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May 05, 2008

マイヤーの独壇場 マイフェアレディ

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さて、今日も音楽の話題にお付き合い下さい。
今シーズンのフォルクスオーパーで、再演となったのが、ご存じ有名なミュージカル「マイフェアレディ」です。
何しろ、プログラムの表紙に登場人物の実写(しかもアップ)を入れているところからも、気合いの入り方がよくわかります。

Feriなどは、「マイフェアレディ」と言えば、映画版でオードリー・ヘップバーン扮するイライザの印象が強いので、さてどんな仕上がりか気になりました(歳がわかりますね)。

結論からお話すると、ディレクターのロベルト・マイヤーが役者魂を見せまくったミュージカルに仕上がっていました

主な出演者ですが、イライザ役はKatharina Straßer(この人は、かわいらしい)、ヒギンズ教授役がHerbert Föttinger、大佐役がPeter Matić、イライザの父役がRobert Meyer、ヒギンズ教授の母役がLouise Martina、フレディ役がLukas Permanなどといった面々でした。なお、指揮は楽しそうな指揮ぶりが印象的なDavid Leviが務めました。

演出は、映画版を比較的忠実にトレースしているので、映画を見ている人も安心して楽しめる舞台です。しかし、今までオペレッタでは「遠慮」していたロベルト・マイヤーが、今回は都合3曲、歌います(もちろん他の出演者と同じくマイクを使っていますが…)。しかし、お芝居と踊りが渾然一体となった見事な歌いぶりでしたね。
本来は脇役なのですが、主役を食ってしまうようなパワフルな演技でした。この調子で、日本公演もがんばってね。

その他のキャスティングについては、基本的に映画版の印象を大切にしているような感じを受けました。また、ロベルト・マイヤーの人脈を活かして、役者さんを引っ張り出してきたようです(ウィーンの役者さんについては、詳しくないので、今すぐお答えできませんが)。なお、ヒギンズ教授役がHerbert Föttinger、大佐役がPeter Matić、などは、映画の出演者とも雰囲気がよく似ています。

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主役であるイライザ役Katharina Straßerですが、かわいいのですが、マイクを使っているにも関わらず、後半は息切れ…来シーズンに向けて精進が必要かもしれません

また、淑女になってからの仕草ですが、以前との変身ぶりがちょっと物足りない印象を受けました。ちょっとした仕草で、淑女の雰囲気が出るので、これも今後に期待です。ただし、かわいい人なので、許せちゃうオヤジは多いでしょうね。一番役にはまっていたのは、ロベルト・マイヤーを別にすれば、ヒギンズ教授役Herbert Föttingerでしょうか。役作りも上手で、ヒギンズがイライザに寄せる愛情を見事に表現していました。

また、最近のフォルクスオーパーにしては、珍しく衣装や舞台装置もしっかりと作っており、本格派の雰囲気が出ていました(特に競馬場のシーンでの衣装は、帽子だけでも お金がかかっていそうです)。
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最後は、ハッピーエンドになるミュージカルですし、ご家族そろって楽しめる本当に楽しい舞台になっています。
実際、舞台と客席が、これほど一体感のあるミュージカルは、フォルクスオーパーでは始めてみました

ところで、本作品はドイツ語上演です。お芝居が多いので、地元の皆さんには大受けでした。さて、ご存じの方も多いと思いますが、オリジナルでは町娘を上流階級のお嬢様に仕立てるわけですから、話し方がクイーンズイングリッシュになる訳です。で、ドイツ語版ではどうなるか?
何と、ウィーン訛りのドイツ語を、正当派ドイツ語に直すという筋書きになっていました。だから、地元では大受けするのもよくわかります。

歌は一部、歌いにくそうな箇所もありましたが、よくぞ、訳したと表しておきましょう。あとは、皆さんで確かめてください

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Comments

Feriさんのおかげで、無事私達も楽しいマイフェアレディ観てくることが出来ました。ありがとうございました。舞台も素敵で衣装もピッタリきてました。確かにミュージカルというよりも、お芝居の印象が強かったです。ドイツ語が分からない分、皆がなんでそんなに笑っているの?と残念でしたが、イライザの表情やヒギンズ教授のユニークなやりとりなど、楽しかったです。フレディの歌声が素敵で、ちょっと役でしたが、とてもかっこ良かったです。なかなか行けませんが、Feriさんのブログ楽しみにして、機会が会ったらまた行きたいと思います

Posted by: はる | May 06, 2008 16:07

はるさま

「マイフェアレディ」楽しかったですね。ドイツ語がわかるともっと面白いのは、事実ですが、皆さん、お芝居が上手なので、雰囲気だけでも十分楽しめたと思います。

ぜひぜひ、次は「オペレッタ」もご覧ください。こちらも本当に楽しいですよ。

Posted by: Feri | May 06, 2008 16:35

Feriさま
こんばんは。
マイ・フェア・レディ、懐かしい~!と思わずコメントしてしまいます。
以前、観光旅行中に見たのですが、
隣りの席の男性が現地の方らしく、イライザが話すたびに「○○○だって~!」と単語を繰り返し、お腹を抱えて笑っていらしたので、まるで解説付きのようでした。

予定ではヒギンズ教授役にPeter Minichの名前があったので(大昔の話です)一番舞台に近い席を買ったのですが
当日、まさかのキャスト変更があり、会場で泣いてしまった…なんていうのも、ちょっと苦いですが、良い思い出です。
楽しい舞台の記憶は何年経っても色褪せないものですね。
たくさんの舞台をご覧になってるFeriさんが羨ましいです。

Posted by: shanshan | May 06, 2008 21:20

shanshanさま、コメントありがとうございます。

旧演出をご覧になったようですね。すばらしい。

実は、フォルクスオーパーの「マイフェアレディ」ですが、一応、旧演出のまま上演していることになっています(プログラムの上演回数が通しになっているため)。が、実際にはロベルト・マイヤー氏が加わったことで、手を入れていると思います。

前のバージョンは観る機会がなかったので、比較できず、これが残念です。

Posted by: Feri | May 07, 2008 00:28

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