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August 21, 2008

キルヒェンコンツェルト

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ウィーンでも時々、教会で「有料」のキルヒェンコンツェルトが開催されることがあります。Feriもかつて、ウィーンでオペラのチケットがとれなかった時、代わりにステファン教会のキルヒェンコンツェルトに出かけたことがあります。

ご存じのように、カトリックの教会に多いドーム型の礼拝堂は、音響効果が良く下手なコンツェルトホールも顔負けです。実際、CDの録音などに使われる教会もあるくらいですから、その実力がわかります。

さて、「有料」のキルヒェンコンツェルトですが、多くは商売のために行っているというよりは、教会の運営費を獲得するために行っているようです。また、演奏される曲目については、場所柄、キリスト教に関連する宗教曲が選ばれるケースが多いようです。

さて、今日、ご紹介するのは、Feriが毎年夏に滞在する田舎で開催されているキルヒェンコンツェルトの話題です。
この町には、町の中心部と、近くにある「山の中腹」の二箇所に教会があります。正直、山の中腹にある教会の方は、よく昔、このようなところに教会を建てた…と思えるような場所にあります。

キルヒェンコンツェルトが開催されるのは、この「山の中腹にある教会」の方です。7月から8月末にかけて、8回ほど開催されています。幸い、今年も滞在中にキルヒェンコンツェルトが開催されたので行ってきました。

開演は20時からで、19時頃には三々五々、お客さまが教会前に集まってきます。実は、この教会、関係者以外は教会まで自動車で乗り付けることができません。途中までは自動車も使えるのですが、後は徒歩となります。もちろん、麓の町から歩いていくことも可能です。今年の入場料は15ユーロで、当日の演目はソロパートも入ったコーラス付きの「モーツァルトのレクイエム」(Requiem in d-Moll、KV626)でした。

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ここの教会で行われるキルヒェンコンツェルトでは、開演前に教会前の広場で関係者が飲み物や軽食を振る舞っています(もちろん無料)。今年もワインやザフト、カナッペなどが振る舞われていました。無料とは行っても、募金カゴが置いてあるので、皆さん、ご自分の懐具合に合わせて献金しています(二番目の写真が、開演前の教会前広場です)。

ここのキルヒェンコンツェルトは、料金は均一で、かつ自由席です。そのため、開場前には行列ができるのが恒例です。Feriは、幸い早めに来ていたので、前方の比較的良い席を確保することができました。場所が場所だけに、お客さまは、普通の観光客よりも地元の皆さんが多いようです。

演奏は、通常、ミサが行われる「祭壇の前」が仮設の舞台となります。祭壇を前にしての演奏なので、雰囲気が荘厳ですね。また、演奏も、なかなか見事なもので、特にソプラノのソロパートはすばらしかったですね。
なお、キルヒェンコンツェルトの場合、ミサでの演奏の場合と異なり、通常の演奏会と同じく、盛大な拍手が送られます(ミサの場合、すばらしいソリストが歌っていても「拍手なし」がお約束です coldsweats01 )。当日は、21時20分にお開きとなりましたが、この頃には日もとっぷりと暮れています。

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ところが、この教会から町へ戻る道には、街路灯をはじめとする照明が一切ありません。つまり、足下は真っ暗 shock 何度も来ている人は懐中電灯を持参しています。最も自動車が走るところまで、来ると自動車のライトを頼りに麓までおりることができますが…

ちなみにFeriは、小型のマグライトをいつも持参しており、時々、徒歩のお客さまから頼りにされることがあります。しかし、山の中腹にあるわけですから、足下を滑らせたら怪我をしかねません。日本でしたら、完璧な照明と誘導が義務づけられると思うのですが、このあたりもオーストリアの田舎らしいところですね。

しかし、こういった地方のキルヒェンコンツェルトに、夕涼みを兼ねて、ふらりと出かけていくのも、Feriにとって「夏のオーストリア」の楽しみの一つです happy01

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