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March 14, 2006

色々あった“清教徒”

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国立歌劇場の2005/2006シーズン公演では、久しぶりにエディタ・グルヴェローバさんがエルビィーラ(Elvira)を演じるオペラ“清教徒”が、この3月に上演されます。
本公演を目当てに、ウィーンにいらっしゃったファン(日本人も含めて)が大勢いらっしゃるようです。ところが、3月8日がスタートだったのですが、直前になって「グルヴェローバさん、休演」というショッキングなニュースが飛び込んできました。

私もグルヴェローバさんの“清教徒”鑑賞をひとつの目的に、ウィーンに戻ってきました。すでに現地に到着してから、このニュースを聞いたので、さすがにショックでした。というのは、以前、このブログにも紹介しましたが、2004年2月、同じ、国立歌劇場で上演された“清教徒”(ベリーニ)で、やはり休演騒ぎがあったからです。

このときは、、1月のバイエルンシュターツオパー出演で体調を崩し、結局、体調が回復せず、全公演代役となりました。女性の歳をご紹介するのは失礼ですが、還暦を迎えても、現役のオペラ歌手としてご活躍のグルヴェローバさんは、人一倍極めて体調管理にはシビアな方です。それだけに、病気による休演は、正直、ショックでした(実は、このときも私はウィーンに来ていました)。

ふと、そのときに記憶がよみがえり、「グルヴェローバさん出演の“清教徒”は、ウィーンではご縁がないのかな」と考えたものです。2回目の公演は、3月12日。4日間にオペラを歌えるまでに回復するかが、気になるところですが、自分ではどうしようもありません。ひたすらネットで情報を確認する日々が続きました(大げさですね)。
前日の3月11日の段階で、グルヴェローバさんが予定通り出演することが、ほぼ確定しました(「ほぼ」というのは、相手は人間ですから、当日まで何があるかわかりません)。ところがネットを見たところ、今度はテノール(エルビィーラの相手役であるアルトゥーロ)のJoseph Callejaに代役が立つことがわかりました。新しくアルトゥーロ役を演じるのは、国立歌劇場初登場のShalvaMukeriaです。グルヴェローバさんのお相手だけに、ShalvaMukeriaも大変です。

アルトゥーロ役のShalvaMukeriaは、なかなかの熱演で、観客から盛んに拍手を受けていました。さて、お目当てのグルヴェローバさんですが、第一幕第三場が、“清教徒”最大の見せ場となる「狂乱の場面」では、「迫真の演技」でした。この場面では、拍手のフライングはゼロ。オーケストラの伴奏が終わった瞬間から、ブラヴァの嵐です。当然、「床を踏みならす」恒例の行事も行われました。
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お開きになってからの、カーテンコールも久々に盛り上がりました。最初にグルヴェローバさんが登場した時は、最近では珍しく花束が多数投げ込まれました。これは、8日のキャンセルで、心配したファンの心理かもしれません。
その後も、「怒濤の拍手」で、都合5回はカーテンコールが行われ、最後は、恒例の手拍子で、引っ張り出した感じになりました。

楽屋口の方も、多くのファンが集まり、夜遅くまでにぎわっていました。グルヴェローバさんは、疲れているにもかかわらず、嫌な顔をせず、守衛口でひとり一人のファンにサインをしていました。ファンを大切にする姿勢に頭が下がります。

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