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June 10, 2008

フォルクスオーパー日本公演が終わって

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約2週間にわたるフォルクスオーパーの日本公演が終わりました。9年前の来日では、「こうもり」「メリーウィドウ」「伯爵令嬢マリッツァ」という定番オペレッタの三連発でしたので、今回はずいぶんと趣が異なりました 。これは、前総裁のルドルフ・ベルガー氏の意向が強く働いたものだと聞いております。ベルガー氏も、来日公演の際に、総裁を降りているとは予想もできなかったでしょうね。

以前は、来日公演もあまり思い入れがなかったのですが、この9年間にずいぶんフォルクスオーパーの公演に「投資」し、顔なじみ(といってもFeriの方が知っているだけですが)が増えたため、何か愛着がわいてきました。

まず、歌手陣も国際色豊かになりましたね。以前でしたら、オペレッタのタイトルロールに海外出身者が抜擢されるケースは少なかったと思いますが、今では「当たり前」になってしまったのも時代の流れでしょうか。しかし、中嶋彰子さんが、あのままフォルクスオーパーに在籍されていたら、今回、来日されたかどうか、非常に興味あるところです(今回の演目だと基本的に出番がないのですが、「こうもり」あたりに起用した感じがします)。日本で観たかったといのは、Feriの個人的な想いですが

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それにしても、三日連続で同じ演目の上演というのは、出演者の皆さんは、すごい負担だと思います。実際、フォルクスオーパーでも、同じ演目の場合、最低でも中2日は置いているようです。さらに、中2日の場合、主役級は交代する場合が多く、同じスタッフで上演する場合は、中4日程度が多いようです。このように考えると、体調管理も含めて、出演者の皆さんは、大変だったのではないかと思います。しかも、代役を十分準備している訳ではないので、「ボッカチオ」のように3日連続…という現地では考えられない自体が起こるわけですね

オーケストラメンバーの方も、ほぼ固定だったようなので、こちらも私たちが考える以上に大変だったと思います。確かに、フォルクスオーパーの場合、毎日、公演があり、同じオーケストラメンバーが主演する場合も多いのですが、同じ演目を続けて…というのはあまりないでしょうから、それはそれで色々あったと思います(たとえば、飽きてくるとか…)。

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演出や舞台装置については、どてら親父さまをはじめとする皆様のコメントにもあったように、東京文化会館の舞台は広いものの、設備関係の違いや法令の制約などがあり、裏方さんも色々とご苦労があったと思います(何しろ、通訳を介して日本の大道具業者さんと打ち合わせをするわけですから、大変でしょうね)。ところで、最終日、昼食をとるため、ちょっと早めに東京文化会館前を通りかかったところ、フォルクスオーパーのTシャツを着たスタッフが楽屋へ入っていきました。どうやら持ち物からみて、舞台装置のスタッフのようでした。通信販売で売っているTシャツを着ているのを始め見ました。

本当は、このあたりの苦労話や裏話が聴けると、面白いのですが…(悲しいかな、Feriにはそこまでの人脈はありません )。

なお、公演レポートのところでも書きましたが、つくづく思ったのは、オペレッタやオペラは、「劇場と一体となって初めて完成する舞台芸術である」ということです。そのことを考えると、どんなにすばらしいホールを建てても、そこで常時演奏するカンパニーが存在しないと、本当の意味で、すばらしい舞台芸術をお客さまに提供することは難しいと思います

逆に、今回の来日公演を観たことで、次回のフォルクスオーパー訪問が、今まで以上に楽しみになってきました。
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Comments

Feriさまはじめて書き込みをさせていただきます。
Feriさまとは「ウィーンなんでも・・・」の掲示板以来の長いお付き合いで(もっともリードオンリーでしたが)大変お世話になっております、
さて今回フォルクスオパー(WVO)の記事大変感慨深く読ませていただきました。私もボッカチオ(5/31)とマルタ(6/6)を拝見させていただきました。
私とWVO日本公演とは少なからず因縁を感じております。それは私の「転勤」がWVO日本公演の直後に起こるという不思議なタイミングにあることです。始まりは1985年、メリーウィドウを上野で観て幸せな気分に浸った直後に大阪転勤を言い渡されたのを今でもはっきり覚えております。この時の「チャルダッシュの女王」(この時のFeriもメネットさんでしたね)を初めて単身赴任中のFM放送で聞いて以来WVOのファンになってしまい来日のたびほとんどの公演は見逃さないようなりました。これがきっかけで皆様とは比べ物になりませんがウィーンに4回出かけております(その折に字上記掲示板は大変参考になりました)。以降大阪-東京の転勤をWVO日本公演に合わせ繰り返し、1999年大阪フェスティバルホールでの「メリーウィドウ」を機に、東京にもどり9年間転勤なしで過ごしてきました。
では、今回私の運命はどうなるかというと「てんきん」ではなく、8月めでたく「ていねん」を迎えることになります。

Posted by: Zsupan | June 10, 2008 22:30

Zsupanさま、お久しぶりです。また、コメントありがとうございます。
そういえば、1999年の来日では、大阪公演もあったのですね。今回は、東京公演だけになってしまったのも、寂しさを感じます。

私は仕事の関係でマチネ中心だったのですが、地方からいらっしゃったお客さまが多かったように思います。

古くからのファンであるZsupanさまの目からは、最近のフォルクスオーパーは、どのようにお感じになりましたか。

また、お気軽にお立ち寄りください。ところで、私も、フォルクスオーパーに通うようになって、新しい友人が増えました。これも、「音楽の力」かもしれません。

Posted by: Feri | June 11, 2008 06:44

はじめまして!
先日、オーストリアの友人の招待で,千秋楽のマルタを妻と観劇しました。妻は誕生日でもあったので、二人でよい思い出となりました。
その友人は,実はフォルクスオパーのコーラスメンバーで、
テノールを担当し、来日中に3回ほど、食事や同じ趣味のおはじきサッカーをしました。
プライベートしか知らなかったので、
舞台姿に感動し、今度はウィーンでの再会を誓いました。
当日は、13:55に上野駅公園口で待ち合わせをしたのですが、
コーラスメンバーの集合は、14:00ということで、その30分後に開演ですから、のんびりしてるので驚きました。
楽屋口で待っていると、集合時間に集まってくるメンバーが、
妻の誕生日のことを知っていて、祝福してくれ、
外国の方の社交的な所もすばらしく思いました。

長々と書いてすみません。
これからも、ブログを拝見させていただきます。

千秋楽の日、多くのメンバーが
秋葉原によってから、集合したらしいのですが、
例の事件を至近距離から目撃し、
こころを痛めたそうです。

Posted by: chuchai | June 12, 2008 21:56

chuchaiさま、ご来場、ありがとうございます。
お友達が、合唱団メンバーとは、うらやましい限りです。Feriは、こちらが一方的に知っている人はいますが… また、オーストリアの方に限らず、海外の方は誕生日を大切にしますから、奥さまにとっては、「マルタ」が最高のプレゼントになったことでしょうね。

ところで、私たちにとっては非日常のオペレッタやオペラですが、彼らにとっては日常の「お仕事」。そのため、現地では、プルミエなど特別な場合以外、オーケストラメンバーや合唱団メンバーは、開演30分くらい前に自転車や路面電車でやってくるのが普通なようです。

これからも、どうぞお気軽にお立ち寄りください。お待ちしております

Posted by: Feri | June 13, 2008 07:30

Feri様、私はklagenfurt stadttheater で働いている日本人です。ここでは今マイフェアレデイを上演しています。volksoper のGerhard Ernst にFeri さんのコメントを通訳して教えてあげたらとても喜んでいて、私からお礼とよろしく言うように頼まれました。彼はここでも人気者で、たくさん拍手をもらっています。Feriさんは、もし、時間があったら、どうぞ、klagenfurtにもいらしてくださいね!さとこ

Posted by: Satoko | December 31, 2011 05:05

Satokoさま、コメント、ありがとうございます。年末でバタバタしており、お返事が遅れて申し訳ございません。
嬉しいお話、ありがとうございます。励みになります。

klagenfurtは、夏の休暇で、何回か訪れたことはありますが、お恥ずかしい話、観劇では行ったことがありません。また、klagenfurt行きも、ぜひ計画したいと思います。

Posted by: Feri | December 31, 2011 22:17

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