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December 04, 2007

今シーズンの「こうもり」は…

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2008年のフォルクスオパー来日公演では、「こうもり」が4回上演されることが決まっています。そこで、ちょっと気が早いのですが、今シーズンの「仕上がり」が気になったので、観てきました。よく、「同じものばかり見て、飽きないね」と言われますが、観れば観るほど、奥が深いのがオペレッタやオペラなんですね。

さて、前回に同劇場で観たのは、2007年2月でしたから、10ヶ月ぶりということになります。まず、出演者は、前シーズンとは、がらりと変わっていました。まぁ、シーズンが変わったので、当たり前といえば、当たり前ですが…

そんな中で、光る存在だったのは、指揮を担当したルドルフ・ビーブルでしょう。

アイゼンシュタイン役がDietmanrKerschbaum、ロザリンデ役がEilsabethFlechl、アデーレ役がMartinaDorak、イーダ役がDanielSchmutzhard、オルロフスキー役がAndreaBöning、ファルケ役がDanielSchmutzhard、アルフレード役がJörgSchneider、フランク役がJosefLuftensteiner、フロッシュ役がGerhardErnst、ブリント役がGernotKrannerという陣容でした。

なお、このうち、DietmanrKerschbaum(アイゼンシュタイン)、JosefLuftensteiner(フランク)、MartinaDorak(ただし、配役はイーダの予定)の3名が、2008年の来日公演への参加が予定されています。

また、2007年2月と同じメンバーは、DanielSchmutzhard、JosefLuftensteiner、GerhardErnstの3名でした。まぁ、多大な出演者を抱えるところは、さすがフォルクスオパー…と行ったところでしょう。

例によって、指揮のルドルフ・ビーブルは、最初から最後まで、暗譜で指揮しており、安定感は抜群でした。ベテラン指揮者らしく、作品の本質をよく撮られていて、舞台との息のぴったり合っていました。慣れている公演内容とは言え、たいしたものです(日本公演では、レオポルド・ハーガーが指揮をつとめることになっています)。

歌手の皆さんも、それぞれ良い味を出していました。各歌手についての私的な感想ですが、アイゼンシュタイン役のThomasSigwaldは、「石頭なくせに女好き」というキャラクターを熱演していたが、もうちちょっとくだけた方が、役にぴったりだと思います(やや、真面目すぎる感じがしました。席が舞台から遠いと喜怒哀楽が十分伝わってきませんでした)。

ロザリンデ役のEdithLienbacherは、マダムとしての貫禄十分で、とにかくお芝居が見事です。一幕から、アイゼンシュタインを圧倒していました。鑑賞当日は、ちょっと席が後ろだったが、二幕で「ハンガリー貴族」に化けてからの「妖艶な姿」は、存在感は抜群です。

アデーレ役のMartinaDorakは、フォルクスオパーではおなじみの歌手で、演技が上手ですから、安心して見ていられる一人です。ただし、若干、声量が乏しいところが、残念なところでしょうか。

ファルケ役がDanielSchmutzhardは、一幕のアイゼンシュタインとの掛け合いではいい味を出していました。しかし、二幕のように大人数になると、存在感が薄くなってしまうのが、残念です(埋没してしまって、正直、どこにいるのか、よく探さないとわかりませんでした)。二幕では、時々、アイゼンシュタインと区別がつかなくなる場面があったので、役柄の個性を前面に出した方が良いのかもしれません。

二幕のキーマンであるオルロフスキー役のAndreaBöningは、前シーズンに担当したElisabethKulmanに比べると、個性が弱い感じがしました。ElisabethKulmanは、切れ味鋭い感じ(ちょっと怖いくらいの感じ)で、存在感を発揮していましたが、AndreaBöningは平凡な感じ(クセがなさ過ぎるのでしょうかね)で、二幕の冒頭で、アイゼンシュタインを圧倒するような雰囲気がありませんでした。ちょっと残念(^_^;)

さて、アルフレード役はJörgSchneiderでした。普通、アルフレードは「完全な脇役」なので、控えめに演じるケースが多いのですが、今回は、一幕と三幕で、抜群の存在感を発揮していました(体型も影響しているのかもしれません)。演技を、あえて大げさに行っていた点もプラスに働いているのでしょうか。

フランク役は、ごひいきの歌手の一人であるJosefLuftensteinerでした。前も感じたのですが、元々バリトン歌手なので、歌単独では他の歌手に比べるとハンデキャップがあります。ただし、演技力が高く、三幕の一人芝居で、その実力を十二分に発揮していました。フロッシュ役のGerhardErnstとの息もぴったりです。三幕は、地元のお客様から大受けだったので、例によってタイムリーなアドリブが連発されていたようです(ここは、歌で聴かせるよりも、お芝居で笑いの渦に巻き込むのが定番でしょう)。

来日公演まで、まだ時間がありますが、演出は、今回、鑑賞した公演のものが踏襲されるようです。そういう意味では、「安心してみることのできるウインナ・オペレッタ」に仕上がっていると感じました。しかし、毎回感じることは、ここまで見事なウインナ・オペレッタを上演できるフォルクスオパーが、何で、妙な演出で、かつチープな舞台装置のオペレッタを上演しているか…ということです。

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