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March 31, 2008

ここまでやるか トゥーランドット

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まず、80000ヒット、ありがとうございます 実は、月末にサーバ側のトラブルからアクセス記録が、一部消失してしまいました。その結果、一時、8万を超えていたアクセス数が、減少しております

当ブログは、リードオンリーのお客さまが多いのですが、本当にありがとうございます。今後もオペレッタやオペラなどの音楽に限らず、地元にお住まいの方も見落とされているようなディープなネタ(要するに堂でもいい話)をご紹介したいと思っております

プッチーニのオペラ「トゥーランドット」は、トリノオリンピックの女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川選手が、曲の一部を使ったことで一躍有名になりましたね

さて、フォルクスオーパーでは2006/2007シーズンに、この「トゥーランドット」が新演出で上演されるようになりました。

奇抜な演出と衣装で注目されているオペラなので、Feriも一度観てみたいと思っていました。今回、やっと日程の都合がつき、観る機会を得ることができました。

一言で言えば「度肝を抜かれるオペラ」でした 

まず、当日のキャストですが、指揮はLeopold Hager、トゥーランドット役にRacael Tovey、ティムールの息子・カラフ王子役にMario Zhang、タタールの元国王・ティムール役にSorin Coliban、ティムールの付き人リュウ役にMelba Ramos(この歌手は2006年のプルミエにも出ています)、そして中国皇帝役にPeter Minich(よく引っ張り出しましたね)、役人のピン役はEnrico Marrucci、パン役はChristian Drescher、ポン役はAdrian Caveが務めました。

ご存じの方も多いと思いますが、「トゥーランドット」はオーケストラの人数が多いのが特徴ですが、フォルクスオーパーのオーケストラピットがギュウギュウ詰めのようになっていたのに驚きました 

そして、何よりも驚いたのは、演出とコスチュームです。出演者は全員、虫の格好をしているのです。カブトムシ風、コガネムシ風、クワガタ風、蛾風(本当は蝶なのかもしれませんが)などなど、結構、凝った造りをしています。ふと観ている途中、何となく、日本のテレビで放映されている「戦隊もの」や「仮面ライダー」を思いだしてしまいました。「仮面ライダー」の悪役である「ショッカーの手下」みたいなコスチュームの人もたくさん出てきます。また、舞台を暗くして照明で変化をつけるため、コスチュームの多くには電飾が組み込まれていました。さらに、コスチュームだけではなく、出演者のほとんどが特殊メイクをしているため、合唱団やバレエ団などは、いったい誰が誰だかまったくわかりません

タイトルロールのトゥーランドットも、はじめは誰がトゥーランドットかわかりませんでした。名優Peter Minichが演じた皇帝も、ものすごく派手な仕掛けで登場します(これだけは、説明ではイメージがつかないと思います。金色のピラミッド状コスチュームとだけ言っておきましょう)。

演出も、中国を舞台にしているのですが、このようなコスチュームをまとっているため、ファンタジックな国籍不明オペラになっていました。

反面、驚いたのはソリストの水準が高いことです。正直、フォルクスオーパーのオペラで、ここまで声量のある歌手をそろえた公演は、あまり観たことがありません。とくに三幕で「誰も寝てはならぬ」を歌うカラフ王子役のMario Zhangは、二幕以降、見事な歌いぶりでした。一方、トゥーランドット役のRacael Toveyも声量があり、オーケストラと渡り合っていました(ただし、声量がある分、体格もお見事でしたが…また、この堂々たる王女にカラフが惚れるかなぁ…という突っ込みもなし)。また、三幕でカラフを愛しているため、王子の名前を明かすくらいならと自殺してしまうリュウ役のMelba Ramosも、死ぬ直前に歌うアリアは見事でした。

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コーラスも含めて歌と演奏が見事であるため、奇抜なコスチュームを多用した珍演出も、何となく許せてしまう…そんなオペラです。普通、イタリアオペラの場合、オーソドックスな演出が多いので、それを期待して見に来ると、その落差に、途中で帰りたくなってしまうかもしれません。そのため、オペラ初心者の方には、ちょっと刺激が強すぎるかもしれません。皆さん、真面目に全力でやっているにに、コスチュームがコミックの世界…このミスマッチが、魅力なオペラと言っても良いかもしれません 

なお、ご覧になる際には、どなたかとご一緒に行かれることをお勧めします。終演後、間違いなく2時間は、この話題で話が途切れることはありません

実は、Feriが観た時は、開演前に歌手に関するちょっとしたトラブルがあったのですが、歌手の名誉のために、ここでは触れないことにしましょう 

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Comments

Feriさんはじめまして!

現地に行っても役にたつ情報が満載でいつも楽しく読ませて頂いております。

3月中旬に2年半ぶりに復活祭真最中のウィーンに行ってきました。

このトウーランドット、3月23日に私も観ました。
演出とコスチューム、ほんとに奇抜でしたね。
あらすじもひととおり読み中国風の舞台を想像していたので
ビックリしてしまいました。
Feriさんのルポを読み、このオペラの情景がリアルに伝わって来たので嬉しくなってしまいました。


でも、Feriさんが言われているように、歌と演奏が見事なので、奇抜なコスチュームも許せてしまうというのが、とてもよくわかる舞台で、楽しませてもらいました。
今度はオーソドックスなものを観てみたいと思います。


これからも、ウィーンの話題、オペラやオペレッタの
現地ルポを楽しみにしています。


Posted by: sommer | April 04, 2008 23:05

sommerさま

コメントありがとうございます。「トゥーランドット」…確かに奇抜な演出ですよね。
ちなみに国立歌劇場の方は、普通の演出なようです。

もし、機会がありましたら「微笑みの国」もご覧ください。こちらは、チャイナムード満点です 

Posted by: Feri | April 05, 2008 06:48

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