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July 13, 2008

番外編 ところ変われば…バイエルン国立歌劇場

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先日、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場公演の模様をお伝えしましたが、公演内容以外の面白い話題(Feriが勝手におもしろい…と思っただけですが)があるので、ご紹介しましょう。まさに、「ところ変われば…何とやら」です

まずは、基本情報から。劇場の構造ですが、ウィーンのように個室(ロジェ)のないタイプで、平土間が一番収容人数の多いセクションになっています。やはりミッテロジェが一番良い席のようです。二階以降は、3~4列座席が並んでいます。

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○びっくり その1 異様に長い休憩時間
実は、「ノルマ」の前日、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を観ました。開演は平日にも関わらず、16時です。ワーグナーの作品は、上演時間が長いので、どこの劇場でも通常公演よりも早く開演しますが、さすがに16時は早いですね(さすがのドイツ人も、仕事を早めに切り上げないと観ることはできませんね)。 しかし、オペラ・フェスティバルだったので、皆さん、盛装して15時30分には劇場に集まってきました。

入場後、プログラムを買って、もっとびっくり 。というのは、休憩2回(1幕後と2幕後)はわかるのですが、1回の休憩時間が何と50分。つまり、2回の休憩で、100分(1時間40分)も費やしてしまう訳です。最初は、「休憩時間50分」と書いてあっても、信じられませんでした。ちなみにお開きは21時40分という「妥当な時間」でしたが…

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○びっくり その2 休憩時間は客席をロック
ウィーン国立歌劇場やフォルクスオーパーでは、休憩時間も自由に客席へ出入りできますが、バイエルン国立歌劇場では、休憩時間中は客席への扉は ロックがかけられ、中に入ることができません。

ちなみに開場は休憩時間の場合、10分前になっていました。そのため、いったんロビーに出てしまうと、自分の席に戻れないのが、難点かもしれません。まぁ、席に荷物を置いておいても安心ですが… なぜ、入れないのか…理由はわかりません。

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○びっくり その3 休憩時間の過ごし方
50分も休憩時間があるので、休憩時間の過ごし方も、様々です。まず、バイエルン国立歌劇場には、実は地下に大きな レストラン(ビュフェではありません)があります。実際、温かい本格的なお料理なども提供されます。50分あれば、事前に予約を入れておけば、楽勝でお食事が可能です。実際、2回の休憩時間中、地下のレストランをのぞいてみたのですが、予約のお客さまで満席でした。

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「トリスタンとイゾルデ」の時は、50分の休憩時間を使って、表のレストランまで、食事に出かけたお客さまも結構見かけました(ちょうど、劇場前の広場を挟んで、反対側にはレストランが数件あります)。

なお、劇場内は全面禁煙 のようで、煙草を吸われるお客さまは、劇場入り口でたむろしながら、一服していました

○びっくり その4 ワインはボトル売り
実は、バイエルン国立歌劇場のバーコーナーでは、 ワインは180ミリリットルのミニボトルで販売されているのです(例外は、レストランに併設されている地下のバーで、ここはウィーンのようにグラス単位で販売されています)。

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お二人でちょうど良い量なのですが、一人だと、ちょっと多すぎますね(出来上がってしまいます  )。
また、ウィーン国立歌劇場などでは、ワインの銘柄は原則として一種類ですが、バイエルン国立歌劇場では、地元ドイツ産に加えて、イタリア産など、複数の銘柄がそろえられていました。
ちなみに、地下のレストランに併設されている バーでは、オーストリアのワインも扱っていました

○びっくり その5 お持ち込み組登場
夏のオペラ・フェスティバルなので、どうしても劇場内は暑くなります。バイエルン国立歌劇場の前は、大きな広場になっているため、休憩時間中に、広場で一休みするお客さまも多数見かけました。
さて、その中で、びっくりしたのは、お酒を持ち込んできたお客さまです 。広場の中心には、マキシミリアンの立派な銅像があるのですが、その下で盛装した紳士が、アタッシュケースの中から、赤ワインのフルボトルとワイングラス(もちろんガラス製)を取り出し、お仲間と一緒に一杯始めました。

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びっくりしてみていると、新しいグループがやってきました。こちらも盛装した3人組だったのですが、何とクーラーバックの中から、シャンペンのボトルとシャンペングラスを取り出しました 。やることが徹底していますね 。これも、一休みできる広場があるから、できるのでしょうが、ドイツ人は節約派なのでしょうか。ウィーンの皆さまが、見たら何と言うでしょうか。

○びっくり その6 ダフ屋さんが大活躍
ウィーン国立歌劇場では、当日売りの立ち見席チケットがありますが、バイエルン国立歌劇場では立ち見席も予約制です。また、ウィーンの場合、ある程度の時間があれば、民間のチケットオフィス経由で、希望する公演のチケットを購入することができる可能性もあります(もちろん、値段は、それなりいに高いですが…)。

しかし、ミュンヘンでは、民間のチケットオフィスは、ウィーンよりも少ない(Feriは見かけませんでした)ので、人気公演をどうしても観たい…という場合、満席になっていると、完全にお手上げです。

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で、活躍するのが劇場前に出没する 「ダフ屋」さんです。「トリスタンとイゾルデ」の時は、お客さまの「買い手市場」(つまり、ダフ屋の方が売り焦っていた)でしたが、「ノルマ」の時は、完全なダフ屋の「売り手市場」でした。チケットを持っているアマチュア・ダフ屋さんが出てくると、あっという間にチケットを持っていない人が取り囲み、飛ぶように売れていました(当然、定価販売ではありません)。また、何回か、チケットの転売を繰り返して、席をグレードアップしようと考えているファン(誰でも考えることは同じですね)もいました。ただ、チケットのリセールで一儲けしようという人は少ないようで、実際、諸般の事情で余ってしまったチケットを有償で譲っているような感じでしたが…ちなみに「ダフ屋」さんは、正面玄関の前で、「商売」 をしていましたね。

○びっくり その7 座席の前に立ち見席がある
ウィーン国立歌劇場では、立ち見席はいずれも客席最後部にありますよね。ところが、バイエルン国立歌劇場では、何とびっくり、最上階(天井桟敷)だけは、立ち見席が前から2列目にあるのです。そして、3列目に椅子のある席が設けられています。

ちなみに、2列目(立ち見)と3列目(座席あり)は、同じお値段です。立ち見席も番号で指定されているため、完全に満席になると、3列目の人は、前に立ち見の人が立ちはだかる…という展開になります

ただ、立ち見席の場合、お互いが譲り合えば、一人くらい潜り込めるスペースができるようなので、3列目の人が前へ出てくることも可能なようでした。

ちなみにバイエルン国立歌劇場のWebサイトなどに掲載されている座席表では、立ち見は○、椅子席は□で表示されているようです。それにしても、何故、椅子席の前に立ち見席があるのか…納得できる理由はあるのでしょうかね(立って舞台を観るか、座って音楽だけ聴くか…究極の選択になってしまいますねぇ)。

このほか、舞台正面の天井桟敷には、椅子ではない「腰掛け」が設置されている席があります。かなり前後のスペースが詰まっているのですが、階段状になっているので、とりあえず、腰を落ち着けて舞台を観ることができるようです(どの程度、舞台が見えるかは、体験していないので何とも言えません)。

まさに、「ところ変われば…」ですね。

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