「ナクソス島のアリアドネ」再見
ところで、この演目にまつわるエピソードとしては、かつてカールベームが健在だった頃(当然、ご本人が指揮をしたわけですが)、グルベローヴァのツェルビネッタを聴いて、“シュトラウスに聴かせたかった”という言ったという話があります。ベームはリヒャルト・シュトラウスのお弟子さんですから、よほど、すばらしかったのでしょう![]()
という訳で、Feriが観た公演の出演者ですが、指揮はフリードリッヒ・ハイダー、執事役がHans Peter Kammerer、音楽教師役がMicael Volle、作曲家役がMicaela Selinger、アリアドネ役がAdrianne Pieczonka、バッカス役がLance Ryan、ツェルビネッタ役がDiana Damrau、道化師ハルレキン役がAdrian Eröd、トルファルディン役がWolfgang Bankl、スカラムッチョ役がPeter Jelosits、ブリゲッラ役がAlexander Kaimbacherといった面々でした。
ご存じの方も多いと思いますが、「ナクソス島のアリアドネ」は、カンマ-・オペラに近いのでオーケストラが小編成です。また、「プロローグ」が劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」上演までのいきさつ、劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」という二部構成ですね。
実は、Feriは2005年12月にグルベローヴァがツェルビネッタを演じたときに国立歌劇場で観ています。今回で、上演回数140回を越えるので、当然、演出、舞台装置、衣装も同じです。あのときの「強烈な印象」を引きずらないように心がけたのですが、やはり劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」で聴かせどころである「偉大なる状王様」のアリアは、無意識のうちに比べてしまいました![]()
確かに、Diana Damrauはかわいらしい感じで、役にぴったりなのですが、純粋にアリアに耳を傾けると、実力差は如何ともしがたいものがあります。特に声量の調整、高音への自然な移行、高音の伸び、コロラトゥーラの技法などは、明らかに差があります(当たり前ですが)。改めて、グルベローヴァの偉大さを実感してしまいました。
ちなみにDiana Damrauは、2007年1月、国立歌劇場で上演された「こうもり」でアデーレ役を演じていました。このときの印象でもツェルビネッタは、厳しそうだと思ったのですが、残念ながら、当たってしまいました。
せめて、ガランチャが出ていれば、印象もずいぶん変わったと思うのですが…
なお、意外と良かったのが、プロローグだけに出てくる作曲家役のMicaela Selingerです。なかなかの熱演でしたね。
2008/2009シーズンのプログラムはまだ公開されていませんが、非公式な情報では、国立歌劇場で9月に、グルベローヴァがツェルビネッタを演じるようです![]()




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