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November 2005

November 30, 2005

フォルスクオパーのコンツェルタント・オペラ

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2005年11月にフォルクスオパーで、コンツェルタント形式のオペラ“ノートルダム”が上演されました。たまたま、この公演を鑑賞する機会がありました。“ノートルダム”はフランツ・シュミット(1874年~1939年)作曲のオペラで、残念ながら個人的に、この手のオペラに造詣が深くないため、内容についてのコメントは差し控えます。

フォルクスオパーには何度も行っていますが、コンツェルタント形式のオペラは初めてだったので、どのように上演されるか、興味がありました。

国立歌劇場の場合と同じく、オーケストラピットをなくして、舞台と併せてオーケストラ用のスペースとしていました。もともとフォルクスオパーのオーケストラピットは、簡単に上下できる構造になっています。通常のオペラやオペレッタの公演でも、オーケストラピットを上げるケースがあります(過去に自分が見た公演では、“ニュルンベルクのマイスタージンガー”のフィナーレで、ピットが突然上がったケースがあります)。そのため、簡単に舞台と同一レベルにすることができます。今回は舞台と一体化して、オーケストラのスペースを広げたのだと思います。その結果、いつもよりもオーケストラのメンバーが多いように見えました。また、最後部には合唱団のスペースが設けられていました。これも、通常のコンツェルタント形式オペラで一般的な様式でしょう。

さて、興味深かったのは客席です。通常のオペレッタやオペラの場合、最前列は結構おもしろい席なのですが、コンツェルタント形式では、ピットが上がっているため、歌手の足しか見ることができません。そこで、今回は、1列目と2列目を販売せず、空席としていました。たしかに3列目くらいからならば、鑑賞しやすいでしょう。これはちょっと珍しい経験でした。

さて、肝心の舞台の評判はどうだったのでしょうか。私が見た公演では、ブラヴァとブーが混在していましたが…

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November 28, 2005

ポンフリットの自動販売機

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以前、オーストリアで見かける「ユニークな自動販売機」をご紹介しましたが、またまた奇妙な機械を発見しました。

オーストリアの代表的なジャンクフーズである「ポンフリット」の自動販売機です。LEDによるディスプレイが付いているところを見ると、比較的新しい機械のようです。ちなみにサンクト・ペルテン駅のプラットホーム上にありました。“コインを入れて45秒で、出来上がり”ということらしいのですが、残念ながら使っている人は見かけませんでした。機械の大きさから考えて、恐らく冷凍品を電子レンジで加熱、調理しているものと思われます(日本にも同じシステムの自動販売機がありました)。
しかし、販売機のニックネームが笑えます(McCoin)。

ところで、日本の場合、機械で食品を加工販売する場合、保健所の設置許可(確か飲食店だったと思います)が必要なため、結構手間がかかると聴いたことがあります。さて、ご当地、オーストリアではどうなのでしょうか。ところで、オーストリアでは、日本では一般的な飲料の自動販売機は、駅などの限られた場所だけにしかありません。やはり商店の営業時間なども、関係しているのでしょうか。

なお、ブログシステムの更新によって、アクセス障害が発生しているようです。従って、更新がタイムリーにできなくなる可能性があります。

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November 21, 2005

新興航空会社“ザルツブルク・スピリッツ”テイク・オフ

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オーストリアに限らず、規制緩和による格安航空会社の登場で、航空業界は再編成を迫られています。事実、スイスのように、国を代表する航空会社が倒産しているケースも見られます。オーストリアでも、ユニークなサービスが売り物だったラウダ・エアやチロリアン航空も、オーストリア航空の傘下に入ってしまいました。

さて、今年の夏、ザルツブルクから、フランスのパリ経由で帰国することになりました(別にフランスに用があった訳ではありません)。その際、日本の航空会社に予約をお願いしたところ、エールフランスの便を指定されました(パリから成田までは、某日系航空会社利用だったので)。

さて、レンタカーをザルツブルク・アマデウス・モーツァルト空港(昔はマキシミリアン空港と言っていましたが…)に返却し、チェックインをすませました。その後、出発ロビーで待っていると、エールフランスの塗装とは違う、見たことのない塗装の飛行機がやってきました。“まさか、これじゃないだろう”と思っていましたが、ランプ・バスに乗ると、その飛行機に近づいていきます。この飛行機こそが、「ザルツブルク・スピリッツ」(Salzburg Spirit)と書かれた新興航空会社でした。

乗ってみると、シュタイヤマルク航空(Styrian Spiritが正式名称)という、地域航空会社から派生した航空会社であることがわかりました。機材は日本でもリージョナルジェットとしておなじみの50人乗りのボンバルディアCRJ(カナダ製)を4機保有しています(実際に所有しているのは親会社に当たるStyrian Spirit のようです)。

現在のところ、定期便としては、ザルツブルクを起点に、クラーゲンフルト、パリ(シャルル・ドゴール)、チューリヒ、マリボール(スロヴェニアで二番目に大きな都市)の4都市を結んでいます。クラーゲンフルトやマリボールといったマイナーな都市が入っている理由は、“Styrian Spirit”と “Slovenian Spirit”という「3社連合」を組んでいるためです。
機内サービスも、新興航空会社らしく、きめ細かいもので、リピーターの獲得に努めていることがうかがわれます。また、フライトアテンダントのユニフォームが、今では珍しい帽子着用になっています。デザインも、ちょっとクラシックな印象でしょうか(今回は写真はありません。興味のある方は以下のサイトから探してください)。

ところで、便名ですが、記号がなくなってしまっているため、Z2から始まるというのも、新興航空会社らしいところです。名前からして、是非、応援したい航空会社です。

http://www.salzburgspirit.com/index.php?home_de

余談ですが、ラウダ・エアを追われた創業者のニキ・ラウダ氏ですが、新しくウィーンを拠点とした新しい航空会社を立ち上げています。

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November 14, 2005

バイクの花屋さん

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今年の夏、いつもは素通りしてしまうサンクト・ペルテンの街を散策する機会がありました。
さすがにニーダーエスターライヒ州の州都だけあって、立派な教会や建物が中心部に立ち並んでいます(ちなみにニーダーエスターライヒ州の州都選定にも、いろいろなエピソードがあったとか…)。

中心部にある広場では、市が開かれていました。周辺では農業が盛んなのでしょうか、野菜や果物、肉などを売る仮説売店(いわゆる屋台)が並んでいました。そんな中で見かけたのが、写真の花屋さんです。バイクにリヤカーをつなげ、それに花を積んでやってきたようです。

雰囲気としては、日本のように「花市場」から仕入れたというよりは、自分の自宅で栽培しているようです。売り子さんは、若い女性で、きれいな花が並んでおり、地元の皆さんの人気を集めていました。その証拠に、しばらく市をひやかしてから、もう一度、この花屋さんの前を通りかかった時には、すでに「完売」に近い状態でした。この数日後には、聖母被昇天祭(Maria Himmelfahrt)があるので、花を買い求める人が多かったのかもしれません。
お昼前には、店を出していた付近を掃除して、さっそうとバイクにまたがり、リヤカーを引いて、サンクト・ペルテンの街から消えていきました。

そういえば、東京にも狭小地を上手に活用した花屋さんがあります。以前、このアイデアを考えた社長さんと、お話をしたことがあるのですが、ご自身、大変ご苦労されて、狭い場所を上手に活用する花屋という新しいご商売を思いついたとか…(今風にいうと、ビジネスモデルになりますね)。

ふと、そんな話を思い出したサンクト・ペルテン訪問でした。

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November 07, 2005

四半世紀前のウィーン(その2)City-Bus

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昨年の12月に、「フォルスクワーゲン製のミニバスが3A系統に入っている」という話題を提供しました。その後、今年になって本格的に導入されたようで、旧市街で頻繁に見かけるようになりました。ところで、先日、仕事で西東京市に行ったとき、田無駅の前で、同じフォルスクワーゲン製のミニバスを見かけました。これにはびっくり仰天です。あいにくカメラを持っていなかったので、写真を撮ることができませんでしたが、スタイルは、まさにウィーンで見た「あの形」です。

さて、本題です。ウィーン市交通局では、実は、以前にもミニバスを導入していました。写真が、その「ミニバス」です。非常に小型ですが、21世紀の現在でも十分通用する近代的なデザインです。このバスですが、現在、ウィーン路面電車博物館に保存されているので、活躍当時の姿に接することができます。今秋、ウィーンを訪問した際、路面電車博物館を訪問し、このバスと久しぶりに対面しました。案内板によると、このバスは「City-Bus」というニックネームが付けられていたようです(正式な型式はCS6F72)。1977年から導入が始まり、旧市街専用で運用されていたようです。

製造は意外にも地元オーストリアのStery-Daimier-Puchです(エンジンはダイムラー・ベンツと書いてありました)。全長が5.82メートル小型なのは当然として、ユニークなのは、その形です。運転席が半室構造となっており、まるでクレーン車の操縦室のようです。確かに、この形だと、運転室からの視界は良好でしょう。きっと旧市街という「狭い場所」を運行することから、この形になったのかもしれません。私は1980年にウィーンを訪問した際、はじめてCity-Busを見ましたが、“ウィーンというところは、日本にもない、斬新なバスが走っている近代都市だ”と思ったものです。

22両が導入されたようで、1987年頃までの10年間、活躍しました。さて、City-Bus後継ですが、通常のバスに変わりました。恐らく需要が増えて、ミニバスでは追いつかなくなったためだと思われます。旧市街は、ファーカーなども走っており、本来は、このサイズの方が適しているため導入されたのでしょう。私の知っている範囲では、2A系統に導入されていました。しかし、小型すぎて、旅客増に対応できなくなったというのも、皮肉な話です。事実、現役時代の写真を見ても「満席」で、乗客からの不満が聞こえてきそうです。
なお、ウィーン路面電車博物館には、8386号が保存されています。


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