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May 07, 2006

オペレッタ番外編 ドレスデン・オペレッタ劇場(StaatsOperetteDRESDEN) その1

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現在、ヨーロッパの常設オペレッタ劇場は、ウィーン・フォルクスオパー、ブダペスト・オペレッタ劇場、そして、今回ご紹介するドレスデン・オペレッタ劇場の三劇場が主立った劇場です(この他にも、ウィーン郊外のバーデン歌劇場などもオペレッタを季節公演していますし、その他の国でも時々オペレッタを上演している劇場はありますが)。

以前、あんだんてさんがご自身のWebサイトで、その歴史と演目の妙をご紹介され、その記事を目にしてから、是非一度、観たいと思っていました。このカンパニーは、今のところ、来日公演も行っていないため、ドレスデンへ行くしかありません。今回、ついにドレスデン・オペレッタ詣でが実現しました。鑑賞したのは、他のカンパニーと比較が容易にできる“メリーウィドウ”です。
あんだんてさんのサイトhttp://www3.starcat.ne.jp/~nisak/dresden.html

○劇場の雰囲気など
あんだんてさんも、ご自身の記事に書かれているように、第二次世界大戦前は、市の中心部にオペレッタを上演する劇場があったようです。しかし、戦争末期の大空襲で、劇場は崩壊し、戦後、郊外のダンスホールを劇場に改装し、オペレッタ劇場として使用しています。そのため、中心部から公共交通機関(路面電車やバス)で、30分近くかかります。また、周辺は、いわゆる住宅地で、地域住民向けのスーパー以外の商業施設はほとんどありません。特にレストランなどの飲食店は、ありません。こんなところに、なぜ劇場が…という感じです。現在、市の中心部に戻す運動も行われているとのことでした。

そのため、劇場には本格的なレストラン(名前が「fledermaus」と言います。オペレッタファンにはたまりません)が併設されており、平日は開演前の17時から、終演後の23時まで営業しています。通常の公演は、19時30分開演、22時終演が原則のようですが、これは場所が遠いためだと思われます。
さて、劇場の内部は、オペラ劇場スタイルではなく、普通の四角い劇場です。雰囲気としては映画館のような感じでしょうか。また、かなり狭い印象を受けました(収容人数は、600名ほどのようです)。

当然、オーケストラピットも狭く、客席との間に「花道」を設けて、歌手が一周できる構造になっており、雰囲気は、ブダペスト・オペレッタ劇場に近い感じがします。また、舞台が狭いため、いわゆる緞帳はなく、舞台の途中に、アコーディオンカーテン(他の公演ではスクリーンを使う場合もあるようです)が設けられていました。全体的に劇場建設の経緯から、かなり質素な感じを受けました。
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二階席や個室はなく、完全な平戸間形式(後ろが高くなっている)方式です。通路は両側にしかないため、中の席に入るためには、座っている人に立ってもらう必要がある。また、クロークは客席下に半地下構造で設けられていました。劇場につきもののバーはしっかりと設けられており、オリジナルのシャンペンなどを販売しています。
公演プログラムも簡単なもので、1ユーロです(プログラムの内容によって値段が変わるようで、コール・ポーターのミュージカル“Can-Can”では1.5ユーロでした)。出演者リストも入っていますが、同公演の分、すべての歌手名が掲載されており、当日分は劇場内に掲出されるという、こちらもブダペスト・オペレッタ劇場スタイルでした。
市の中心部には、立派な歌劇場(ゼンパーオーパー)が君臨するだけに、何か「オペレッタは日陰者」といった感じがしてなりません(これは、東側当時に再建された関係かもしれません)。

なお、現在は、ご多分に漏れず、オペレッタとともにミュージカルも上演しています。ただ、比率が半々なのは、がんばっている方でしょう。

<その2>に続く…

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