« 四半世紀前のウィーン(その1) | Main | バイクの花屋さん »

November 07, 2005

四半世紀前のウィーン(その2)City-Bus

80_07_04_wien02img_0154B

昨年の12月に、「フォルスクワーゲン製のミニバスが3A系統に入っている」という話題を提供しました。その後、今年になって本格的に導入されたようで、旧市街で頻繁に見かけるようになりました。ところで、先日、仕事で西東京市に行ったとき、田無駅の前で、同じフォルスクワーゲン製のミニバスを見かけました。これにはびっくり仰天です。あいにくカメラを持っていなかったので、写真を撮ることができませんでしたが、スタイルは、まさにウィーンで見た「あの形」です。

さて、本題です。ウィーン市交通局では、実は、以前にもミニバスを導入していました。写真が、その「ミニバス」です。非常に小型ですが、21世紀の現在でも十分通用する近代的なデザインです。このバスですが、現在、ウィーン路面電車博物館に保存されているので、活躍当時の姿に接することができます。今秋、ウィーンを訪問した際、路面電車博物館を訪問し、このバスと久しぶりに対面しました。案内板によると、このバスは「City-Bus」というニックネームが付けられていたようです(正式な型式はCS6F72)。1977年から導入が始まり、旧市街専用で運用されていたようです。

製造は意外にも地元オーストリアのStery-Daimier-Puchです(エンジンはダイムラー・ベンツと書いてありました)。全長が5.82メートル小型なのは当然として、ユニークなのは、その形です。運転席が半室構造となっており、まるでクレーン車の操縦室のようです。確かに、この形だと、運転室からの視界は良好でしょう。きっと旧市街という「狭い場所」を運行することから、この形になったのかもしれません。私は1980年にウィーンを訪問した際、はじめてCity-Busを見ましたが、“ウィーンというところは、日本にもない、斬新なバスが走っている近代都市だ”と思ったものです。

22両が導入されたようで、1987年頃までの10年間、活躍しました。さて、City-Bus後継ですが、通常のバスに変わりました。恐らく需要が増えて、ミニバスでは追いつかなくなったためだと思われます。旧市街は、ファーカーなども走っており、本来は、このサイズの方が適しているため導入されたのでしょう。私の知っている範囲では、2A系統に導入されていました。しかし、小型すぎて、旅客増に対応できなくなったというのも、皮肉な話です。事実、現役時代の写真を見ても「満席」で、乗客からの不満が聞こえてきそうです。
なお、ウィーン路面電車博物館には、8386号が保存されています。


|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52873/6940418

Listed below are links to weblogs that reference 四半世紀前のウィーン(その2)City-Bus:

» メルセデス という名の由来 [RUHENHEIM NEWS]
写真は「メルセデス35PS」 「メルセデス」とは女性の名でスペイン語で神のご加護を意味する言葉です。 自動車が誕生した当初、主な顧客は貴族や資産家のごく一部の人達でした。 当時、自動車は社交界やレースで品質を高め、進化していくものでした。 その自動車好きの中に、オーストリアの大富豪エミール・イエリネックがいました。 イエリネックは始まったばかりの自動車レースに積極的に参戦し、車を乗り換えながらレースと自動車に魅了されていきました。 そして既存の車で... [Read More]

Tracked on November 07, 2005 at 01:28 PM

Comments

Post a comment