« フォルクスオーパーの「オペラ舞踏会」(続き) | Main | Ruthilde Boeschさんの誕生会 »

January 10, 2008

幻のホイベルガー作「メリーウィドウ」

Img_1298_b

さて、今日は、「オペラ舞踏会」の作曲家ホイベルガーにまつわるお話です。

私もごく最近まで知らなかったのですが、「メリーウィドウ」の作曲を最初に依頼されたのは、「オペラ舞踏会」の作曲家、ホイベルガーだったそうです。

ちょうど「オペラ舞踏会」でオペレッタ作家として成功を収めていたホイベルガーに、台本作家のヴィクトル・レオンが「メリーウィドウ」の作曲を依頼しました。しかし、同じパリが舞台とは言え、「メリーウィドウ」の方は、バルカンの要素が強いため、ホイベルガーの筆が進まなかったとか…(ホイベルガーは、グラーツ生まれのオーストリア人です)。

実際、「オペラ舞踏会」を観ると、曲の多くがメロディーラインのきれいなワルツになっているので、「お馬鹿な騎兵さん」のようなリズムを持った曲を創り出すのは難しかったと思います。実際、ホイベルガー自身もできあがった曲に納得できず、当然、依頼主も失望し、レハールに白羽の矢がたったというエピソードがあるようです。つまり、レハールは代役だった訳ですね。

依頼主のレオンが妥協せず、代わりの作曲家を捜した結果、名作「メリーウィドウ」が誕生した訳ですが、もし、このままホイベルガーの作曲で上演していたら、どうなっていたでしょうか。

もしかしたら、今頃は上演されることもない「幻のオペレッタ」になっていたかもしれません。作曲家の交代が名作を生んだというのも皮肉なものです。

|

« フォルクスオーパーの「オペラ舞踏会」(続き) | Main | Ruthilde Boeschさんの誕生会 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« フォルクスオーパーの「オペラ舞踏会」(続き) | Main | Ruthilde Boeschさんの誕生会 »