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June 05, 2008

映画「菩提樹」

2008_06_05

フォルクスオーパーの「サウンド・オブ・ミュージック」の記事を見て、まとめてから、ふと思い出したのが、 古い映画「菩提樹」です(原題は「Die Trapp-Familie」)。当時の西ドイツで制作された映画(オーストリア制作という情報もあるのですが、Feriは最近見ていないので、何とも言えません)。

1956年制作の映画で、脚本はゲオルク・フルダレックの脚本、監督は俳優出身のヴォルフガング・リーベンアイナーです。主演は、舞台出身のハンス・ホルト(トラップ男爵役)とルート・ロイヴェリック(マリア役)です。Feriも、以前、NHKで放送された作品を見たことがありますが、如何せん、ビデオに撮っていなかったので、細かいディテールまでは覚えていません。ちなみに「菩提樹」は、ゲオルグとマリアが出会い、オーストリアを脱出し、アメリカに到着するまでを描いています。Feriが印象に残っているのは、ラストシーンです

トラップファミリーはアメリカの興行主を頼って渡米したのですが、。亡命者として上陸は拒否され、港の収容所に入れられます(トラップ男爵が元軍人であったため、ナチスのスパイと疑われたという話もあります)。しかも、頼りにした興行主は、子供の合唱隊などは商売にならないと言い、一家が収容されている部屋から出て行きます。
その後、部屋から美しい歌声がわき起こりますが、それはトラップファミリーの子供たちが歌う「菩提樹」の歌だったのです。この歌が、興行主の気持ちを変え、アメリカ入国を果たす…というお話だったと思います。

その後、「続・菩提樹」(原題は「Die Trappe-Familie in Amerika」)という「アメリカ編」も制作されていますね。こちらは、アメリカにおける苦労話を「マリアの自伝」をもとに1958年に制作された映画です。

以前、NHKで「サウンド・オブ・ミュージック、マリアが語る一家の物語」というドキュメンタリー番組が放送されましたが、これを見て、「菩提樹」や「続・菩提樹」の内容が、オリジナルに近いことがわかりました。

という訳で、オーストリアの皆さんには「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」よりも「菩提樹」の方がなじみが深いでしょうね。

余談ですが、「菩提樹」というのは良い邦題ですね。今は、こういったしゃれた邦題をつけた映画が少なくなっているように思います

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Comments

初めまして!お邪魔してすみません。
『菩提樹』について色々調べていて、読ませて頂きました。自分も以前『菩提樹』を観て色々調べていました。
どうやら今年2008年にアイ・ヴィー・シーという会社からDVDが発売されるみたいですよ。
秋ぐらいということらしいですが・・・。
楽しみですね!

Posted by: kei | August 11, 2008 17:08

keiさま、コメントありがとうございます。

DVDが発売されるのですか。それは、楽しみですね。話は違いますが、「続菩提樹」というのもあるんですよね。これは、アメリカに渡ってからのお話だったと思います。

Posted by: Feri | August 11, 2008 18:38

2010年4月29日と30にちに、NHKのBS2で「菩提樹」と「続・菩提樹」が放送されましたので、改めてじっくりと観ることができました。
オーストリアロケも行っているようで、トラップ男爵の描き方もなかなかいいですね。
音楽祭で家族が歌っているところを聴かず、自宅に戻って離れで潜水艦の模型を一人作っている‥何となく貴族としてのプライドが伝わってくる場面です。

Posted by: Feri | April 30, 2010 14:47

映画「菩提樹」「続・菩提樹」放映されていたんですね!IVCからDVDが出ているのは知っていましたが、高額だったので入手しませんでした。今は2000円を切った「廉価版」が出ているので発注しました。

 昔、テレビで放映された時は自宅のTVが白黒だったので、モノクロ作品だと長く記憶してました。

 またマリアの原作の訳本は、なぜか縁があり、
キリスト教関係の出版社が「国境を越えて歌う家族ーートラップ家族合唱団物語」として出されました。昭和30年ごろ、「トラップ家族合唱団」が来日すると話がありそれを見越したようです。

 結局、合唱団は来日することなく解散してしまいました。翻訳は三笠出版から新たに「菩提樹」として出版されました。原作の約3分の2程度が訳されただけでした。これは映画「続・菩提樹」が扱っている時期まででした。本に挿入されている何枚かの写真は映画からのものでした。

 それがミュージカル版が空前の大ヒットとなったのを受けて、「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」と改題され、写真も差し替えられました。内容は「菩提樹」のそれと同じでした。

 その後、原作が全訳されたのを機に訳語の一部が換えられています。代表的なものはトラップ男爵が「艦長」から「大佐」になっていることです。これは映画の字幕の「誤訳」が広まってしまったもので、本当は「海軍少佐」でした。

 NHKの再放送も要チェック事項として置きます。

Posted by: リトルーE | August 20, 2010 23:15

リトルーEさま、詳しいコメント、ありがとうございます。
ミュージカルの「ザ・サウンドオブミュージック」がきっかけてオーストリアが好きになった(または興味を持った)という日本人は多いようです。かくいう私もその一人ですが…

ただ、実際には邦題「菩提樹」の話の方が史実に近いようですね。余談ですが、私の友人がアメリカに住んでいるのですが、アメリカにあるフォン・トラップ・ファミリーロッジに行ったことがあると話をしてくれました。あそこは、アメリカの中にオーストリアの田舎があるような雰囲気だそうです。

Posted by: Feri | August 21, 2010 01:38

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