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November 06, 2007

Hauptbanhof Wienができます

Hauptbahnhof_b

昨日、臨時の記事を入れたので、今日も新しい話題をお知らせします。11月最初のウィーン関連の記事は、ウィーン新中央駅建設の話題です。

ご存じのように現在、ウィーンには、長距離列車が発着する駅として、西駅、南駅などがあります。しかし、EUの拡大に伴って、旧東側との交流が盛んになってきているにもかかわらず、駅設備が古いままで、対応ができなくなっているようです(各駅とも行き止まり方式のため、旧西側からの直通運転が円滑に行うことができません)。
そこで、ついにÖBBでは、ウィーン市と協力して、新駅建設に踏み切りました。

その名は、Hauptbanhof Wien。つまり、ウィーン中央駅です。現在、CATが発着するミッテという駅がありますが、今度は本当の中央駅です。で、建設場所ですが、東西の直通を考慮して、南駅周辺を大規模再開発して「創る」ことになりました(正に造るではなく、創るという表現が適切な大工事です)。

ご存じのように西駅や南駅は、ヨーロッパに多い行き止まり式のプラットホームが並ぶ方式です。この方式の場合、駅に入った列車が折り返し、別の目的地に向かう場合、線路をふさいでしまうため、効率が悪くなります。そこで、西駅方面と南駅を結ぶ連絡線を設け、その途中に、列車が通過できるような形で新駅を造るようです。

実際に発表されているプランを見ると、現在の南駅の場所にできる訳ではなく南チロル広場(Südtirolerplatz、実はこの広場の名称は、実は「曰く付き」なのですが、それはまた、いずれ)付近から、大きくカーブを描く路線を敷いて、その途中にできるようです。また、車両基地は西駅寄りに設けられることになっています。とにかくウィーンとしては大規模な再開発事業になります。

Hauptbahnhof_e

なお、新中央駅が完成すると、従来、西駅に発着していたドイツ、スイス、イタリア方面の列車もすべて、こちらに移るようです。

まぁ、ベルベデーレ旧の近くに中央駅ができるので、場所としては最適化もしれません。

このほか、現在、北駅(プラターの最寄り駅)も大規模な改修工事中で、ウィーン市内の駅も大きな転機を迎えていると言えるでしょう。

南駅付近が選定された理由としては、ドイツ・スイス方面、チェコ・ポーランド・スロバキア方面、イタリア・スロベニア方面などの各方面へ列車を直通させるのに適切だったことが要因のようです。

新駅の建設にあわせて、付近の再開発も行われ、駅に併設したショッピングセンターをはじめ、ウィーンには似合わない高層ビルも建設されるようです(Bahnhofs-Cityと呼ばれています)。何となく、雰囲気としては、JR東日本の東京駅再開発に似ていますね(ただし、こちらは鉄道施設の改良は行われませんが)。

「21世紀の再開発」なので、緑地帯の整備や小・中学校や幼稚園、ショッピングセンター、オフィス、レストラン、レクリエーション施設などが設けられる他、8ヘクタールの敷地に5500戸の住宅が建設されるとか。なお、現在の車両基地周辺が大規模な公園になるようです。南駅のウィークポイントは、市内中心部のステファン・プラッツへ行く地下鉄が乗り入れていない点でしょう。その関係かもしれませんが、将来的に地下鉄U2が、新中央駅まで延長される予定になっているそうです。

Hauptbahnhof_c

工事は、2007年にSudtiroler Platzの改築と、Matzleinsdorf Nord周辺から工事が始まりました。その後、2010年に新駅を中心としたBahnhofs-City の建設が開始されます。

そして、新中央駅は2013年に開業する予定です。また、すべての工事は2015年に完了予定ですが、すべてにおいて「のんびり」しているお国柄なので、これだけの大規模な工事が、本当に8年間でできるかどうか、保証の限りではありません。

なお、新中央駅のリーフレットはhttp://www.oebb-immobilien.at/de/Projektentwicklung/Hauptbahnhof_Wien/index.jspで見ることができます。

これが、完成すると、街の雰囲気や人の流れもずいぶん変わることでしょう。

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