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May 08, 2007

“ランマムーアのルチア”にまつわるお話

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国立歌劇場の2006/2007シーズンで、注目される公演の一つが、エディタ・グルベローヴァがタイトルロールをつとめる“ランマムーアのルチア”です(この後、ある意味、注目されるドミンゴの出演や指揮もありますが、これは別)。

5月3日が初回で、何と相手役のエドガルドにはサバッティーニが登場しました。当たり前ですが、大人気でチケットは、すぐに売り切れたようです。

今回の“ランマムーアのルチア”ですが、国立歌劇場でグルベローヴァが主演するのは、2002/2003シーズン以来だと思います(当時は、ビオッティが指揮をしていました)。
指揮者ですが、最近、グルベローヴァ主演の場合、ハイダーが多いのですが、今回は、PaoloArrivabeniが振りました(国立歌劇場初登場のようです)。

この他の出演者ですが、エンリーコ役がVladimir Moroz、エドガルド役がGiuseppe Sabbatini(7日はKeith Ikaia-Purdy (^^;)でした)、アルトゥーロ役がMarian Talaba(7日はJohanDickie)、ライモンド役はIn-Sung sim、アリーサ役がSophie Marilley(3日が国立歌劇場、初登場のようです)、ノルマンノ役がCosmin Ifrimでした。
注目のグルベローヴァが登場するのは、第2場からとなります。ここは、ルチアとエドガルドが、二人で歌う唯一の場面なので、前半の見所でしょう。

国立歌劇場発行の月間予定表では、エドガルド役は、すべてサバッティーニでした。実は、7日、プログラムを十分確認せずに、見始めたのですが、2場でエドガルドとして出てきたのは、サバッティーニではないで、びっくり仰天してしまいました。

プログラムを見るとKeith Ikaia-Purdyという歌手で、一生懸命やっている姿は十二分に伝わってきましたが、グルベローヴァの相手としては力不足を感じました(歌以上に、雰囲気がしっくりこない感じがしました)。一方、

グルベローヴァは、2場から観客を魅了する仕上がりでした。さすが…
3日の、サバッティーニも出来は上々だと思いますが、如何せん、この手のオペラでは、テノールはソプラノ歌手の引き立て役といった感じになってしまいます(別に、これに腹を立てて帰った訳ではないでしょうが)。しかし、海外公演以外で、このような組み合わせは珍しので、チケットが完売だったのもわかります。

第4場は、ルチアとアルトゥーロの結婚式と、そこへエドガルドが乱入する場面ですが、この後、休憩となりました。第4場が、合唱団の出演も多く、前半の山場でしょうかね。

さて、7日は、4場に入る前、暗転中に指揮者のところに、係員がやってきて、なにやら話をしていました。ちょっと指揮者もとまどったような雰囲気でしたが、これが何だったのかは、不明です。一瞬、誰かが倒れたのかと思いましたが、4場の登場人物も通常どおりでした。

休憩後は、エドガルドがアルトゥーロに決闘を申し出る第5場から始まるのですが、何と3日の公演では、第5場が省略され、いきなり第6場、つまり「狂乱の場」になっていました。3日に観た時は、演出を変えたのかと思っていましたが、7日は、従来通り5場が入っており、何か特別の理由があったのかもしれません。唯一考えられるのは、「サバッティーニの都合」ですが、興味あるところである(実際、3日は「狂乱の場」が、15分早く終わりました)。

また、7日の5場では、アルトゥーロが部屋から出てきた際、舞台の段差に足を取られて、転びそうになるという「珍場面」がありました(転んだら、喜劇になってしまいます)。

さて、第6場、「狂乱の場」は、グルベローヴァの独壇場です。歌はもちろん、演技が、見事…。完全に「気が触れた女性」になりきっています。ここまで役に没入できる歌手は、確かに少ないと思います(実際に、「気が触れてしまったのではないか」と見間違うばかりでしたが、終わった後は普通に戻っていました)。

「狂乱の場」終了時の拍手がすごかったこと…久しぶりだが、やはりすごいものがあります。例によってフルートとの「掛け合いの場面」については、指揮者は何もせず、完全に二人に任せていたのが、印象的です。。
3日と7日を比べると、アルトゥーロ役のJohanDickieは、今ひとつといった感じでした。なお、ライモンド役のバリトンIn-Sung simは、安定感もあり、見事な歌いぶりでした。
この手の「プリマ・オペラ」は、どうしてもソプラノ歌手に注目が集まってしまうので、共演陣もやりにくいと思います。

さて、2007/2008シーズンでは、9月に“清教徒”、そして11月に“ノルマ”(ただし、コンサート形式での上演が決まったようです。がっかり)がグルベローヴァの出演で予定されています。

それにしても毎回のことですが、あのお歳で、この見事な歌いぶり、エディタ・グルベローヴァさんは、普通の歌手ではないことを再認識した次第です。だから「オペラも止められない」…

いつまでもお元気で、すばらしい歌声を披露してもらいたいものです。

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