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March 11, 2008

謎のオペレッタDVD

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今日は、音楽ソフトの話題です。

最近では、オペラのDVDは多数発売されるようになりました。しかし、オペレッタもののDVDとなると、種類は限られます。

代表的なところでは、ご存じメルビッシュ・シリーズがありますね。最近ではハイビジョン撮影なので、画質もよく、野外オペレッタらしい壮大な舞台を余すところなく再現されています。ただし、難点は野外オペレッタであるため、通常のオペレッタとは、趣が異なるという点でしょうか(もちろん、野外オペレッタならではの良さもあるのですが…)。

もう一つは、ユニテルのオペレッタ・シリーズでしょうか。何と言っても「オペラ舞踏会」のように現在ではCDすら見あたらないオペレッタがリリースされている点は、注目に値します。唯一の難点は、一部を除き、「オペレッタ映画である」ということでしょうか。

何しろ「映画」ですから、舞台とは大違いです。また、映画化するに当たってシナリオもかなり手が入っているため、オリジナルとは違う展開になっているものもあります。最も、「オペレッタ映画」として見えれば、よくできているものも多く、楽しめる一品です。

その他、本物の舞台を撮影した映像作品は「こうもり」「メリーウィドウ」くらいしかありません。

さて、前置きが長くなりましたが、先日、ウィーン在住のYさんから“今、○○でCDやDVDのバーゲンをやっているので、立ち寄ったら、Feriさんの好きそうなオペレッタDVDも並んでいたよ”という情報を頂きました。お店自身は私も知っていたのですが、最近、立ち寄っていなかったので、気づきませんでした。

さっそくなので、立ち寄ってみました。オペラのDVDは豊富ですが、オペレッタとなると本当に少ないですね。また、ケルントナーシュトラーセのEMIなどと比べて店内が狭い上に、商品の整理方法も完全ではないため、探すのも根気がいります(その分、店員さんものんびりしていて、別に声を掛けてきません)。

その中で、目に飛び込んできたのが「DER GARF VON LUXEMBURG」のタイトル、そうレハールの名作「ルクセンブルク伯」です。本作品は、メルビッシュ版、ユニテル版はありますが、それ以外は見たことがありません。手に取ってみると、何とびっくりTHEATER an der Wienで2005年6月に上演された作品のライブ録画でした。コードフリーで、かつ映像方式がNTSCだったので、さっそく手に入れました(ちなみにお値段は36.9ユーロでした)。なお、発売元はCPOという知らないブランドです。

主な出演者ですが、ルクセンブルク伯こと、ルネー・グラーフ役はBO SKOVHUS、アンゲリカ役はJULIANE BASE、ルネーの親友であるマンフレッド役はRAINER TROST、その彼女であるジュリー役はGABRIELA BONE、ロシア領事バジール役はANDREAS CONRAD、バジールの妻アナスタシア役はEVA MARIA MAROLDという面々です。なお、演奏はウィーン放送管弦楽団、指揮はフォルクスオーパーで活躍中のAlfred Eschwéでした(客演なのでしょうかね)。

全体的に見ると、こちら方がフォルクスオーパーよりも歌手がよい感じがします。ただし、バジール役はフォルクスオーパー版のHeinzZednikの方が良かったのは、言うまでもありません(当たり前か)。

さて、再生してびっくり仰天。何と、演出は,今年の10月にフォルクスオーパーで行われた「ルクセンブルク伯」とほぼ一緒だったのです。しかも、衣装、舞台装置も瓜二つ

例えば、一幕でバジールのお付きが、冷蔵庫に隠れるシーン、ルネーとアンゲリカがシャワーカーテン越しに指輪を交換するシーンなどが、しっかり入っています。また、二幕のスタートはアポロ劇場ロビーでのアンゲリカが歌う場面です。そして、二幕を半分に割る演出や回り舞台を上手につかう展開もそっくりです。三幕への転換場面でアナスタシアが乗っているインパクトのある三輪自動車(タクシー)も、しっかり登場します。

それもそのはずです。フォルクスオーパーのプログラムで確認したところ、演出、舞台装置、コスチューム、ライティングは全て、2005年10月のフォルクスオーパーでのプルミエ・スタッフと一緒だったのです。こんなことがあるんですねぇ。ただし、Feriが最後にフォルクスオーパーで「ルクセンブルク伯」を見たのは、2005年10月なので、記憶がはっきりしない箇所もあり、このビデオと全く同じと言い切れません…ビデオでアップが多いこともあり、こちらの方が、ちょっとお色気ムードが強いような気もしましたが…

さて、フォルクスオーパーで「ルクセンブルク伯」のプルミエが行われたのは、2005年10月なので、その半年前の上演された「謎の公演」。

そこで、さらにフォルクスオーパーのプログラムをよく見ると「Festival KlangBogen Wien 2005との共同制作」の注釈が…実際、映像のエンドロールには、今は見られなくなってしまったVをモチーフとした「古いフォルクスオーパーのロゴ」が登場します。

つまり、このDVDに収録されている「ルクセンブルク伯」こそが、フォルクスオーパー版のオリジナル(元)だと言うことになります。ですから、本家を差し置いてDVD化されたのでしょう。

さて、このDVDですが、映像のクオリティは非常に高く、映像演出でも過度なアップも少なく舞台の雰囲気をよく伝えてくれます(ただし、カット割りは最近流行の短いものですが…)。

また、カメラ配置の関係からか、舞台全景は斜め上から見下ろしたカットが多いのが特徴です。このほか、普通省略されることが多いカーテンコールの部分がていねいに収録されている点も、好感が持てます。フォルクスオーパーで実際の公演をご覧になった方にも、見るチャンスを逸してしまった方にも、最高の一本と言えます。

せっかくなので、「謎のレーベルCPO」が、どのようなソフトを販売しているか興味があって調べたところ、意外と「オペレッタもの」のソフトを出していることがわかりました

レハールでは、「ウィーンの婦人たち」(Wiener Frauen)、「針金細工師」(Der Rastelbinder)、「微笑みの国」、「Der Sterngucker」、「エヴァ」、「Der Sterngucker 」「春」(Frühling)、「美しきかなこの世界」(Schön ist die Welt)、「ジプシーの恋」、また、カールマンの「ジプシーの大僧正」(Der Zigeunerprimas)オスカー・シュトラウスの「Die Perlen der Cleopatra」、スッペの「美しきガラテア」、「ファティニッツア」(Fatinitza)など、今まで、あまり店頭で見かけなかったオペレッタ・ファンが喜びそうなラインナップです(Feriも聴いたことがないオペレッタの方が大多数です)。ただ、映像作品は、今のところ、この「ルクセンブルク伯」だけのようです。

以下のサイトで、同社のラインナップを確認できますので、興味のある方はどうぞ。通信販売もやっているようです。

http://www.jpc.de/jpcng/cpo/theme/-/tname/cposhop_home

しかし、Yさんから一言かからなかったら、別段欲しいソフトがなかったので、このお店には足を運ばなかったかもしれません。持つべきものは、お友達ですね

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