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June 23, 2008

新型地下鉄 四方山話

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今日はウィーンの地下鉄に関する話題です 。<Vタイプの車内写真を追加しました

ウィーンの地下鉄は長らく写真のような車両がU6を除く全路線で使用されていました。この車両は、2両1ユニットで、これを複数連結して列車を編成しています。

しかし、2000年末からVタイプと呼ばれる新型地下鉄車両の投入が始まりました。最初に投入されたのは、試作車1編成でしたが、この運用結果を踏まえて量産車がメーカーに発注されました。

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Vタイプは電動車4両・付随車2両からなる6両編成で、在来車と違い日本の電車のように車両間の移動ができるようになっています。2002年6月に25本発注され、2009年までに全編成が納入される予定です。また、はっぱさんのコメントにあったようにVタイプはウィーンでは初めての空調付き地下鉄電車です (写真をご覧になればわかるように屋根上に空調ユニットが見えますね)。

さて量産車は、U1がKagranからLeopoldauまで延長開業されるのに合わせて、投入が計画されたのですが、実際にはかなり遅れたそうです。量産車の完成が遅れた理由の一つは、2000年11月にオーストリアのKaprunで発生したケーブルカー火災事故(日本人も犠牲になった痛ましい事故 )を教訓に安全基準が改められ、それに対応する必要があったことも影響しているようです(椅子が金属製になり,煙センサーも増やされています)。

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量産車の運用開始が遅れたもう一つの理由は、地下区間での非常時の避難手順 があったそうです。これは、最大1300名の乗客を、緊急避難時には70cmしかないトンネル壁と車体の隙間をつたわって誘導する必要があるのですが、これが難しいということで、許可が下りなかったそうです。ところが、その後、突然「定員は878名」となり、「その人数なら問題なし」ということで、緊急避難の問題は解消されました。

では、なぜ、定員が減ってしまったのでしょうか。発表によると、最初の1300名は、設計上可能な重量から割り出した人数だったとのことです。正に数字のマジックなのですが、いかにも「愛すべきオーストリア」らしいエピソードですね

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