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July 22, 2007

ユーロファイター 1番機が到着

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先週、オーストリア国防軍が発注していた次期主力戦闘機、ユーロファイター・タイフーン(Eurofighter Typhoon)の1号機がオーストリアに到着しました(ORFのニュースで放送していました)。

ユーロファイター・タイフーンは、NATO加盟国のうち、イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ(旧西ドイツ)の四カ国が共同で開発した戦闘機で、2002年夏から量産が開始されています。現在、イギリス、イタリア、スペイン、ドイツという開発国で導入が進められています。
色々な国への売り込みを図っていますが、NATO加盟国でも、導入する国が出てこないのが実状です。

さて、オーストリアでは、サーブ・ドラケンの代替用として、24機の導入が計画されました。ところが、2002年にシュタイヤマルク州を中心に発生した大洪水により、計画が2007年まで凍結され、かつ導入機数も18機に削減されました。さらに、最近入ったニュースによると、社民党主体の連立政権になったことから、もう一騒動持ち上がり、最終的には、15機の導入に落ち着いたようです(社民党はもっと削減するように提案していたようですが、国民党の抵抗で、この数字に落ち着いたとか…)

15機だと、日本の航空自衛隊を例にとれば、1飛行隊をやっと編成できる数です(定期点検などの予備機を想定するため、実戦に投入できる機数が少なくなるため)。最も、邀撃飛行隊が、この数で済んでしまうところが、オーストリアなのでしょうが。

また、ユーロファイター・タイフーンの導入には、色々な話がついて回ります。
一つは、スウェーデンが、同国のサーブ社が製造しているグリペンが不採用になった報復として、同国が運用していたサーブ・ドラケン(ただし、中古です)のメンテナンス費用を正規価格に変更したため、オーストリア側は、対抗策としてスイスからF-5Eをリースし、それと入れ替える形でドラケンを、2005年12月に退役させてしまいました(当初は、同じサーブ社製のグリペンが有力視されていました)。
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このほか、一時話題になったのが、導入にまつわる政治的疑惑です。こちらは、現地の新聞などでも、ずいぶん取り上げられていました。

なお、現在、パイロット 4 名と、地上要員 70 名が、同機の訓練を終えているそうです。
今まで、永世中立国ということで、NATOの主力機種は避けてきたオーストリアですが、今回、初めてイギリスやドイツと同じ機体を運用することになりました。
なお、実機の写真は、スペイン空軍のタイフーンですが、いずれ、オーストリア国内でも、このようなシーンを見ることができるでしょう。

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Comments

こんなニュースもありました。

http://blog.livedoor.jp/sekai_no_1/

Posted by: エルピョン | July 22, 2007 at 04:57 PM

エルピョンさん、情報、ありがとうございます。

実際、話題の国防大臣、ユーロファイター1号機の到着時に、基地にはご来場されたかったとORFのニュースでは報じておりました。

まぁ、やっぱり…という感じはしますね。

Posted by: オペレッタにはまっている男 | July 22, 2007 at 10:42 PM

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