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June 30, 2008

しゃれにならない「砂」のお話

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EURO2008は、結局、スペインが優勝したようですね。決勝戦が行われたウィーンでは、さぞや盛り上がったことでしょう。また、これで、騒がしかった1ヶ月が終わり、静かなウィーンが戻ってくることでしょうね

さて、今日は、しゃれにならない「砂」のお話です。以前、当ブログで、路面電車で使用されている「空転防止用の砂」についてご紹介したことがあります。

最近、この砂にまつわる興味深い話題を見つけました。「ウィーンの街中を縦横に走る路面電車が使っているブレーキ砂(Sandbremse)が、大気中の浮遊微粒子(Feinstaub)、粉塵の原因になっており、大気汚染をもたらしているという調査結果が発表された」というものです。皮肉なことに、環境にやさしい交通機関であるはずの鉄道が、ある分野では汚染の元凶に加わっていたという訳です 。上の写真で、一番右側に見える箱が、「砂の保管庫」です。

セラミックなどを原料とする乾燥した微粒の砂は、冬場の滑り止め散布剤としての使用、一般には禁じられています。

しかし、路面電車や地下鉄では空転を防止してブレーキを補助する砂として使用が続けられていました。オーストリアでは、鉄道車両はブレーキ性能を確実に維持するため、砂を散布する装置の装着が法律で義務づけられているそうです

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この砂にはQuarzsandと呼ばれるキメの細かいものが用いられているそうです。実際、踏面の乾燥状態を保ち、高い粘着力を発揮する「もの」が他にないためで、これを他の素材に変えることは、ブレーキ性能が変わるため、現状では困難なようです(  写真は在来型車両に取り付けられた砂箱です)。

しかし、公害の原因となっているという結果が出た以上、そうも言っていられなくなり、ウィーン市交通局では、メーカーの協力を仰ぎながら、代替案を模索しているとのこと 。それにしても「たかが砂」という訳にはいかないようですね。

なお、当ブログでもたびたび紹介している新型路面電車ULFは、電動で砂を散布する装置を備えているため、砂を効率よく撒くことができるそうです。この装置のお陰で、在来車に比べると、砂の消費量を40%から50%にまで減らせるそうです。詰まり、ULFが増備されることは、公害防止にも役立つということになりますね

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