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August 24, 2006

オーストリアの空軍博物館

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今日も、オペレッタ関連の話題ではなくて、申し訳ありません。

戦後、1955年に発足したオーストリア空軍ですが、「誕生50周年」を記念して、空軍博物館(FLIEGERHORST)がオープンしました。2006年は5月30日から10月15日まで、月曜を除く毎日開館しています(9時~17時)。空軍の博物館なので、入場は無料です。さて、場所はシュタイヤマルク州のZELTWEGという場所です。S36号線沿いにあります(JUDENBURGの近くです)。

なぜ、こんな不便な場所にあるかと言うと、実はZELTWEGにはオーストリア空軍の基地があり、この格納庫を転用して博物館にしたためです(ハンガー8となっています)。ちなみにZELTWEGでは、2年に1回、大規模な航空ショーが開催されており、航空ファンにはなじみのある場所です(前回は2005年でした)。

空軍基地の中といっても、入り口は別になっており、ZELTWEGのスポーツセンターのような施設に隣接して、専用の入り口があります。現在は、目立つ看板が掲げられているので、注意するとすぐにわかります。
専用ゲートから入り、しばらく基地内(とは言っても通路は分離されている)を歩くと、目指す空軍博物館が見えてきます。
<以下、下に続きます>

屋外にもサーブ・ドラケン(かつてのオーストリア空軍の主力戦闘機)と、同じくサーブ91D(プロペラ練習機)が展示されています。

この博物館、注目されるのはサーブ・ドラケンの特別塗装機2機が、展示されていることです。この特別塗装機は、日本の航空雑誌にも紹介されたことがあり、その筋に方には、おなじみの機体です。この実機を見るだけでも、来る価値があるというのは、大げさですが…

ハンガー8には、中央にドラケンの特別塗装機が2機設置されており、それを取り囲む形で、様々な機材が展示されています。また、オーストリア空軍の案内係が常駐しており、展示品の説明をしてくれます。
戦後、ソ連とアメリカに分断されていた関係で、初期の練習機はソ連製とアメリカ製が混在していたようです。その後、中立体制で独立したこともあり、列強国からの航空機購入は控え、同じ中立国であるスェーデンのサーブ社製の機体が多く導入されました。

この博物館、ハンガーを転用しているため、いわゆる2階に回廊があります。そのため、上からも展示機を撮影することができます。とくに特殊な翼型のドラケンなどは、上から見た方が、印象深いものがあります。
展示してある固定翼機は、ヤコブレフYak-18、YAK-11、デハビランドDH-115バンパイヤ、フィアットG-46-4B、セスナL19、フーガCM170マジステール、ノースアメリカンLT-6Gテキサン、サーブJ-29F、サーブ91Dです。また、ヘリコプターとしては、ベルH-13H、アグスタ・ベルAB-204B、シュド・エストSE-3130などが展示されています。このほか、グライダーが天井からつり下げられていました。

格納庫の地上に展示してある航空機は、通路とは煉瓦で区切られており、展示エリアには白い砂利が敷き詰められています。この中は、立ち入り禁止になっています。また、その他の実物展示では、航空支援車両、レーダー施設、対空火器、消防車、救急車などです。また、2階にはかつて存在したオーストリア空軍アクロバットチーム(SILVERBIRDS、KARO AS)の記録や、写真偵察機器、制服、主要基地の概要などがパネルや模型で展示されています。
なお、エントランスにはオーストリアの航空産業を展示したコーナーもあります(主に航空部品を航空機メーカーに納品しているとのことでした)。

また、ミュージアムショップ(簡単なカフェを兼ねています)もあり、航空機の絵はがきやポスター、各種グッズなどを販売しています。また、オーストリアらしく、ノンアルコール飲料以外にも、ビア、ワインなどもしっかり販売しています(もちろん、ここで飲むため)。

日本ではなじみのない機体が多い上に、屋内展示のサーブ・ドラケンは、2機とも記念塗装機なので、日本の航空ファンには見応え十分です。惜しいのは、かつてのアクロチーム仕様機が、展示されていないことでしょう。やはり計画的に機材を収集していなかったため、保存漏れがあると思われます。

航空機(特に軍用機)に関心のない方は、わざわざお出かけになるほどの所ではありません。しかし、航空ファンの方には、一見の価値がある博物館だと言えましょう。

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