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June 01, 2008

フォルクスオーパー日本公演「ボッカチオ」(前編)

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さて、ファンの皆様に先を越された感じのある「ボッカチオ」ですが、予定通り6月1日の公演を見てきました。同じ演目を二回見ると、色々な意味で、楽しめますね(ただし、お金がかかりますが… )。本日は、1階席でしたので、昨日、チェックできなかった点も確認することができました。

Steppkeさまから、コメントをいただいたように、総じて、ファーストクルーの方が仕上がりは良かったようです(もちろん、セカンドクルーもすばらしい歌手がちりばめられているから、困ったものです)。

以下、思いつくままに…

○思い出の多いフォルクルオーパーの「ボッカチオ」
Feriは、今回の演出が始めて上演された2003年12月13日のプルミエを現地で観る機会を得ました。また、懲りずに、その2日後に行われたセカンドクルーによる2回目公演(12月15日)を観ております。ただ、その後は、ちょっと間が空いて、2006年6月に観る機会がありました。という訳で、現地で、都合三回の鑑賞と言うことになります。特にプルミエを観ているだけに、思い出の多い演目です。

今回の日本公演を前に、プルミエの出演者を確認しましたが、何と、タイトルロールのボッカッチョ役のアンディゴネ・パポウルカス(Antigone Papoulkas)を始め、ペロネラ役のジークリット・マルティッケ(Sigrid Martikke)、ランベルトゥッチョ役のハインツ・ツェドニク(Heinz Zednik)、ロンギッテ役のクルト・シュライブマイヤー(Kurt Schreibmayer)などが、出演していました。

○魅力的な脇役陣
ジークリット・マルティッケや、ハインツ・ツェドニク、クルト・シュライブマイヤーなどは、歌はもちろんのこと、お芝居も上手なので、1日は、前日以上に楽しめました。

また、31日だけですが、ロンギッテ役には私の好きな歌手の一人サンドール・ネメス(Sàndor Németh)も登場しました。Feri個人としては、ロンギッテ役はクルト・シュライブマイヤーより、サンドール・ネメスの方が、雰囲気が合っていると思います(もちろん、クルト・シュライブマイヤーも大好きな歌手の一人で、1日の公演でも、持ち前の歌役者精神が十二分に発揮されていました)。余談ですが、サンドール・ネメスが演じる「チャールダーシュの女王」のフェリ・バチは、雰囲気がぴったりで、大好きです(あぁ、また観たい。これが、私のハンドルネームの由来です)。お二人とも、本当に器用な歌役者さんで、オペレッタはもちろん、ミュージカルにも対応できるマルチ歌手ですね。

ところで、31日は、「こうもり」では消化不良だったマルティナ・ドラークがベアトリーチェ役で登場しました。実は、急きょ、観たくなってしまったのは、マルティナ・ドラークとサンドール・ネメスのお二人が出るからだったのです。
ベアトリーチェ役は演技と歌の両方を観ることができますので、楽しみにしていましたが、さすが、マルティナ・ドラーク。見事な歌い振りでした。ちなみに、マルティナ・ドラークですが、最近では、ダンスの腕?を買われて、「メリーウィドウ」のヴェラシェンヌ役で大活躍しています(これは、彼女の当たり役になってしまいました。本当は、ハンナも上手なのですけれどね)。1日のベアトリーチェはエリーザベト・フレヒルでしたが、Feriはマルティナ・ドラークの方が良かったですね

1日にフィアメッタを演じたジェニファー・オローリンは、なかなかチャーミングな方でした。31日にフィアメッタを演じたダニエラ・ファリー(「こうもり」でアデーレを演じています)とは雰囲気が違うのですが、このあたりは、個人的な好みでしょうね。ただ、ファニエラ・ファリーは、アデーレの方が似合っていたように思います。

ちなみに、タイトルロールを歌ったアンディゴネ・パポウルカスは、実は「ボッカチオ」でフォルクスオーパーにデビューした歌手です。今回、久しぶりに観ましたが、キャリアを積んだようで、堂々たるボッカチオ役を演じていましたね(当時は、初々しかったものです)。今回、アナリー・ペーボが病気のため、来日できなかったため、結果としてアンディゴネ・パポウルカスが三日間、タイトルロールを歌うという、信じられない事態になりました。プロの歌手でも、タイトルロールの三連ちゃんはきついと思います。しかし、声の調子は昨日とほとんど変わりありませんでした。さすがに、三日目の後半は、ちょっと声量が落ちた感じがしましたが、バランスを崩すことはなく、プロ意識を感じましたね(実際、カーテンコールでは、オケのメンバーが拍手していました)。本当にお疲れ様でした。

Steppkeさまや、どてら親父さまのコメントにもあったように、フォルクスオーパーの良いところは、かつて、タイトルロールを張った歌手の皆さんが、歳を重ねてくると、名脇役として再登場することでしょう。Feriは、これにより舞台が締まるのだと思っています。このあたりの伝統は、私も大好きです。

このほか、出演者リストを眺めていると、31日にレオネット役で出演したカール=ミヒャエル・エブナーは、昨年9月の「地獄のオルフェウス」で、プルートを演じていた歌手です。結構派手な演技が決まっていましたね。

また、1日にベアトリーチェ役で出演したエリーザベト・フレヒルは、昨年12月、「こうもり」でロザリンデ役を演じていました。さらに、ペロネラ役のジークリット・マルティッケは、今年の5月に「サウンドオブミュージック」でシスター役を演じていました(これも良い味を出していましたね)。

さらに、1日にレオネット役で出演したトーマス・ジクヴァルトは、今年の2月に「チャールダーシュの女王」のエドウィン、「地獄のオルフェウス」でオルフェウス役を演じていました。トーマス・ジクヴァルトは、オルフェウスの時もそうでしたが、結構、演技が派手なので、見応えがありました。

また、見知らぬ男に変装した公爵役のマティアス・ハウスマンは、何と、今年の3月には「メリーウィドウ」でダニロを演じていました。今回は、「ちょい役」で残念でしたね。

なお、今日も長くなってしまったので、続きは明日、お伝えします。

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