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March 28, 2008

「ナクソス島のアリアドネ」再見

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今日もオペラの話題です。

リヒャルト・シュトラウス作のオペラ「ナクソス島のアリアドネ」は、プロローグと劇中オペラ(これが、本来の「ナクソス島のアリアドネ」ですが)から成る、ちょっと変わったオペラですね。

実は、3月下旬、国立歌劇場で「ナクソス島のアリアドネ」公演が行われたのですが、プログラム発表当初、ガランチャが出演者にラインナップされていたこともあり、是非観たいと思っていました。が、チケット発売前になって、ガランチャは出演取り消し。ガーン

航空券の手配は終わっているし…という訳で、目玉が消えちゃった「ナクソス島のアリアドネ」ですが、観てきました

ところで、この演目にまつわるエピソードとしては、かつてカールベームが健在だった頃(当然、ご本人が指揮をしたわけですが)、グルベローヴァのツェルビネッタを聴いて、“シュトラウスに聴かせたかった”という言ったという話があります。ベームはリヒャルト・シュトラウスのお弟子さんですから、よほど、すばらしかったのでしょう

という訳で、Feriが観た公演の出演者ですが、指揮はフリードリッヒ・ハイダー、執事役がHans Peter Kammerer、音楽教師役がMicael Volle、作曲家役がMicaela Selinger、アリアドネ役がAdrianne Pieczonka、バッカス役がLance Ryan、ツェルビネッタ役がDiana Damrau、道化師ハルレキン役がAdrian Eröd、トルファルディン役がWolfgang Bankl、スカラムッチョ役がPeter Jelosits、ブリゲッラ役がAlexander Kaimbacherといった面々でした。

ご存じの方も多いと思いますが、「ナクソス島のアリアドネ」は、カンマ-・オペラに近いのでオーケストラが小編成です。また、「プロローグ」が劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」上演までのいきさつ、劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」という二部構成ですね。

実は、Feriは2005年12月にグルベローヴァがツェルビネッタを演じたときに国立歌劇場で観ています。今回で、上演回数140回を越えるので、当然、演出、舞台装置、衣装も同じです。あのときの「強烈な印象」を引きずらないように心がけたのですが、やはり劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」で聴かせどころである「偉大なる状王様」のアリアは、無意識のうちに比べてしまいました

確かに、Diana Damrauはかわいらしい感じで、役にぴったりなのですが、純粋にアリアに耳を傾けると、実力差は如何ともしがたいものがあります。特に声量の調整、高音への自然な移行、高音の伸び、コロラトゥーラの技法などは、明らかに差があります(当たり前ですが)。改めて、グルベローヴァの偉大さを実感してしまいました。

ちなみにDiana Damrauは、2007年1月、国立歌劇場で上演された「こうもり」でアデーレ役を演じていました。このときの印象でもツェルビネッタは、厳しそうだと思ったのですが、残念ながら、当たってしまいました。

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せめて、ガランチャが出ていれば、印象もずいぶん変わったと思うのですが…

なお、意外と良かったのが、プロローグだけに出てくる作曲家役のMicaela Selingerです。なかなかの熱演でしたね。

2008/2009シーズンのプログラムはまだ公開されていませんが、非公式な情報では、国立歌劇場で9月に、グルベローヴァがツェルビネッタを演じるようです

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