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October 21, 2007

番外編 日本スペシャル 「やまこし ありがとう まつり」

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いつも音楽もの以外は、オーストリアの話題を中心にご照会していますが、今日は特別に日本の話題をお届けします。

当ブログを開設した年、中越地震が発生しました。実は、私の親しい方も、震源地に近い旧山古志村(現在は、市町村合併で長岡市の一部になっています)で、ご家族が被災しています。幸い、私の親しい方ご一家は人的な被害はありませんでしたが、ご自宅は、放棄せざるを得ない状況だったと聴きました。

それから3年、「熱しやすく冷めやすい」日本のマスコミでは、最近取り上げられることもなくなりましたが、復興は着実に進んでいるようです。先日、山古志地区の皆さんから、はがきが届きました。

「10月21日に、震災復興3年の感謝を込めた住民主催のお祭りを開きますので、お越し下さい」というご案内でした。幸い、仕事の谷間に当たったので、出かけてきました。

実は、山古志地区に行くのは今回が初めてです。親しい方から、何度か誘われたのですが、時間が取れず、行き損ねているうちに、震災が発生してしまったという訳です。

今回は「震災復興支援のお礼」という位置づけなので、山古志地区の各集落もサテライト会場となり、地元の皆さん、総出でおもてなしに当たったようです。

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山古志地区は、有名な魚沼地区の隣で、山間部ではありますが、美味しいお米(こしひかり)がとれます。当然、美味しいご飯と、地元のキノコや野菜でつくったお味噌汁が来場者に振る舞われました。私も頂きましたが、やっぱり新米は美味しいですね。

中央会場となったのは、山古志地区伝統の「闘牛場」です。闘牛と行っても、牛同士を競わせる行事で、実際には、相手の牛が傷つく前に戦いをやめるそうです。まぁ、「牛のお相撲」みたいなものでしょうかね。今回は、残念ながら闘牛のデモンストレーションはありませんでしたが、立派な体格の牛さんも「展示」されていました。私も初めて近くで見ましたが、優しい目をしているのが印象的でした。そういえば、今夏、オーストリアでも近くで牛を見ましたが、ずいぶん雰囲気が違っているような気がします。

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闘牛場では、各種のコンサートを中心としたイベントが終日、繰り広げられました。たまたま私が行ったときには、「NPO法人 日本の音楽芸術を創る会」に所属する日本人オペラ歌手による「ふるさとの歌、こころの歌」という野外コンサートを行っていました。

不特定多数の方が集まる会場なので、いわゆる昔から歌われている日本の唱歌が中心でしたが、自然が豊かなところで聴くアリアは、また格別ですね。

とくに、日本で大ヒットした「千の風になって」を聴いた時は、震災で亡くなった皆さんのことが頭をよぎり、思わず目頭が熱くなりました。

行政の拠点がある地区は復興が進んでいましたが、大規模な地殻変動で集落全体が移転を迫られた地域では、放棄した住宅が震災当時のまま、土に埋もれている光景を目にしました。現在、新しく造成した地区に集落の再建が進められていますが、今冬までに完成するか、心配になりました。
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というのは、山古志地区は新潟県でも有数の豪雪地帯です。実際にお住まいになっていた方にうかがったお話では、冬期は二階から出入りすることも多かったようです。それを裏付けるように旧村役場(現在の山古志支所)には、普通ではお目にかかれない雪上車が数台、配備されています。

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今日は、あいにく天気が良くなかったのですが、日本の原風景が残っている山古志地区を訪問して、気持ちを新たにした一日でした。

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山古志地区に戻って生活を再建される方、山古志地区での生活継続を断念し、市内に移住された方、いずれも大変だと思いますが、皆さんの幸せをお祈りいたします。

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