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May 2006

May 31, 2006

“ジプシー男爵”情報(おまけ)

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“ジプシー男爵”の2回目の公演について、追加情報です。

2公演目では、出演者が大幅に変わっています。プルミエと同じだったのは、ジュパンのLars Woldtと、カルネロ伯爵のGerhard Ernst くらいでした。

ジプシー男爵ことバリンカイはSebastian Reinthaller、に、ホモナイ伯爵がMorten Frank Larsenに、それぞれ変わっています。

このほか、女性陣では、ツィプラがMihaela Ungureanu、アルゼーナがMartina Dorak、ザッフィがAndrea Maronn、ミラベラがUlrike Pichler-Steffenに、それぞれ変わっています。バリンカイはSebastian Reinthallerは、プルミエのMehnzad Montazeriよりも声量もあり、適役のような気がしました。ただし、演技については、まだ発展途上と言えるでしょう。

全体的に見ると、こちらのユニットの方が、歌、演技とも完成度が高く、観客の評価も高かったようです。個人的には、このメンバーでプルミエを行った方が、演出は別にして、良かったと思うのですが…

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話題の二人

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今年に入ってウィーンでは、モーツァルトさんに続いて、2006年5月に生誕150年を迎えたフロイトさん(ジークムント・フロイト、1856年生まれ)が人気を集めるようになりました。

昨年までのモーツァルトさん一色から、フロイトさんの「姿」(といってもポスターなどですが)も、よく見かけるようになりました。それを記念して、コンサートや多彩な展覧会の数々が繰り広げられるようです。

日本の新聞でも紹介された「路面電車の車体に描かれたお二人」は有名です。しかも、顔をよく見ると、お二人とも「白目」になっています。きっと、このブーム?にご当人もびっくりしている…といった感じなのでしょうか。
確かに、お二人とも「ウィーン観光の目玉」として、大活躍されていますからねぇ。

なお、この広告が描かれた路面電車ですが、意外と数が多いようで、よく見かけます。しかし、このように肖像画を加工して、パロディにしてしまうとは、オーストリアらしいというか、何というか…日本だったら、ごひいき筋から、イチャモンが付きそうな気がします。

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May 30, 2006

千秋楽を迎えたフォルクスオパーの“マルタ”

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フォルクスオパーで上演されていたフロートのオペラ“マルタ”が5月29日に「千秋楽」を迎えました。2006/2007シーズンには、演目として入っておらず、しばらくはお休みのようです。

実は、前から一度観たいと思っていたのですが、スケジュールが合わず、最初に観るのが「千秋楽の公演」となってしまいました。
ご存じの方も多いと思いますが、“マルタ”は、同じくフォルクスオパーで上演されていたスメタナの“売られた花嫁”などと同じく、コミック・オペラと名付けられています。ただし、ドイツのコミック・オペラは、会話の部分がレチタティーヴォで歌い語りされる点が特徴です。この“マルタ”も、その様式です。
(続きは下をクリックしてください)

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May 29, 2006

フォルクスオパー“ジプシー男爵”さて、あなたはお気に召しますか?

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フォルクスオパーで2005/2006シーズン最後のプルミエ公演となる“ジプシー男爵”が、5月28日に行われました。昨年の“ルクセンブルク伯”が好評だったので、今回、どのような演出になっているか、興味のあるところです。

歌手陣は、ほとんどがフォルクスオパー初登板の人です。これは、最近のフォルクスオパーでのプルミエの特徴です。やはり、従来の歌手では、冒険はできないと判断しているのかもしれません(というか、新演出への反対があるのかもしれませんが…)。しかし、その分、「オペレッタらしさ」が弱くなっている点は、否めません。

タイトルロールのジプシー男爵ことバリンカイ役はMehnzad Montazeriでしたが、私の印象としては、全体的に声量不足という感じでした。また、オペレッタに必要な演技は、これから…という感じがしました。

相手役のザッフィ役は、Melba Ramosです。こちらは高音がきれいな歌手で、雰囲気も含めて、ザッフィには適任かもしれません。また、ジプシーのツィプラ役はKhatuna Mikaberidzeでした。こちらもMelba Ramos同様、良い味を出していました。

脇役ながら重要なポジションのカルネロ伯爵役は、Gerhard Ernstです。こちらは、観客からも大きな声援を受けていました。また、第2幕から登場するホモナイ伯爵役は、Sebastina HolecekでいSたが、こちらは演技、歌とも申し分なく、はまり役といっても良いでしょう。準主役の感あるジュパン役は、Lars Woldtでしたが、十分な声量に加えて、オペレッタ歌手に必要な演技力もあり、こちらも適役でしょう。

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May 21, 2006

フォルクスオパーのミュージカル

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ご多分に漏れず、最近ではフォルクスオパーもミュージカル上演が増えてきました。オペレッタファンとしては、複雑な気持ちですが、フォルクスオパーのミュージカルにはヒットしている出し物もあります。
その一つが、現地でも評判になっているJERRY HERMAN作の“ラ・カージュ・オ・フォール(LA CAGE AUX FOLLES)”です。先日、この公演を見る機会がありました。

舞台は、地中海に面した南フランスの港町サントロペにあるゲイキャバレー「ラ・カージュ・オ・フォール」です。お話の中心は、ゲイの問題なのですが、コミカルで、しかもテンポが良く、おしゃれに仕上がっています。

とくに男性ダンサーが、女性に扮して踊るカンカンをはじめとするダンスが見事で、これだけでも一見の価値あります。また、私は十分理解できませんでしたが、下ネタや世相を反映したアドリブのギャグが続出しているようで、観客席が大いに沸いていました(最近では、珍しく皆さん良く笑っていました)。

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May 18, 2006

ナンバープレートにご注目

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ちょっと、音楽関係のお話が続いて、音楽に興味のない方から、ひんしゅくを買っているようなので、軽い話題を「オマケ」でご紹介しましょう。

今日は、自動車のお話です。
日本でも最近は、自分の好きな番号のナンバープレートを選ぶことができるようになりました。しかし、数字だけの組み合わせなので、面白味に欠けますね(いわゆる語呂合わせにとどまりますから)。
その点、外国ではアルファベットを使うため、組み合わせによっては非常におもしろいナンバープレートがあります。

写真の「smart」はご覧の通り、ホテル・ザッハーの社用車?ですが、ナンバープレートが「SACHER2」となっています。ご存じに方も多いと思いますが、最初の一文字目は、登録している州を表しますから、このsmartは、ザルツブルク州の登録ということになります。しかし、ザルツブルク州の“S”を上手に使って、「SACHER」としたアイデアには、脱帽です。2となっているところを見ると、1がいるのでしょう。

それにしても、車体にはしっかり“HOTEL SACHER Wien”の文字が入っているのに、ザルツブルク州所属とはこれ如何に…まぁ、こういうところは、目をつぶりましょう。

関係のない話ですが、smartは、いわゆるミニカーですが、日本では150万円以上します。2シーターなので、1座席当たり、75万円以上と、普通乗用車よりもかなりお高いですね。

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May 15, 2006

フォルスクオパー2006/2007シーズン・プログラム発表

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ルドフル・ベルガー氏の辞任発表などがあり、気になっていたフォルクスオパーの来シーズン・プログラムが、先日発表されました。

概要をご紹介しましょう。まず、外国人演出家の登用が目立つようになりました。また、従来は同じ演目が連日上演されるケースがほとんどなかったのですが、来シーズンは、このようなケースが散見されるようになりました。この他、休演日も若干増えているように感じます。プログラムの種類は37演目と、こちらも若干少なくなっているような気がします。

○オペレッタ
まず、オペレッタですが、新演出は“伯爵令嬢マリッツァ”があります。前回のリニューアルで「大ひんしゅく」を買ってしまったカールマンの名作ですが、今回、再リニューアルの運びとなりました。注目されるのは、ブダペスト・オペレッタ劇場から演出家等(Miklós-Gábor、 Kerényi Bühneの名が上がっています)を招聘するということです。これは、ある意味、画期的なことであると同時に、従来以上にハンガリー色を前面に打ち出すことの意志であると思っています。また、主演クラスもハンガリーから、ゲストとして招聘するようです(現時点ではTünde Frankóの名が上がっています)。私としては、ヨーロッパのオペレッタ劇場が良い意味で、協力し、オペレッタを盛り上げてもらいたいものです。さて、プルミエは12月17日。オペレッタファンは行く以外考えられません!!

また、“こうもり”のリニューアルも予定されているようです。ハインツ・ツェドニクを中心に、出演者を一新しての上演が計画されています。こちらは、12月29日がプルミエとなるようです。さて、妙な演出にならなければ良いのですが…

もう一つ、変わった演目が登場します。クルト・ヴァイル作曲の“Der Kuhhandel”です。残念ながら、こちらの方は知識がないので、あんだんてさんのような専門家に助言をいただきたいところです。なお、ブレゲンツ音楽祭との共同制作がうたわれています。プルミエは2007年5月5日の予定です。日本在住者としては、プルミエの日にちが「くせ者」ですね。

この他、オペレッタで来シーズン、継続上演される演目は、“メリーウィドウ”(こちらは上演回数が異常に多い)、“ジプシー男爵”、“ルクセンブルク伯”、“ボッカッチョ”となっています。ちょっと寂しいですね。

○オペラ
オペラ関係では、日本の人気にあやかったわけではないのでしょうが、“ツゥーランドット”が登場します(プルミエは10月27日)。こちらも、海外から演出家を招聘してのプログラムになるようです。

この他では、新演出としては、“Freischütz”、“Die Spanische Stunde” 、“Die Kluge”、“Nachtlager in Granada”などが上がっています。ちょっと、変わった演目が多いような印象を持っていますが、皆様はいかがですか。

継続上演される演目としては、“ニュルンベルクのマイスタージンガー”、“フィガロの結婚”、“ヘンゼルとグレーテル”、“魔笛”、“カルメン”、“Der Evangelimann”などが上がっています。


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○ミュージカル
“An einem Abend: DIE SPANISCHE STUNDE/DIE KLUGE” (プルミエは3月31日)、“DIE KLUGE von Carl Orff”などが、新しく登場します。

この他、継続上演される演目としては、“サウンド・オブ・ミュージック” “ラ・カージュ・オ・フォール(LA CAGE AUX FOLLES)”などが上がっています。

○バレエ
バレエの新演目としては、“アンナ・カレーニナ”(11月27日がプルミエ)、“THEY WILL ROCK YOU”(3月4日がプルミエ)などがリリースされています(関心が弱いので、簡単ですみません)。

継続上演される演目としては、“Nicht nur Mozart”(確か、今シーズン、中村さんが出演したと思います)、“Tschaikowski Impressionen”などがあがっています。

予算の関係で、そうとう厳しい状況におかれている、フォルクスオパーですが、ベルガーさんもお辞めになる前に、何とか、「起死回生の一発」を打ち上げてもらいたいものです。

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May 08, 2006

オペレッタ番外編 ドレスデン・オペレッタ劇場(StaatsOperetteDRESDEN) その2

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さぁ、いよいよオペレッタの内容についてのご紹介です。
○現代劇“メリーウィドウ”
最初に、公演プログラムを見る限りでは、「かなり奇抜な演出らしい」という印象を受けました。というのは、写真がプログラムに掲載されていますが、登場人物が、皆「現代的な服装」なのです。最近のドイツオペラは、古典でも新演出では、スーツにワンピースといった姿で歌手が登場するケースが圧倒的に増えています(この前、日本のテレビで“ナクソス島のアリアドネ”を観ましたが、まるっきり雰囲気が異なり、最初は何のオペラかわかりませんでした)。この流れをくんでいるように感じます。

しかし、フォルクスオパーのように、中途半端な近代化よりは、ある意味、ドイツオペラの流行に乗り、完全な「現代劇」にしてしまったので、無理がない感じがしました。お話の中身が、時代を問わず通用する「男女の恋物語」なので、演出はそれなりに成功していると思います。「陽気な未亡人」というコンセプトは変わっていません。
さて、想定は、「今」ではなく、東西冷戦時代末期、旧東側の弱小国大使館でのお話という形式をとっています。そのため、出演者の服もスーツ姿にドレスになっています。さらに、党の政治将校や、旧ソ連風の軍服を着た軍人(オルガの旦那さん)、武器の密輸人(財政危機のため、軍人から核物質をヤミで買いに来た)、スパイなどが出てきて、ユーモアのセンスがあります(旧東ドイツを知っている人が見たら、これだけで、笑えます)。また、第1幕の「ハンナ登場」の場面では、ハンナが、シャネルの買い物袋をたくさん下げて登場し、これだけで、「パリの設定」、「ハンナがお金持ち」というのがすぐわかる「粋な演出」も行われていました。

舞台装置も、うらぶれた旧東側の大使館という雰囲気を出しており、最後まで、小物だけで舞台を作っていました。なお、後日鑑賞した“Can-Can”では、逆に当時の時代設定にこだわっていましたので、すべてが現代劇…という訳ではないようです。
ただし、舞台が狭い点はどうしようもなく、舞台の袖や花道を活用した演出を行っています。

見所の多い、第二幕ですが、「ヴァリアの歌」では、大使館内でのパーティーという設定(屋内)になっていました。舞台の広さなどから考えて、無理のない設定と言えるでしょう。また、「ヴァリアの歌」に合わせて、ハンナと同じ、赤いドレスを着たバレリーナが登場し、ダニロを誘惑するバレエを披露するという演出でした。

バレエに関しては、演出上、余り重視していないように感じました。当初、バレリーナの質が低いかのかと思ったのですが、後日、鑑賞した“Can-Can”では、見事なバレエやダンスを披露していましたので、演出上の問題だと思います。、この点に関しては、「踊り命」のブダペスト・オペレッタ劇場や、ワルツの本場、ウィーン・フォルクスオパーの演出に比べると、正直、物足りない感じがしました。これは、第三幕の「グリゼッティンの歌」でも同様でした。個人的には、オペレッタは、歌、お芝居、バレエ(ダンス)、が三位一体となって初めて、楽しい舞台になるだけに、この点だけはちょっと残念です。

さて、第二幕のお楽しみ、「女、女、女のマーチ」は、通常とは異なりニグシュを除くメンバー7名で実施されました。案の定、「花道」を上手に使い、見事なコーラスを披露してくれた。
第二幕、後半の山場となる「あずまや」のシーンですが、実は「あずまや」を「タンスの奥の隠し部屋」に置き換えた演出でした。舞台の広さや設定を考えると、ここに「あずまや」をもってくるのは無理があるので、逆に「タンスの奥の隠し部屋」の方が、ミステリアスで良いかもしれません。この「隠し部屋」は、何回か、場面転換や演出者の入れ替えで使っていました。ベラシェンヌとカミーュの歌がうまいので、この場面は大変盛り上がりました。

第三幕は通常、暗転で行われるケースが多いのですが、今回は、暗転なしで、マキシムに行こうとするダニロをハンナやゼータ、ニグシュが引き留めて、いきなり「グリゼッティンの歌」となりました。
「グリゼッティンの歌」では、ベラシェンヌはダンスをほとんど踊らず、歌に専念していましたが、歌がうまいだけに、観客を引きつけるものがありました。このタイミングで、今風の衣装を身につけたバレリーナが登場し、ダンスを披露しますが、「天国と地獄」プラス「カンカン」は行わず、「グリゼッティンの歌」一本で攻めるブダペスト・オペレッタ劇場スタイルでした。ただし、ブダペストの場合、このシーンの踊りは、最も盛り上がる場面なのですが、シュタットオペレッタ・ドレスデンでは、あっさりとしていて、ちょっと物足りなさを感じました。
フィナーレは、ほぼ定番の終わり方です。最後は、出演者全員で「女、女、女のマーチ」を合唱してお開きとなりました。

○演奏と歌手は予想以上
演奏ですが、オーケストラは少人数なのですが、予想以上に良い演奏をしていました。また、劇場が狭いため、迫力不足といった感じは受けませんでした。ただし、ワルツに関しては、独特の「こぶし」の部分は、フォルクスオパーにはかないません(当たり前の話ですが)。このあたりは、オペラでも共通することなので、やむを得ないでしょう。逆に言えば、「ワルツのこぶし」がウィーンの誇りということになります。今回は、“Can-Can”も見ましたが、こちらの演奏もリズム感あふれる見事なものでした。他の演目も聴いてみないと、実力を判断することはできませんが、劇場の規模を考えると、この水準は立派であると言えるでしょう。
一方歌手ですが、全般的に歌手の実力は高く、歌唱力には光るものがありました。ベラシェンヌ(Martina Haeger)やカミュ(Michael Nowak)の歌は見事でした。

ニグシュ(Wolfgang Amberger)は白衣を着た「トイレの番人」(しかし、ちゃんと大使の秘書としても活躍しています)として常時、登場していました。また、ゼータ男爵(Hilmar Meier)は演技力が高い、歌手でした。
主役のハンナ(Ingeborg Schöpf)も歌唱力はあるのですが、若干、高音域での迫力に欠ける感じがしまいSた。もう一人の主役、ダニロ(Christina Grygas)は粋なスーツ姿で登場しまいSたが、こちらは声量もあり、歌唱力は水準以上でしょう。

全般的な印象としては、歌のレベルは高く、演技力も一定水準以上だと感じました。これは、人選の方針だと思われます。ただし、舞台が狭いこともあり、合唱団の人数などを多くすることができず、気の毒な感じがした。実際、後半では、舞台の袖まで使っていました。

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○最後に
お客様の多くは、ドイツ人のようでしたが、全体的に乗りが悪い感じがしました。これは、ドイツ人気質なのでしょうかね。
一言で表現すると、トータルバランスを重視するウィーン・フォルクスオパー、「楽しさ第一」で娯楽の頂点を目指すブダペスト・オペレッタ劇場、風刺を効かせた演出と歌唱力で勝負するドレスデン・オペレッタ劇場といった感じでしょうか。

ただし、オペレッタは一公演しか見ていませんので、これだけで、同カンパニーの実量を決めることはできません。後日観た“Can-Can”では、同劇場は、舞台転換も含めて、全く違った一面を見せてくれました。
これだけは言えるのは、ウィンナ・オペレッタではない、「ドイツのオペレッタが存在する」ということでしょう。もう一つ興味があるのは、旧東ドイツ時代は、どのような演目を、どう演出していたか…ということです。25年前、ドレスデンを訪問していますが、当時は、ピリピリした雰囲気が町中に漂っており、共産圏らしい企画化された建物とともに、一見すると人間味が感じられない街でした。当時は、「東側の優等生」と言われた東ドイツですから、演出や演目にも、ある程度の制限があったことでしょう。

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今後も機会があれば、是非、ウィーンやブダペストで上演される機会の少ない演目を鑑賞してみたいものです(写真は同劇場のロビーに流れていた“ローマの謝肉祭”のPR画像です)。

なお、同劇場のWebサイトアドレスは、http://www.staatsoperette-dresden.de/ となっており、こちらからチケットの予約も可能です。

最後に、同劇場へ訪問するきかっけを作って頂いた「あんだんてさん」に深く感謝いたします。「あんだんてさん」のご紹介記事がなければ、恐らく、同劇場を訪問する機会はなかったと思います。

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May 07, 2006

オペレッタ番外編 ドレスデン・オペレッタ劇場(StaatsOperetteDRESDEN) その1

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現在、ヨーロッパの常設オペレッタ劇場は、ウィーン・フォルクスオパー、ブダペスト・オペレッタ劇場、そして、今回ご紹介するドレスデン・オペレッタ劇場の三劇場が主立った劇場です(この他にも、ウィーン郊外のバーデン歌劇場などもオペレッタを季節公演していますし、その他の国でも時々オペレッタを上演している劇場はありますが)。

以前、あんだんてさんがご自身のWebサイトで、その歴史と演目の妙をご紹介され、その記事を目にしてから、是非一度、観たいと思っていました。このカンパニーは、今のところ、来日公演も行っていないため、ドレスデンへ行くしかありません。今回、ついにドレスデン・オペレッタ詣でが実現しました。鑑賞したのは、他のカンパニーと比較が容易にできる“メリーウィドウ”です。
あんだんてさんのサイトhttp://www3.starcat.ne.jp/~nisak/dresden.html

○劇場の雰囲気など
あんだんてさんも、ご自身の記事に書かれているように、第二次世界大戦前は、市の中心部にオペレッタを上演する劇場があったようです。しかし、戦争末期の大空襲で、劇場は崩壊し、戦後、郊外のダンスホールを劇場に改装し、オペレッタ劇場として使用しています。そのため、中心部から公共交通機関(路面電車やバス)で、30分近くかかります。また、周辺は、いわゆる住宅地で、地域住民向けのスーパー以外の商業施設はほとんどありません。特にレストランなどの飲食店は、ありません。こんなところに、なぜ劇場が…という感じです。現在、市の中心部に戻す運動も行われているとのことでした。

そのため、劇場には本格的なレストラン(名前が「fledermaus」と言います。オペレッタファンにはたまりません)が併設されており、平日は開演前の17時から、終演後の23時まで営業しています。通常の公演は、19時30分開演、22時終演が原則のようですが、これは場所が遠いためだと思われます。
さて、劇場の内部は、オペラ劇場スタイルではなく、普通の四角い劇場です。雰囲気としては映画館のような感じでしょうか。また、かなり狭い印象を受けました(収容人数は、600名ほどのようです)。

当然、オーケストラピットも狭く、客席との間に「花道」を設けて、歌手が一周できる構造になっており、雰囲気は、ブダペスト・オペレッタ劇場に近い感じがします。また、舞台が狭いため、いわゆる緞帳はなく、舞台の途中に、アコーディオンカーテン(他の公演ではスクリーンを使う場合もあるようです)が設けられていました。全体的に劇場建設の経緯から、かなり質素な感じを受けました。
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二階席や個室はなく、完全な平戸間形式(後ろが高くなっている)方式です。通路は両側にしかないため、中の席に入るためには、座っている人に立ってもらう必要がある。また、クロークは客席下に半地下構造で設けられていました。劇場につきもののバーはしっかりと設けられており、オリジナルのシャンペンなどを販売しています。
公演プログラムも簡単なもので、1ユーロです(プログラムの内容によって値段が変わるようで、コール・ポーターのミュージカル“Can-Can”では1.5ユーロでした)。出演者リストも入っていますが、同公演の分、すべての歌手名が掲載されており、当日分は劇場内に掲出されるという、こちらもブダペスト・オペレッタ劇場スタイルでした。
市の中心部には、立派な歌劇場(ゼンパーオーパー)が君臨するだけに、何か「オペレッタは日陰者」といった感じがしてなりません(これは、東側当時に再建された関係かもしれません)。

なお、現在は、ご多分に漏れず、オペレッタとともにミュージカルも上演しています。ただ、比率が半々なのは、がんばっている方でしょう。

<その2>に続く…

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May 03, 2006

乗り物の話題

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今日は、ウィーンにまつわる乗り物の話題です。

○ウィーン路面電車博物館20周年
ウィーン市内を走っていた路面電車やバスを保存しているウィーン路面電車博物館が、今年20周年を迎えます。
(同博物館は1986年5月31日に開館したものです)。

それを記念して5月6日と7日の両日、フェストが開催されることになりました。何と、当日は入場無料です。また、南駅と路面電車博物館の間を臨時列車(9時~16時、30分間隔)が運行されることになっています。

平素、保存車両は車庫の中に格納されているため、表で見ることはできませんが、フェストの期間中は表に展示されるかもしれません。また、博物館内で各種の催し物が企画されているようです。

鉄道ファンにとっては、楽しみなイベントと言えるでしょう。

また、7日は恒例の「ウィーン・シティ・マラソン」が盛大に開催されます。ウィーンも初夏の行事が目白押し…と言ったところでしょうか。

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○産業技術博物館で航空特別展開催中
6月28日まで、産業技術博物館で「AIRWORLD」と銘打った航空特別展が開催されています。

会場の関係で実機はデハビランド・ダブという小型機だけしか展示されていません(それも翼を外したカットモデルです)。また、航空旅行をテーマにしているので、座席の変遷や機内食用食器、空港の模型など、飛行機そのものよりも、ちょっと変わったものが展示されています。そのため、航空ファンが訪問すると、ちょっと期待はずれかもしれません。

その中で、面白いのはオーストリア航空客室乗務員の歴代制服、カトリックの国らしくローマ法王がウィーン訪問時に使用した座席(機材はDC-9だと書いてありました)や搭乗整理券など(写真が、そのコーナーです)でしょうか。他の通常展示と合わせて、ご覧になれば、有意義な時間を過ごすことができると思います。

天気の悪いには、絶好でしょうか。


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May 02, 2006

今年も来ました シュパーゲルの季節

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5月のウィーン名物といえば、なんと言ってもシュパーゲルでしょう。いわゆる「ホワイトアスパラガス」というやつですね。

日本人が大好きな季節限定メニューで、レストランやカフェでも、シュパイゼカルテに仰々しく紹介されているケースもあります。

先日、フォルクスオパーでミュージカルを見た帰りに、近くのカフェに寄ったところ、シュパーゲルの文字が…
さっそくオーダーしました。写真は、そのときのお料理です。豪勢にも三本のシュパーゲルが乗っています。また、中央の一本が、太いですね。シュパーゲルは、茹でて食べるわけですが、ソースをかけて頂くのが一般的なようです。最もポピュラーなのがオランダソースですが、このときは、バターソースが付いてきました。また、シュパーゲルの上には、焼いたシンケンが乗っています。観劇の後にしては、ちょっと重い感じがしましたが、シュパーゲルそのものはさっぱりしているので、おいしく頂くことができました。

まさに「野菜の王様」という表現がぴったりですが、季節を感じる一品と言えるでしょう。最近では、需要が旺盛で、地元、オーストリア以外からも輸入されているとか…(写真は、露天に並んだ、おいしそうなシュパーゲルです)。
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また、この季節の団体旅行などでも、パンフレットに「シュパーゲルをいただきます」といった記述が見られるようになりました。ただ、食材のお値段がどうしても高いので、余りやすいところだと、「貧相なシュパーゲルとの出会い」になりますので、注意が必要です。
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May 01, 2006

2006メーデーこぼれ話

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日本でも5月1日はメーデーですが、祝日でもない上に、今年は前後をばっちり祝日に囲まれているため、おそらく盛り上がりに欠けていると思います。
こちら、ウィーンでは、三連休の最終日ながら、メーデーの行事が比較的盛大に行われています。とは、言っても動員をかける方も大変なようで、ブルグ劇場裏のSPÖ本部前は、仮設ビアホール状態になっているのは、昨年ご紹介したとおりです。

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今年のパレードですが、趣向を凝らした山車が見られるようになりました。写真のように路面電車型の山車も登場しています(車体は実物大のような感じです)。下回りはトラックのもののようですが、雰囲気は出ていますね。行き先が、ゾンダーファールト(臨時)となっているところも、ご愛敬です。

しかし、リンクを閉鎖してのパレードなのですが、その後、すぐに路面電車や自動車が走るため、パレードの終了直後から、清掃車が入って掃除を行っていました。これも「労働者」の皆さんですから、大変です。
さて、今年は、午後1時からプラターで、SPÖ主催のMai-Festが開催されました。たまたま予定がなかったので、ブラッと出かけてみました。
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北駅側の芝生広場がメイン会場で、仮設ステージが設けられ、ロックバンドが演奏を行っていました。また、フェストにはビアがつきものなので、ビアスタンドや軽食を提供する屋台などが軒を連ねていました。また、プラターの各所では、メーデーの更新に参加したブラスバンドの演奏も行われていました。2日ぶりに天気が回復したこともあり、多くの人が集まり、遊園地のにぎわいに加えて、盛大な行事になっていました。
深夜まで各種のプログラムが目白押しのようですが、支持を集めるのは、どこの国でも大変なようです。

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