしたが、オーストリアの人にはおなじみのオペレッタだけに、皆さん盛り上がっていました。

開演は、お決まりの20時30分ですが、終演は上演時間が短いこともあり、23時30分でした。ウィーンからも比較的近いため、バスを連ねてやってくる方々もいらっしゃるようです。
私としては、メルビッシュとは、また違った楽しい舞台で、気に入りました。なお、来年は「微笑みの国」が上演されることになっています。

ところで、オペレッタが大好きな私としては、夏に各地でオペレッタが上演されるのは喜ばしいのですが、逆に「夏の風物詩」だけになってしまうのではないかと心配です。

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