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June 26, 2008

番外編 東京二期会「ナクソス島のアリアドネ」

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ウィーンでは、EURO2008の準決勝、オランダ対ロシアを控えて、お金持ちのロシア人 が、大挙、来ているようです(自家用ジェット で来る人もいるとか。結果として、スペインが決勝に勝ち上がりましたが…)。さて、今日は、EURO2008とは、全く関係のない「オペラの話題」です。

6月下旬、東京二期会による「ナクソス島のアリアドネ」が東京文化会館で上演されました。通常、諸般の事情から、日本のカンパニーによるオペラはほとんど観ないFeriですが、今回、時間がとれたので行ってきました。

というのは、当日、出演する歌手の方と、先日ウィーンでお会いして、お話をする機会があったためです。どなたかはナイショですが、存じ上げている方が出演するとなると、ちょっと違いますね(超有名人ではありません)。

今回は4日間の公演でしたが、指揮はオーストリア出身のラルフ・ワイケルト、演奏は新国立歌劇場にも出演する東京交響楽団でした

さて、出演者は、執事長役は田辺とおる(4日間通し)、音楽教師役は加賀清孝と初鹿野 剛、作曲家役は谷口睦美と小林由佳、テノール歌手(バッカス)役は高橋 淳と青栁素晴、士官役は羽山晃生と髙田正人、舞踏教師役は大野光彦と小原啓楼、かつら師役は大久保光哉と三戸大久、召使役は馬場眞二と石川直人、ツェルビネッタ役は幸田浩子と安井陽子、プリマドンナ(アリアドネ)役は佐々木典子と横山恵子、ハルレキン役は青戸 知と萩原 潤、スカラムッチョ役は加茂下 稔と森田有生、トゥルファルディン役は志村文彦と斉木健詞、ブリゲッラ役は中原雅彦と児玉和弘、ナヤーデ役は木下周子と吉村美樹、ドゥリヤーデ役は増田弥生と磯地美樹、エコー役は羽山弘子と谷原めぐみという皆さんでした(前の方が6月26日と28日、後ろの方が27日と29日に出演)。

Feriは、佐々木典子さんのファン なので、26日に観ました。ご存じのように「ナクソス島のアリアドネ」は、小編成のオーケストラで上演されるため(ウィーンなどでは、オーケストラピットががらがらになりますね)、日本のカンパニーには適した演目かもしれません。

全体的な印象としては、歌手のレベルが揃っているな…という感じでした。日本のカンパニーも水準が上がってきた証拠でしょう。これも、本場ヨーロッパで修行をした歌手の方が増えている結果かもしれませんね

その中で,個人的な感想としては、タイトルロールのアリアドネ役を歌った佐々木典子さんが、2幕では,その実力を発揮していましたね。佐々木さんは、演技も上手ですし、今回は声量も十分だったように感じました。また、バッカス役の高橋 淳さんも、見事な歌い振りでした。ツェルビネッタ役の幸田浩子さんは、かわいらしい方で、ファンも多いようです。一生懸命に歌っている様子が,良く伝わってきましたが、聴かせどころの「偉大な王女さま」のコロラツゥーラも含めて、細かい部分の表現力はこれから…といった感じでしたね。少なくとも、タイトルロールのアリアドネを喰ってしまうほどでは、ありませんでした。このほか、作曲家役の谷口睦美さんも1幕で、見事な演技を披露していましたね

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演奏は、オペラ慣れしている東京交響楽団なので、安心して聴くことができましたが、日本のカンパニーのウィークポイントである管楽器がちょっと…

演出は鵜山 仁でした。演出は、奇をてらったものではありませんでしたが、ウィーン国立歌劇場版を見慣れているFeriには、ちょっとしっくり来ないところがありましたね(特に道化師の衣装がねぇ)。これは、好みの問題なので、何とも言えません。ちょっと変わったところでは、舞台からオーケストラピットの上に橋が架かっており、ここを通って歌手の方が出入りするシーンがありました。また、2幕では、ミラーボールを使った照明がありましたが、軽薄な感じがして、ちょっとピンと来なかったですね

全体的に観れば、なかなか水準の高い仕上がりだったと思います。しかし、実際に来ているお客さまは音楽関係者(オペラを勉強している学生さんなど)が多いようで、いわゆるオペラファンが、どれくらい来場されているのかが気になりました。実際、東京文化会館を、ほぼ満席にするためには、かなり動員を掛けないと難しいと思いますが、今後、日本でどのようにオペラファンを増やすか…これは永遠の課題かもしれません

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