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December 01, 2007

フォルクスオパー満席の「快」

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今日は、私のホームグラウンドであるフォルクスオパーのお話です。

いつもは、チケット発売日当日でしたら、年末特別講演などを除けば、概ねどのカテゴリーでも席が予約できるフォルクスオパーですが、11月から12月にかけて、「ある公演」だけ、発売日当日に立ち見以外が全席売り切れという事態が発生しました。そこで、たまたま、満席だった公演を鑑賞する機会があったので、フォルクスオパー満席の「快」と題して、その模様をご紹介しましょう。本来ならば、「満席の怪」となる訳ですが、いつもガラガラみたいで失礼なので、「快挙」の意味を込めて「」としました。

今回、満席になっていたのは、おなじみの楽しいオペレッタ「伯爵令嬢マリッツア」数公演です。

普通、一般の団体だけで全席満席というのは考えられないので、何か「裏がある」と読んでいました。また、平日にもかかわらず、開演時間が18時、終演時間が21時と早くなっている点も気になりました(通常は19時開演、22時終演)。

当日、劇場へ到着すると、1時間前にもかかわらず、大型バスが2台も横付けされています。まずは「団体」が来ていることは間違いなさそうです。

近くのカフェも、満席です。で、お客様をよく見ると着飾ったご老人がほとんどです。

劇場に入ってみると、ご年配のお客様ばかり。しかも、個人と言うよりは、グループで来ているようです。また、老人ホームなどから来ているのでしょうか、ヘルパーさんも一緒に来ているグループも見受けられました。

また、ウィーン市の紋章が入ったチケットホルダーを持っている人を多数見かけたので、ウィーン市からのご招待なのかもしれません。つまり、「ウィーン市にお住まいのご老人を対象とした貸切公演」らしいのです。

さしずめ、ウィーン市からのクリスマスプレゼント…と言ったところでしょうか。さすが、ウィーン、「ウインナ・オペレッタにご招待」とは、粋なことをするものです。
開演時間と終演時間が繰り上がっているのも、ご年配のお客様に配慮したものなのでしょう。なお、ご招待の仕組みについては、もう少し調べてみましょう。

ご年配のお客様が多いため、突然の体調不良なので、ノーショーも多くなります。実際には、9割ほどの入りだったように見えました。で、立ち見席に陣取っていた「普通のお客様」なのですが、会場が暗くなると、スルーッと空いている席に移動し、ちゃっかり座っています。日本だったら、劇場係員が中にいるので、制止されますが、さすがフォルクスオパー、何のおとがめもなし。かなり前まで行っている人(カテゴリーⅢ)もいたのには、正直、驚きました。

という訳で、入場者の9割以上がウィーン人(しかもご年配の方)なので、反応が気になりましたが、いつもの「伯爵令嬢マリッツア」と同じように盛り上がっていました。

ところで、公演の方ですが、当日は、お芝居の出来が良く、役の気持ち(心理)を、かなり明確に、歌に反映させているという印象的を持ちました(そのため、あえてテンポやタイミングがずれている場面があったような…)。
今日の配役は、タイトル・ロールのマリッツア役がTünde Frankó(昨年のプルミエで歌った歌手、ブダペストからのゲスト)、相手役のタシロ役がMirjana Iroschでした。
Tünde Frankó、Mirjana Iroschとも歌とお芝居のバランスがとれていて、安定感のある演技でした。

リーサ役は、Andrea Bogner(プルミエのメンバー)が担当していました。彼女は、歌唱力と踊りのバランスがとれている歌役者さんです。シュテファン役は、昨シーズンのファーストクルーだったKároiy Pellerがつとめました。
さらに、ポプレスク侯爵役はSándorNémeth(私の大好きな歌手の一人)、ボツニア伯爵夫人役はMirjanaIrosch(出番は3幕の最後だけだが、存在感抜群です)、ペニチェク役はRudolf Wasserlof(こちらも、短い出演だが、観客の心を一気につかんでいた)が、担当していました。

なお、昨シーズン新演出になってから26回上演されているようなので、だいぶこなれてきています。ところで、第2幕の前半、マリッツァ邸でのキャバレーシーンでは、ジュパン役のKároiy Pellerだけがワイヤレス・マイクを使っています。これは、この場面で激しいダンスがあるためかもしれません。

しかし、日本では通常、貸し切り公演の場合、プログラムには掲載せず、かつ、一般発売は一切しないのですが、平気で一般発売(実際、売るチケットは立ち見席しかないのですが)しているところが、ウィーンらしいところでしょうかね。
ところで、事実上の貸し切り公演だったせいか、いつもは有料のクロークも無料でした(^^)/
この他、ご年配のお客様が多いため、化粧室の利用が多く、幕間の休憩時間にご用を済ませることができなかった方も多く、二幕が始まってから、結構、席に戻ってきた方も見られました。元々、フォルクスオパーは化粧室の数が少ないのが、「難点」なので、休憩時間くらい、伸ばしてあげればよかったのに…と思いました。

以前も「こうもり」のマチネがあって、珍しいので行ってみたら、学生さんの貸し切り公演(オペレッタ鑑賞の課外活動、いいねぇ)だったという経験もあります。

おまけ情報ですが、フォルクスオパー前の通り(路面電車が走っている通り)にも、電飾が行われるようになりました。青色LEDを使った印象的な電飾です。
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