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November 13, 2006

お買い得なオペレッタDVD

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先日、2006年にメルビッシュで上演された“ルクセンブルク伯”のDVDをご紹介しましたが、「メルビッシュもの」には、実は「お買い得バージョンのDVD」があります。

今日、ご紹介するものが、この「お買い得バージョン」です。何と2005年上演の「メリーウィドウ」と、2004年上演の「伯爵令嬢マリッツァ」がセットになっています。
お値段ですが、私は2006年6月に、ケルントナーシュトラーセのEMI Austriaで購入した時は、56ユーロでした(意外と当たり前の店で買っていると思われるでしょうが)。

別に海賊版ではなく、ORF制作の正規DVDです。どうも、単純に一本ずつのDVDを2本組にしたもののようで、あらすじや出演者の書かれたブックレットも、別々になっています。

ありがたいことに映像方式は、両方ともNTSCで、かつリージョンフリーです(ドルビー5.0、サラウンド仕様です)。従って、日本国内で販売されているDVDプレーヤーや、レコーダーで普通に再生することができます。
ちなみに「メリーウィドウ」は150分、「伯爵令嬢マリッツァ」が158分となっています(DVDは、それぞれ1枚)。

本ブログをご覧になっていらっしゃる方はご存じかと思いますが、私は両公演とも現地で観ました。とくに「メリーウィドウ」については、フォルクスオパーが新演出になり、魅力が半減している今日、大変貴重な作品と言えるでしょう(本当は、昔のフォルクスオパー公演のDVDを発売して欲しいのですが)。「メリーウィドウ」の場合、第2幕で、盛り上がる「女・女・女のマーチ」など、大勢の歌手が登場する歌や踊りがあるので、メルビッシュ向きだと思います。もちろん、どこの劇場でも盛り上がる第3幕のカンカンは、「これでもか」というほど、サービス精神旺盛な舞台なので、楽しさ一杯です。ちなみに、ハンナはMargarita De Arellano、ダニロはMathias Hausmannが出演しているバージョンが集録されています(ゼータ男爵は、おなじみセラフィンさんですが、息子さんも脇役で出ています)。

一方、「マリッツァ」の方は、舞台上を汽車が走るという、メルビッシュらしい演出ではあります。しかし、演出そのものは、奇をてらっている訳ではなく、オーソドックスな内容となっています。ちなみに、マリッツアはDagmar Schellenberger、タシロにはNikolai Schukoffが出演しているバージョンが収録されています。

両公演ともNHK BS-2などで放送されましたが、やはりハイビジョン録画だけに、映像ソフトで見る方が画質、音質とも良いので、オペレッタファンにはお買い得でしょう。ただ、期間限定の「お買い得バージョン」だった可能性もあるので、今でも入手できるかどうかは、不明です。

なお、メルビッシュのオペレッタですが、ビデオをご覧になった方は、おわかりかと思いますが、何日かにわたって収録し、その内容を編集して、一本にまとめています。というのは、舞台上にカメラが上がる日があります。もちろん、有償の公演ですから、カメラマンも目立たないような服装をしていますが、それでも客席側から撮影するショットには写ってしまいます。
そこで、実際には全て録画しているようですが、客席側から撮影したショットでは、舞台上にカメラがない日の映像が使われています。そういう意味では、結構、気合いの入った収録であると言えるでしょう。

最近はオペラ公演のDVDは多くの種類が発売されるようになりましたが、オペレッタものは人気がないのか、低調なのが残念でなりません。

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Comments

「お買い得なオペレッタDVD」とおっしゃられても日本語のサブタイトル無しでは正直なところ私は二の足を踏みます。幸いメルビッシュ毎夏のオペレッタはタイムラグを我慢すればNHK・BSで必ず放映されますのでそれを録画しております。結構貯まりましたよ。
・・・で、CDの方ですが、ご承知の通りウイーンに行けばオペレッタは勿論、日本には絶対無い面白いものが色々あってつい財布の紐が緩みます。
今春入手したのは J.Strauss「Tausend und eine Nacht」ハイライト版。
有りそうで無いCDで、古い録音ですが演奏は素晴らしいです。
Kalman「Der Zigeunerprimas」全曲版~なんとOhio Light Opera(直訳なら軽歌劇、つまりオペレッタ)~演奏、録音共実にひどいものでした。オハイオの田舎野郎にカールマンが分かってたまるか!
それとAbraham「Meine Mama war aus Yokohama」、キャバレーソング集のようですがタイトルの物珍しさだけで買いました。その他あれこれ。
こんな話をしているときりがありません。
以前、私はCDの類はオーパンガッセ交差点の円形地下街にある広い店(名前は忘れました)で物色しておりました。シュトルツの指揮したオペレッタ等はこの店で纏め買いしたものです。ところがこの店のある一画はもうひとつ東側のケルントナーシュトラッセの同じような円形地下街に比べると人通りも少なく2~3年前ついに閉店してしまいました。近年はその近く(オペラ座の西側)にある Da Caruso をのぞくことが多くなりました。他の店のことは詳しく知りませんが、DoblingerやArcadiaよりはオペレッタの類が豊富なような気がします。今度 EMI Austria にも行って見ましょう。

Posted by: Unicorn(ユニコーン) | November 16, 2006 00:15

ユニコーンさん、コメント、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、字幕が入っていると、より楽しめますね。

さて、CDショップの情報、ありがとうございます。次回、訪問した折には、のぞいてみたいと思います。

EMI Austria は、さほど品揃えが豊富な訳ではありませんが、大手の中では、そろっている方かもしれません。オペラ座アーケードのアルカディアが、ほとんどオペレッタものを扱わなくなりましたので…

ところで、今シーズン、フォルクスオパーでは「Der Kuhhandel」という、あまりなじみのないオペレッタが上演されますね。

また、お立ち寄りいただければ幸いです。

Posted by: オペレッタにはまっている男 | November 16, 2006 08:05

貴ブログを見てArcadiaのサイトで探したのですが、Doppel DVDは扱っていないようで、Die Lustige Witweだけ購入しました。
カンカンは本当にサービス満点と言う感じですね。 ZürichオペラのDie Lustige Witweもなかなか捨てがたいところはありますが、Mörbischのように舞台が広いと迫力が違いますね。
なお、最後のクレジットでNHKがCo-productionと出てきますが、ジャケットなどにはORFしか書いてないのはどういうわけなのでしょうか?
ところで、もし、WienからMörbischに行こうとした場合、公演に合せたバス便かなにかあるのでしょうか? ご教示いただければ幸いです。

Posted by: Njegus | November 24, 2006 23:48

Njegusさん、コメント、ありがとうございます。

まず、NHKさんのことですが、私も関係者ではないので、詳しくは知りませんが、要は「製作協力」(技術協力)だからだと思います。
とくにハイビジョンになってからは、ORFだけでは対応できないので、実際、ハイビジョンカメラや中継車はNHKが技術協力しているようです。これは、ニューイヤーコンサートでも同じですよね。

さて、もう一点ですが、ウィーンからメルビッシュに行く場合、バス便の設定があるようです。私は利用したことがないのですが、実際、現地のパンフレットなどを見ると、旅行会社が主催しているようです。

ただし、メルビッシュの場合、終演が24時近くになりますので、実際、ウィーン到着すると2時頃になると思われます。
今度は、そこからお宿までのアクセスが、一苦労という感じでしょうか。手元の資料を調べて、追ってご紹介します。

Posted by: オペレッタにはまっている男 | November 25, 2006 12:15

ご質問があったウィーンからのメルビッシュまでの臨時バスですが、ウィーン市内18時発で設定されているようです。
ただし、来年もあるかどうかは、別途調べてみる必要があると思います。
Reiseburo Blaguss発のようです。料金は、16ユーロ程度です。
もちろん、入場料金は、別です。

なお、私が毎年、夏に訪れるザルツブルク州の田舎でも、旅行会社がメルビッシュツアーを発売しています。こちらは、1泊2日の旅行で、メルビッシュでオペレッタを鑑賞した後、現地に一泊して、翌日帰ってくるというものです。

あそこは、確かに団体さんも多いですね。

Posted by: オペレッタにはまっている男 | December 02, 2006 08:53

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