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October 22, 2007

消えたウィーン・フィルハーモニカ

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「消えたウィーン・フィルハーモニカ」といっても、「本物の楽団」の話ではありません。また、ミステリー小説の話でもありません。

一時期注目を集めたオーストリア航空の「ウィーン・フィルハーモニカ号」ですが、最近見かけないと思ったら、実は、退役して、他国に売却されていたことがわかりました。

オーストリア航空では、ルフトハンザ・ドイツ航空の支援を受けて再建を進めるに当たって、機材を従来のアメリカ系から、エアバス系に統一してきました。

その結果、従来のDC-9シリーズに代わって、A320シリーズ(A319、A321を含む)が投入されました。一方、長距離路線用機材としては、当初エアバスの2通路型としては最も小型のA310が選ばれました。アメリカ線、日本線に当初投入されたのも、このA310です。しかし、さすがに客席数が少なかったのか、すぐに一回り大きいA340シリーズにバトンタッチしています。オーストリア航空では、標準型のA340-212に加えて、ストレッチ型のA340-313Xを導入しましたが、この1機が特別塗装を施した「ウィーン・フィルハーモニカ号」(レジストレーション:OE-LAL)でした(その後、A340の兄弟にあたる双発機、A330も導入されています)。

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ところが、航空再編の関係で、ラウダ・エアーと統合した際、ボーイング系の機材がフリートに加わりました(ラウダ・エアーは、オーストリア航空への対抗心からか、ボーイング系が中心でした)。その中に、A340とライバル関係にあるB777がありました。B777は最新鋭機材だけあって、A340よりも燃費が良いらしく、ラウダ・エアーが発注していたB777-200ER(ER:extended range、長距離型の略称) 3機を引き継いだオーストリア航空では、同機を長距離国際線の主力にすることを決めたようです。さすがに3機では、運用に支障を来すため、自社で1機を追加発注しています。

B777-200ERがそろったのにともなって、従来の長距離国際線機材であったA340とA330は、いずれも売却されてしまった…という訳です。資料によると「ウィーン・フィルハーモニカ号」は、2007年8月6日にスイス・インターナショナル・エラーラインズ(Swiss International Air Lines)へ売却されています(新しいレジストレーションはHB-JML)。当初は、オーストリア航空の社名やロゴだけ消して、飛んでいたようですが、この9月に、正規のスイス・インターナショナル・エラーラインズに塗り替えられているようです。同機は1999年5月に導入されたので、8年弱の活躍ということになります。

ところで、現在、日本線にも就航しているB777-200ERですが、ビジネスクラス49席、エコノミークラスが258席となっています。私は乗ったことはないのですが、オーストリア航空のWebサイトを見ると、座席配置が横3-4-3となっており、同型機を使う日本のエアライン(ただし、国際線)に比べると1席多くなっています(日系のエアラインでは、B777の国際線仕様機は3-3-3が標準のようです)。たくさん、お客様を運んで、収益性の向上を図ろうという意図なのでしょうか。なお、下の写真はオーストリア航空のB777-200ERです(ラウダ・エアーから移籍した機材ですが)。

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個人的には、窓の下にグリーンのグラデーション・ラインが入った「古い塗装」のオーストリア航空A340は、なかなかスマートで好きだったのですがね。

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