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October 04, 2005

“ルクセンブルク伯”プルミエ評

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10月1日にプルミエを迎えたフォルクスオパーの“ルクセンブルク伯”ですが、現地新聞評の情報を親しい方からいただきました。

「クリーエ」と「プレッセ」の批評ですが、双方とも合格点とのこと…
「クリーエ」は総評5点満点の4点(「待ってました 本物のオペレッタが登場」といった雰囲気の見出しだそうです)、「プレッせ」が、「まずまずの出来」(80点くらいか)とのことです。両紙とも、演出を高く評価しているようですが、やはりウィーンのオペレッタではオーソドックスな演出の方が「受ける」のでしょうね(私もそちらの方が好きですが)。

プルミエの際、私は舞台からかなりずれた席(斜めから見る感じ)だったため、歌手の評価は難しかったのですが、ハウスデビューとなったルクセンブルク伯役のTurkは高評価だったようです。

確かに2回目の公演では、プルミエで自信がついたのか、のびのびと演じていました。今後が楽しみです。また、ロシア領事バジール役を演じた大御所HeinzZednikには最大限の讃辞が送られています(確かに脇を固める名優があったこそ、オペレッタはおもしろくなるのです)。また、中嶋さんについては、「クリーエ」では、評価が良くなかったようです。私の場合、今回、席が中央ではなかったことと、日本人ですから、ひいき目に見ているところはあると思います。

ところで、フォルクスオパーで難しいところは、「どの程度、リニューアルするか」というところだと思います。
“ルクセンブルク伯”については、久しぶりの公演なので、オーソドックスな演出で高評価を獲得したのだと思います。しかし、「定番」である“こうもり”や“メリーウィドウ”は、昔のままの演出では地元のお客様に飽きられてしまう可能性があります。かと言って、“メリーウィドウ”のように思い切った新演出にすると、大ブーイング大会となってしまいます。

たとえば、国立歌劇場でも外国人(とくに日本人)に大人気の“椿姫”などは、最近のウィーンでは珍しいほどオーソドックスな演出です(舞台がきらびやかで、これだけでも見たかいがあったという人もいます)。しかし、その他の演目についてはバイエルンほどではありませんが、かなり斬新な演出になっています。国立歌劇場の場合、観客の多くが外国人となる演目の場合、意図的に旧演出で行っていると推察されます。

フォルクスオパーの場合、実は現在はオーストリアの団体客で成り立っているところもあります。事実、3日には大型バスが5台横付けされていました。ご年配の方向けのオペレッタ・ツアーという訳です。
しかし、「興行的に成功すること=芸術家として満足すること」ではないので、この狭間で総裁や音楽監督、演出家は悩むのだと思います。

個人的には、ウィーンの雰囲気を残したオペレッタを上演し続けてもらいたいものです。

ところで、現在の総裁であるベルガーさんが、来シーズンで退任するようです(任期は、もう1シーズンありますが…)。劇場に対する助成金の問題などでご不満があるようだとのことです。どこの国でも、そうですが、歌劇にはお金がかかりますからねぇ(日本でも有名どころの歌劇場引越公演では、高額な入場料収入だけでは運営できず、スポンサーが数社が必要とのお話を伺いました)。

一方、国立歌劇場の総裁ホーレンダー氏は「ご商売が上手」で、大手のスポンサーが、ずいぶんついています(日本の大手自動車メーカーもスポンサーですね)。

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