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April 14, 2008

インターネット事情、四方山話

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今日は、インターネット環境のお話です。今でこそ、ウィーンにいるときでも、宿泊先からインターネットに接続するのは簡単になりました。また、市内にはネット・カフェも多数ありますから、パソコンを持って行かなくてもWebメール等で連絡をとることもできるようになりました。

しかし、私が、今から10年ほど前、初めてオーストリアにパーソナルコンピュータを持っていった時は、メールの送受信も本当に一苦労でした。

まず、高速インターネット回線などは、事実上、存在しませんでした。では、どうするか。通常の 電話回線を使って通信をすることになります。Feriは、当時からThinkPadを使っていますが、同機のモデムは国際規格で、当然、オーストリアにも対応しています。通常、ホテルでは電話機につながっている電話線を一時的に外して、パーソナルコンピュータのモデムに接続して、メールの送受信を行っていました。現在でも、メールの送受信などの場合には、通信コストが安い、この方式を使うこともあります。

ただし、唯一注意が必要なのは、電話回線の極性が違っていることがある点です。接続が反対でつながらない程度でしたら、まだ良いのですが、逆に電流が流れてモデムを破壊…ということも稀にあるそうです。
幸い、Feriはモデムを壊したことはありませんが

しかし、10年前は、簡単に通信できない方が「普通」でした。

当時、オーストリアの田舎に宿泊した際、通信しようと思って準備を始めたところ、びっくりしたことがあります。

まず、電話回線がデジタルではなく、 アナログだったのです。ご存じのようにデジタルの場合は、プッシュボタンを押すと“ピッ・ポッ・パッ”という音がします。一方、アナログの場合は、電話機はプッシュ式でも、“ジーッ、ジーッ”といった音がします。最も、当時の日本でも、まだアナログ回線のところも多かったので、さほど驚きませんでしたが、パーソナルコンピュータを使った通信にはちょっとしたコツがいりました。ホテルの場合、外線へはゼロ発信(もしくは9発信)なので、外線にうまくつながらないことが、多々ありましたね。

もう一つ。電話線が外れない仕様になっている場合もありました。電話線が外れないと、残念ながら、直接モデムに接続することはできません。

こんな時に大活躍するのが、原始的な機器、音響カプラと呼ばれる装置です。最近の皆さんは見たことがないかもしれませんが、受話器状の機器で、これを電話機の受話器に重ねて、音で通信を行うというものです。モデムよりもさらに通信速度は下がりますが、モデムの仕様が合わない場合や、電話線が外れない場合、電話回線との相性が合わない場合などでも確実に接続できる「最終兵器」です 。ただし、通信速度が遅いため、添付ファイルなどは論外で、 テキストメールが中心になります。

写真は、1999年の夏にザルツブルク州の田舎にある某ホテルで、実際に通信している時の状況です。しかし、この音響カプラのお陰で、ずいぶん助かったこともあります。

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当時、パソコンのダイヤラーでは、どうしてもアクセスポイントにつながらないことがありました 。この時、閃いたのが、“手動(つまり、電話機本体のダイアルを使って)でアクセスポイントに電話をかけ、接続音が聞こえたタイミングで、音響カプラを取り付けたらどうだろうか”というものです 。実際、取り付けるタイミングが難しいのですが、試行錯誤の結果、何とか通信できたという経験もあります(執念ですね)。この方式で、公衆電話からアクセスできないかと思ったのですが、こちらはうまくいきませんでした。

今では、オーストリアでもウィーンのホテルでは、有線LANや無線LANが普及するようになりました。ただ、日本では比較的宿泊料金の安いホテルでも「LAN無料」というところが大多数ですが、オーストリアでは有償のところが多いようです。私が、ウィーンの定宿にしているホテルでは、有線LANはあるのですが、1時間4ユーロ(600円。高い)、1日(24時間)14ユーロ、1週間45ユーロです。しかし、ブログの更新のように画像をアップする場合、さすがにダイヤルアップでは、効率が悪いので、最近は有償のLANを利用しています。ウィーンに限りませんが、こちらのインターネット料金を見ると、日本は本当に安いですね

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さらに、最近、ウィーンで見つけたのが、プリペイド方式のモバイル通信装置です(写真は、そのチラシ)。スタートパックはモデムとSIMカード、1GBの通信料金を含めて129ユーロです。一応、7.2MBの通信速度が出るようです。追加の利用料金は150MBが10ユーロ、1GBが20ユーロなどとなっています。日本では、最近、従量制から定額制にシステムが移行しつつありますが、オーストリアでは、従量制が主流のようです。

なお、プリペイド式携帯電話と同じく、有効期限があり、それまでに使い切らないと残高が無効になってしまうという、「厳しい」システムです。携帯電話の場合、無効になると電話番号そのものが無効になる恐れがありますが、通信端末の場合、電話を受信することがないので、電話番号の変更はあまり関係がないでしょう。

ちなみに、10年以上前から、毎年、夏には先に紹介したザルツブルク州の田舎にあるホテルに滞在しているのですが、最初の頃は電話回線がアナログでした。しばらくして、デジタル回線になり、通信も安定するようになりました。そして、3年ほど前には、何と部屋の中にLAN端子が…ADSLが入ったようです。それに合わせて、宿泊客が自由に使える端末がロビーに設置されるようになりました この10年間で、インターネットを巡る通信環境が、大きく変化しましたね

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