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May 19, 2008

フォルクスオーパー2008/2009シーズンの話題 続き

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いよいよ、今週から9年ぶりのフォルクスオーパー日本公演が始まります
チケットのお値段が高いので、「行きたいけれども、ちょっとねぇ」というファンの皆さんも多いようです。

さて、今日は、そんなフォルクスオーパーの話題です。
先日、来シーズンのプログラムが発表されたフォルクスオーパーですが、年間プログラム(3.5ユーロ)を手に入れましたので、いくつか追加の情報をお届けします。

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○やはりオペラの比重が増えています
来シーズンの291公演の内容を見ると、オペレッタが8プログラム84公演、オペラが16プログラム122公演、ミュージカル3プログラムが38公演、バレエが3プログラム30公演、スペシャルが17公演となっています。やはり、相対的にオペレッタの上演回数が減っていることがわかります。オペレッタファンのFeriとしては残念ですね。

ちなみに「かの地から来た従兄弟」(Der Vetter aus Dingsda、9月4日プルミエ)が11公演、オスカー・シュトラウス作曲の「愉快なニーベルゲン」(Die lustigen Nibelungen、12月20日プルミエ)が10公演、「150 Jahre Operette」が2公演、継続上演の「こうもり」が21公演(12月31日の1日2回公演をカウントして)、「メリーウィドウ」が15公演、「微笑みの国」が11公演、「地獄のオルフェウス」が8公演、「伯爵令嬢マリッツァ」が6公演となっています。

やはり定番中の定番、「こうもり」の上演回数が圧倒的に多いですね。なお、この上演回数を見ると、2009/2010シーズンは「伯爵令嬢マリッツア」が外れそうな予感がします。

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オペラに関しては、「トスカ」が10公演、「聖シュテファン教会の周りで最後の舞踏」(Kehraus um St. Stephan)が5公演、「フラ・デボロ」(Fra Diavolo)が9公演、「ナクソス島のアリアドネ」が7公演、「マダム・バタフライ」が7公演、「真夏の夜の夢」(Ein Sommernachtstraum)が5公演、「魔弾の射手」が6公演、「ラ・ボエーム」が9公演、「椿姫」が7公演、「魔笛」が17公演、「セビリアの理髪師」が8公演、「トゥーランドット」が6公演、「カルメン」が6公演、「ヘンゼルとグレーテル」が6公演(1日2回公演をカウント)、「フィガロの結婚」が6公演、「ホフマン物語」8公演となっています。国立歌劇場と同じく、プログラム数を増やして、公演回数を絞る方向になってきていますね。

なお、「聖シュテファン教会の周りで最後の舞踏」は、フォルクスオーパーでの上演に先立ち、今夏、ブレゲンツ音楽祭で上演されます(7月30日、8月1、2、5日)。で、年間プログラムを見たら、案の定、「ブレゲンツ音楽祭との共同制作」になっていました。

さらに「フラ・デボロ」と「ナクソス島のアリアドネ」の二作品に関しても、クラーゲンフルト市立劇場との共同制作のようです。

ミュージカルについては、「Guys and Dolls」が14公演、「マイフェアレディ」が16公演、「アナテフカ」が8公演となっています。こちらは、ロングラン方式ですね。

バレエについては、は「Der Nussknacker」が11公演、「Max und Moritz」が13公演、「Tanzhommage an Queen」が6公演となっており、新作に力を入れていることがわかります(「Max und Moritz」は子供対象の公演があるので、回数が多いようです)。

スペシャルに関しては、公演回数が少ない(もしくは単発)が多いのですが、その中で、ディレクターご本人の「主演」による「タンホイザーと80分」が5公演、組まれています。ちなみに「タンホイザーと80分」は、ご存じ、ワーグナーのオペラ「タンホイザー」のパロディで、ロベルト・マイヤーが、一人で何役も歌うという「おもしろい音楽劇」だそうです。一度見てみたい公演ですね。

○レオポルト・ハーガー氏、外れる
年間プログラムには、来シーズンのスタッフも紹介されていますが、主席指揮者であったレオポルト・ハーガー氏(Leopold Hager)のお名前が見あたりません。もし、外れたとすると、今回の来日公演が最後になるかもしれません。なお、年間プログラムには後任の主任指揮者の名前も見あたりませんでした。ただ、正式にフォルクスオーパーのスタッフから離れたという情報が入っていないので、断定はできませんが… 現在、継続調査中です

○日本人歌手の方が専属になったようです

ソロ歌手のリストを見たところ、YASUSHI HIRANOという日本人のお名前を見つけました。中嶋さんが離れてから、日本人のソロ歌手がいなくなってしまったので、来シーズンからの活躍が楽しみです。

○ロベルト・マイヤー氏の戦略予測
2007/2008シーズンの動向と、新プログラムなどから、ディレクターであるロベルト・マイヤー氏の考えが何となく見えてきました。

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まず、集客率を上げて、経営を安定させようと考えているようです。フォルクスオーパーの場合、外国人観光客を主体に集客をすることは難しいので、当然、地元ウィーンおよび周辺住民の皆さまが対象と言うことになります。そこで、ロベルト・マイヤー氏自らが出演する、コネを駆使して役者仲間を連れてくるなど、「徹底した話題づくり」をしているように見えます。まず、お客さまに来て頂かないことには、話になりません。

また、将来の観客となる可能性のある子供さんや学生さん向けに、 チケットのディスカウント なども、かなり派手に行っています。

その上で、「一度観たら、他の公演も、また観たくなる舞台づくり」 を目指していると思います。これが「微笑みの国」や「マイフェアレディ」に代表されるように、地元の人が受けるようなツボを押さえた演出に現れていると思います。

いよいよ2008/2009シーズンからは、本領発揮となりそうですから、ある意味、楽しみですね。日本公演も間近。ぜひ、多くの人がフォルクスオーパーの魅力に接して、現地を訪れたくなることを期待しています。

ところで、冒頭の写真ですが、 路面電車の中に出たフォルクスオーパーの広告です。

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